メキシコとグアテマラが「セタス」カルテル追撃で協力

メキシコとグアテマラが「セタス」カルテル追撃で協力
（ＣＮＮ）　メキシコ、グアテマラ両国の検察トップは１５日、メキシコの麻薬密輸組織「セタス」の取り締まりに向け協力することで合意した。

メキシコ検察庁の声明によれば、両国は「セタスなどの組織と戦うためのタイムリーな情報を迅速に交換するための具体的なメカニズムを作る」ことで合意。

この前日、グアテマラ政府はメキシコと国境を接する北部ペテン県に出していた非常事態令を１カ月延長すると発表した。カルテル掃討作戦の継続に向けた動きだ。

グアテマラのアルバロ・コロン大統領がペテン県に非常事態を宣言したのは５月。きっかけとなったのは、同県内の農場で労働者２７人が手足を切断された遺体で見つかった事件だった。報道によれば、犯行グループは壁に血で書いたメッセージを残していた。そこにはグアテマラにおけるセタスの下部組織の名前「Ｚ１００」という署名があったという。

グアテマラのクラウディア・パス検事総長は先週、ペテン県を訪れ、これまでに殺害事件に関連して数十人が逮捕されたと述べている。