イラク軍単独では挽回困難=北部に共同作戦拠点-米統参議長
【ワシントン時事】米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は3日の記者会見で、イスラム 教スンニ派過激組織「イスラム国」の勢力拡大で危機的状況に陥っているイラク情勢について、イラク政府軍だけではイスラム国の支配地域を取り戻すことは難 しいとの認識を示した。
議長は、政府軍には首都バグダッドを防衛、維持する能力はあるが、「主に兵たん上の問題から、攻勢に出るのは難しい」と 指摘。イスラム国の占拠地域奪還の見通しを問われ、「恐らくイラク軍単独では無理だ」と語り、イスラム国に協力するスンニ派勢力をイラク政府の下にまず糾 合する必要があると強調した。
一方、会見に同席したヘーゲル国防長官は、首都に続き北部クルド人自治区の中心都市アルビルに、米・イラク両軍の共同作戦センターを設置したと明らかにした。センターは、現地入りしている米軍の軍事顧問団の活動拠点になる。(2014/07/04-06:11)
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