「最後通告」でクリミア緊張=サイバー攻撃も-ウクライナ
【モスクワ時事】緊迫が続くウクライナ南部クリミア半島では3日、ロシア軍部隊による占領が最終段階に入った。過去2日間で駐留ウクライナ軍将兵5000人以上が投降したと伝えられ、親欧州連合(EU)派のウクライナ新政権に混乱が広がっている。
トゥルチノフ大統領代行(最高会議議長)は「クリミアでロシア軍の規模が拡大している」と危機感を募らせた。
インタファクス通信は、ロシア黒海艦隊がウクライナ軍将兵に対し、4日午前5時(日本時間同日正午)までに降伏しなければ攻撃すると最後通告したと伝えた。ただ、黒海艦隊当局者はその後、事実ではないと否定しており、情報が錯綜(さくそう)している。
ウクライナへの地上侵攻が近いとの臆測も出ている。ウクライナ外務省によると、ハリコフ、ルガンスク、ドネツクの東部3州との国境付近にロシア軍が兵力を結集。ロシア側のロストフ州ではウクライナ人難民キャンプの準備が進められているという。
一方、ウクライナでは3日、複数の独立系メディアのニュースサイトを狙ったサイバー攻撃が相次いだ。攻撃元は明らかになっていない。(2014/03/04-06:54)
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