橋下氏が大差で再選=出直し市長選、投票率最低-都構想は先行き不透明・大阪
橋下徹前市長(44)の辞職に伴う出直し大阪市長選は23日投開票され、大阪維新の会公認の橋下氏=日本維新の会推薦=が3新人を破り、再選を果たし た。任期は1期目の残りの2015年12月まで。橋下氏は「大阪都」構想の推進に民意を得たとして、制度設計を加速させる見通し。ただ、他党の反発も強 く、構想実現に向けた先行きは不透明だ。
自民、公明、民主、共産各党は「出直し選には大義がない」として、候補者を擁立しなかった。このため市民の関心は高まらず、投票率は、大阪府知事選とのダブル選となった前回(60.92%)を大幅に下回る23.59%にとどまり、過去最低を記録した。
橋下氏は、大阪府と大阪市を再編する都構想の制度設計に関する議論が、維新以外の各党の反対で進展しないことを理由に、「民意を問いたい」として2月に辞職した。選挙戦では、府・市間の二重行政解消など構想のメリットを訴え、支持を集めた。
橋下氏は、都構想の制度設計を行う法定協議会について、構想に反対する自民党、民主系、共産党の委員を、維新議員に入れ替えることなどを主張している。
橋下氏以外に出馬していたのは、無所属で元衆院議員秘書の藤島利久氏(51)、諸派で政治団体代表のマック赤坂氏(65)、無所属で元派遣社員の二野宮茂雄氏(37)。
◇大阪市長選当選者略歴
橋下 徹氏(はしもと・とおる)早大政経卒。弁護士、日本維新の会共同代表。2008年1月大阪府知事選で初当選。知事を辞職して臨んだ11年11月の大 阪市長選でも当選。10年4月に地域政党「大阪維新の会」を、12年9月に日本維新を設立。44歳。東京都出身。当選2回。
◇大阪市長選開票結果
当 377,472 橋下 徹 維前
24,004 藤島 利久 無新
18,618 マック赤坂 諸新
11,273 二野宮茂雄 無新
(2014/03/23-22:46)
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