国境のロシア部隊を懸念=ウクライナ高官も危機感-NATO司令官
北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍のブリードラブ最高司令官は23日、ブリュッセルでの講演で、ロシア軍がウクライナ東部国境地帯に大規模部隊を集結させているとして懸念を表明した。ロイター通信が報じた。
ブリードラブ司令官によると、ロシアは対ウクライナ国境沿いに演習名目で約8500人の砲兵隊を含む大規模部隊を集結させている。司令官は「国境地帯の(ロシア)部隊は非常に大規模で、即応できる態勢を十分に整えている」と指摘した。
一方、AFP通信によれば、ウクライナ国家安全保障・国防会議を率いるパルビイ書記は23日、キエフで「プーチン(ロシア)大統領の狙いはクリミアでなく ウクライナ全土だ」と主張。「ロシア部隊はいつでも攻撃を仕掛ける準備ができている。プーチン大統領は、ウクライナがロシアの一部になるべきだという病的 妄想の持ち主だ」と危機感を示した。
これに対し、インタファクス通信によれば、ロシアのアントノフ国防次官は「ロシア軍は、近隣諸国の安全保障を脅かし得る事前通告のない軍事行動はしない」と反論した。(2014/03/23-22:58)
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