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揺れるウクライナ:国境「消失」のケルチ海峡 厳しい露側入国審査 フェリー航路、自動小銃で警戒

2014年03月24日 | 国際 ヨーロッパ

毎日新聞 2014年03月24日 東京朝刊

ロシア側からのフェリーで港に到着した乗客たち=クリミア半島東端のケルチで2014年3月22日、田中洋之撮影
ロシア側からのフェリーで港に到着した乗客たち=クリミア半島東端のケルチで2014年3月22日、田中洋之撮影

 ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の編入で、半島東側のケルチ海峡の国境は“消失”する形となっ た。しかし、半島東端のケルチからフェリーで海峡を渡ると、親ロシア派の自衛部隊が船内を監視し、ロシア側では厳しい出入国管理が敷かれるなど国境最前線 の様相が続いていた。【ケルチ海峡で田中洋之】

 ケルチのクリミア港と約4・5キロ離れたロシア・クラスノダール地方のカフカス港の間では1日8往復のカーフェリーが行き来する。岸壁には22日、ロシアからの支援物資を積んだトラックが多数陸揚げされていた。

 今月16日の住民投票でロシア編入が承認された後、クリミア港にあったウクライナ当局の出入国と税関の 審査が廃止され、大人片道40フリブナ(約400円)のチケットを買えば、そのまま乗船できる。記者が14日にモスクワから空路でクリミアのシンフェロポ リに到着した際、パスポートにウクライナの入国スタンプが押されたが、出国の手続きなしにクリミアを離れた。

 昼の乗客は100人ほど。クリミアに住む妹を訪れモスクワに戻るというイーゴリ・ソロマヒンさん (48)は「21日に鉄道でモスクワに向かったが、クリミア北部のウクライナ検問所で理由なしに追い返された。代わりに船で帰ることにした」と話した。 フェリーには自動小銃を持った自衛部隊員4人が警戒の目を光らせる。

 肉眼で見える対岸まで所要時間はわずか30分。カフカス港ではロシアの入国審査が待っていた。記者は別 室に呼ばれ、国境警備当局者の尋問を受けた。入港時に船内から写真を撮っていたが、「港湾施設の撮影は禁止されている」としてカメラから写真の削除を求め られ、約1時間後に入国が認められた。

 「クリミアはロシアに編入されたのに、どうして入国審査が必要なのか」と問うと、当局者は「クリミア住民の50%以上にロシアのパスポートが行き渡れば審査は廃止する。おそらく3カ月後だ」と話した。

 ロシアとウクライナは2012年7月、ソ連崩壊後の懸案だったケルチ海峡の国境画定問題でウクライナが 主要航路を確保する形で基本合意したが、ロシアは今回のクリミア編入で海峡を完全に押さえ、ウクライナ側に支払う年間1500万ドル(約15億円)の船舶 通行料が不要になった。また、ロシアはケルチ海峡に車と鉄道の併用橋を建設する計画で、3年後とされる完成後にロシア本土とクリミアの「一体化」が進むこ とになる。



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