要衝ティクリート陥落=過激派、首都方面へ進撃-北部都市から50万人脱出・イラク
【カイロ時事】イラク第2の都市モスルなど北部各地を制圧したイスラム教スンニ派の過激派「イラ ク・レバントのイスラム国(ISIL)」は11日、武装集団を南下させ、首都バグダッド北方の要衝ティクリートを掌握した。ISILはツイッター上に声明 を出し、モスルを含むニナワ州全ての境界を「完全に管理下に置いた」と宣言、今後も攻撃を続けると表明した。AFP通信などが伝えた。
モスルではISILによる支配を恐れ、人口の4分の1に相当する50万人規模の住民が市外へ脱出。モスルにあるトルコ領事館では、外交官らトルコ人48人がISILに身柄を拘束された。
ティクリートは、2003年のイラク戦争で米軍に打倒されたフセイン元大統領(スンニ派)の故郷で、米国の支援を受けてきたマリキ政権に批判的な住民が多い。ISILには、この地を拠点にバグダッド進攻の機会をうかがう狙いがあるとみられる。
ティクリート制圧後、武装集団はさらに南進し、首都から約120キロのサマラ付近にまで迫った。(2014/06/12-00:05)
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