過激派首都北方に迫る=政権無力、国際社会に危機感-イラク
【カイロ時事】イラク北部のモスルやティクリートなど主要都市を陥落させ、首都バグダッドに向かって南進するイスラム教スンニ派の過激派「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」は12日、新たに首都北方90キロの町ドゥルイアを制圧した。AFP通信が伝えた。
現地からの報道によれば、劣勢だったイラク政府の治安部隊はモスルのISIL拠点に空爆を加えるなど立て直しを図った。しかし、ISILの動きを封じることはできず、国際社会で情勢悪化への危機感が広がった。
隣国イランのロウハニ大統領はこの日、国営テレビを通じ、イラク情勢について「過激派が残虐な動きを見せている。容認できない」と表明。イラン政府として対応を検討する考えを示した。
マリキ政権内では、米軍によるISILを標的とした限定的な空爆を求める声が高まっているとされる。(2014/06/12-23:43)
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