賃貸住宅のトラブル防止について。
トラブルは撤去する際に起こる。
多いのは借主の義務である「原状回復」をめぐる問題だ。
前回に詳しく述べたが原状回復とは、建物を入居当時の状態に戻すことではない。
借主の責任で壊れたり、傷をつけたりした箇所を復旧することだ。
注意して使う義務はあるが、年数の経過や通常の使用で自然に状態が悪化するものまで責任は問われない。
しかし、通常の使用がどの程度かなどで対立しがちだ。
トラブルを防ぐには下記の3つを頭に入れておくと良い。
1、契約の事前説明は納得するまで確認すること。
2、物件確認をしっかりすること。
3、特約には特に注意を払うこと。
物件の確認は借主、貸主が立会いチェックリストを作成すると良い。
台所や浴室など場所ごとに床や壁の汚れや傷、設備器具の不具合などを書き込んでいく。
傷などがある部分はデジカメ(日付入り)などで撮っておくことを勧めます。
最近増えているゼロゼロ物件
礼金、敷金が共に無料の物件で一見お得な契約のようだが、トラブルが目立っている。
例えば入会金・保険料などの名目で入居時に数万円取るケース。
特に家賃滞納のトラブルが多く、金融機関が休みで家賃が一日遅れたら、延滞料として数万円請求、また連帯保証人不要の物件には、延滞の損害金に加えて、保険会社の出張手数料として何万円も請求されたケースもある。
消費者契約法で延滞料、遅延損害金など上限(年14.6%)が定められており、消費者に一方的に不利な契約は無効を主張できる。
初期費用の安い物件は家賃の延滞を恐れて特約を設定したり、家賃自体を相場より高くしてある場合もある。
インターネットだけで探す人もいるが、物件や周りの環境を自分で確かめ、契約書にもじっくり目を通して失敗しない住まい選びを心がけましょう!