きょうは1、17。
阪神淡路大震災の被災地では一日祈りの日でした。
お仕事を終えて、灘区民ホールへ。
竹下景子さんの朗読会にはじめて足を運びました。
神戸での開催はこれで最後。
東日本大震災の被災地・仙台へとバトンタッチされます。
全国から震災に思いを寄せた詩が応募され、
そのうち5編が紹介されました。
朗読が始まると竹下景子さんの声の世界に自然と引き込まれていきました。
目の前に詩の中の世界が現れるんですね。
心をわしづかみにされました。
最後に竹下さんが仰っていましたが、
言葉には力があって、それは人の心が生み出すもの。
そんな心のこもったすばらしい詩を
私はメッセンジャーとして言葉に乗せる役目をしているだけ…
そんなような事を仰っていました。
ロビーで販売されていた詩集を手に取り、
1編1編の詩に込められた思いが、ワッとあふれ出してくるようでした。
竹下さんの朗読という「音」から自分の中に入ってきた詩。
だからこそ特に印象に残ったフレーズがあります。
草野理恵子さん作 「電話」から
今また 夏から秋へ 秋から冬へ
冬からまだ寒い いつまでも寒い三月へ
いつまでも寒くていい
誰にも三月はいつまでも寒くても…
東日本大震災の被災地を思って、
お子さんを亡くしたお母さんを思って書かれた詩です。
毎年、この日は、胸と、のどと、鼻の真ん中あたりが
「ムワッ」とした感覚に何度も襲われます。
何とも表現しがたいですが…
皆さんはどんなことを思って、1.17を過ごされましたか?