迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

地下鉄の踏切を見に行く

2022-06-03 22:44:00 | Micro Four Thirds

日本で唯一といわれている、地下鉄の踏切が東京都台東区にあります。下町のオフィスビルが並ぶ中に、突然、踏切の標識が現れます。

 

よく見ると、線路と遮断機があります。そして線路は5階建てのビルの中に続いているようです。そして線路に対し直角の位置に、「東京メトロ」「あぶない」「危険」と書かれている鉄格子状のゲートがあります。ゲートの中はどうなっているかというと、線路が分岐していて車庫と東京メトロ銀座線の車両が見えます。ここは上野検車区です。銀座線は、線路わきの第三軌条という金属部分から電気を得ていて、危険なので線路内に立ち入らないよう厳重にゲートで遮断されています。

1枚目の写真の右側の方向に銀座線上野駅があります。そしてその線路にも同様のゲートがあり、線路内に立ち入れないようになっています。銀座線上野駅と上野検車区を結ぶ引き込み線の地上部分に、踏切があるということになります。上野検車区はこのような地上部分だけでなく、この下の地下部分にも車庫があります。地下からの出庫の場合は、踏切を通らずにそのまま上野駅に行けます。

さて、待っていると1本の電車が留置線から出て、ゲートの前で停まりました(前照灯がついた車両がゲートの中に見えます)。しばらくすると中から係員が出てきてゲートわきのガラス張りの部屋に入りました。

 

そして踏切の警報音が鳴り始め、遮断機が閉まりました。電車の前のゲートが上に動いて開きます。そこをゆっくり電車が進みはじめ、踏切を通過していきました。

 いずれも OM-D E-M1+M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R

通過するとすぐにゲートが閉まり元通りの道になります。

ついに念願の「地下鉄の踏切通過」を見ることができました。時刻表では、このあと何本か上野駅始発があるのでもう少し見たいと思って待っていましたが次が来ませんでした。係の方に話を聞くと「このあとはみな地下からの出庫で、地上からは今日はもうない」とのことでした。踏切の通過が見られたのはラッキーだったようです。

 

コメント
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