Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

告別式と私の思い

2011-01-17 | 夫婦・家族

義祖母の告別式が無事終わった.もともと雪の予報だったが,快晴になった.

話が最後まで二転三転してバタバタしたが,孫や曾孫がわいわいと,明るい葬儀になった.やっぱりこういうときは子供が多いと,身内が集まっただけでも見栄えがいいもんだと思った.(実子と配偶者で8人,実孫と配偶者で22人,実曾孫10人)

私は義父から「誰も子連れで葬儀なんか来ないのに,ユウコだけが連れて来て,親戚からごちゃごちゃ文句を言われては迷惑だから」と言われ,「連れて来られるのは非常識だから,(子供達は)車の中か何処かに置いておいてくれ!」とまで言われ(どっちが非常識じゃ?),そこまで言われちゃ仕方が無いので,べビーシッターを2人確保した.娘はまだ授乳もしているので,会場近くで子供達がシッターと過ごせる場所も確保した.

が,結局,義叔父側の子達は皆じゃらじゃらと子連れで出席した.「何時まで続くかわからない葬儀にシッターなんか雇えるか!」ということだった.(結局10時間だったもんね).

誰だよ!子連れで来る人なんかいないって言い張ったのは(怒)!もう,義父の言うことなんか,二度と信用しない…(汗).

2時間シッターに預けたが,娘は丸々2時間寝ていたそうだし,息子は丸々2時間,お絵描きしたり,アルファベットを書いたりして,いい子に遊んでいたそうな.
どうやらシッターのお姉ちゃんに一目惚れしたらしい…(苦笑).その後,義祖母にお別れを言いに葬儀会場へ連れて行った.

子供達は怖がることもなく,きちんと3度お辞儀をしてお別れが言えた.告別式が始まってもまだ険悪なムードが続いていた義祖母の実息子VS実娘だったが,LA在住の義叔母がデヴィを可愛がっていてくれたことや,(LAへ旅行したときに一緒に過ごした),リディアを連れて病院へ見舞いに行っていてことなどもあって,子供達の顔を見るなり急に和やかな雰囲気になった.

大人だけの葬儀だとやっぱり暗く湿っぽくなっちゃうけど,子供が活き活きとして走り回っていと,お葬式の雰囲気が断然いい.息子と娘も,参列者の多くの方に遊んでもらったり,抱っこしてもらったりで2時間過ごし,機嫌良く,嬉しそうに過ごしていた.

葬儀当日まで,流れにしてもルールにしても,揉めてばかりでさっぱり埒が明かないので,私は個人的に葬儀会場と電話でやり取りをしていた.このほうが間違いがない.

なので,中国式葬儀の型を破らない程度に,私のやり方を織り交ぜた.旦那の喪服は黒スーツだが,ややスタイリッシュなものにした.シャツから何まで黒でOKということだったので,ワイシャツも黒で,微妙に違う黒色のストライプ入りにし,ネクタイは黒字に茶と白で斜めのストライプの物にした.正直,ネクタイの値段が高かった…(涙)が,旦那と一緒にあれこれ言いながら選んでいるときは楽しかった..全くフォーマルではないけれど,親戚からは「お祖母さんが見てたら,カッコいい格好で着てくれたねぇって喜んでるね」と言ってもらえた.

旦那の職場から贈ってもらうお花も,事前に私の希望を伝えておいたので,百合と白バラと白菊をメインに,それはそれはゴージャス(?)なアレンジにしてもらえ,中華の花輪が並ぶ中一際目を引くものだった.

葬儀にはプロの「泣き屋」も顔負けなほど泣き崩れる人もいたが,遠い遠い遠~い親戚だったりして,その間柄を聞くとわざとらしさが一層増し,中国系アメリカ人の次世代はドン引きしていた.

娘も,義祖母の好きだった白黒の千鳥格子柄のワンピースに,フェイクファー付きの黒いベストで出席して,親戚中が笑いながら喜んでくれた.実はクリスマス系ドレスが大セールだったんだけどね….

 

「ユウコが一番,お祖母さんの好みをよく知ってるね.」と親戚の人が言ってくれた.

義祖母さんはそういう,ちょっと型破りなのが好きな人だった.「中国スタイル」という基本は変えないが,そこからちょっと手を加えて自己流にするのが好きな人だった.生前着ていたスーツもワンピースも,全て自分でデザインして作る人だったし,私の作った怪しい創作洋風料理を,「美味しい,美味しい」と笑顔で食べてくれた義祖母さんだった.

告別式に出席しながら,興味深く式の流れを見た.参列順が長男だ次男だという順で決まっているため,私は旦那と並んで座ることはなく,長男続きということで,孫列女系の中で一番目だった.もう,中国式の葬儀なら,いつ急に行けと言われても行ける(苦笑).

私が死んで葬式をするときのイメージもできた(苦笑).仏式ではしないけどね.

一般参列者の焼香の間,親族は「あの世のお金」をせっせと燃えやすいように形作らなければならず,私は短時間でせっせと大バケツ2杯分ほど作った.じっと座っているだけよりも,手を動かしているほうが時間の経つのも早い.イタリア伝統菓子のカノーリのような筒形にするのだけど,「エキスパートか?!」と義従兄弟に突っ込まれるほどの速さで作り,こういうのも,本当なら子供と一緒にしたら楽しいではないか…と思った.

義祖母さんにお別れを告げるときは涙が出たが,大好きだった真珠に囲まれ,大勢の親戚や曾孫に見送られ,いい式だったと思う.

私が企てた何もかもが良い方へ流れてくれて,怒られることなく本当に良かった….

次は埋葬.こっちは雪山のため,私と子供は行かなくていいってことなので,これでおしまい.

今回は介護から葬儀まで,いい勉強をさせてもらった.しかし,小さめの告別式だったということだけど,かかった費用にまた驚いた.しっかり貯金しておかないと死ぬに死ねないね….

因みに,義父の言いつけを守って子供を連れて行かなかった義弟とその嫁は,「なぜ子供をお祖母さんに会わせなかったのか?」と,親戚達にブーイングされていて,堪ったもんじゃない…と言っていた.

やれやれ。。。

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