Nyanyahoi's Essay

庭あり、音楽あり、食道楽あり。本館と庭と別館のエッセイ部分をまとめてみます。ブラザーズとpenchiも時折登場。

麺をすするということ。

2004-09-08 16:58:14 | health&食育
以前食周りの仕事以外にすこしだけオフィスワークもしていたことがあるのですが、そのときの同僚と社食にいって麺を食べたんですよ。ラーメンだったかなぁ?

不思議な光景を目にしました。
その同僚は、麺をスプーンですくって、箸で、まるでパスタでも食べるようにまとめて口に入れていたのです。
「へんでしょ」
と彼女は言いました。
「麺、大好きなんだけど、どうしてもすすれないのよ。
 子供のころ、よくうちでお昼に麺とか食べるじゃない?
 うち、ほとんど麺が出なかったから、すすり方、覚えらんなくて、いまだにね」
と、ちょっと悔しそうに、でも彼女なりに美味しく食べている様子。

やっぱり、家で覚えるもんなんだねぇ。

別の同僚はもとスッチーだったのですが、アラスカかどこかにフライトしたとき、現地のお店で同僚とパスタを食べたとき、すすってしまったんだそうです。音が出て、その瞬間、冷たーい周囲の視線が突き刺さったそうです。
欧米じゃ、音出してすするのだめなんだよね。
こないだのウルルン滞在記でも、ステイ先のプロバンスのお宅でお礼にと、大和田獏さんの娘?がそばを振舞っていたけど、ずずっとやったとたんに
「豚のえさ?」なんてにこにこしながらもつめたいこと、ホストファミリーに言われてました。
多分、そういうひとたちは、すすって育たないから、ラーメンはきっとすすれないんだよね。

家庭の食文化は、意外にも、奥が深いな、としみじみ思います。
ブラザーズとご飯を食べつつ、つい考えてみたりして。
コメント (2)
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