Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

ハンパねぇ!高校野球

2019-08-07 06:33:56 | 読書
(内容)
「高校野球大好き芸人」のトータルテンボス・藤田憲右が、試合観戦が格段に楽しくなる方法を、余すところなく伝授する。将来の夢は高校野球の監督という著者は、監督同士の師弟関係、ライバル関係が甲子園の歴史を塗り替えてきたと力説。また「なぜ東北勢は決勝に11度も進みながら優勝できないのか?」「強い高校球児はどこから発掘されるのか?」などの疑問を自身の高校球児経験とハンパない知識量で解説する。甲子園のテレビ観戦に必携の1冊!

昨日、開幕した101回目の夏を見てきた。

この手の本は熱中症予防の水分補給みたいな感じで、試合と試合の合間やイニング間に少しずつ読む感じがちょうど良い。

さすがに高校野球マニアの私にとっては知ってる話ばかりで新たな引き出しが増えることはなかった。

高校野球マニアではなく、好きってくらいの人にはちょうど良いかもしれない。

面白くないわけではないが、もっとマニアックな逸話を知りたかった。

盆休み中に一緒に甲子園観戦する友人に貸してあげよう。

どんな感想を持つか楽しみ。



★★★☆☆

ノースライト

2019-08-06 20:48:08 | 読書
(内容)
一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。施主の一家も、新しい自宅を前に、あんなに喜んでいたのに…。Y邸は無人だった。そこに越してきたはずの家族の姿はなく、電話機以外に家具もない。ただ一つ、浅間山を望むように置かれた「タウトの椅子」を除けば…。このY邸でいったい何が起きたのか?


積読してる横山秀夫作品を読もうとしてたら、図書館予約が予想より早く回って来た。

「64」以来の6年ぶりの新作ということで楽しみにしていた。

横山秀夫といえば警察小説のミステリーのイメージがあったのだが、全然違う感じでミステリーというよりはお仕事小説っぽい印象もあった。

建築美みたいなジャンルが苦手な私にとって中盤までは苦痛だった。

後半やや盛り返したものの、やっぱり苦手なものは苦手。

最後がいい感じで終わったのは良かったが、どうしても評価は低めになってしまう。



★★★☆☆

傲慢と善良

2019-08-04 09:07:52 | 読書
(内容)
婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。
その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。
生きていく痛みと苦しさ。その先にあるはずの幸せ──。
2018年本屋大賞『かがみの孤城』の著者が贈る、圧倒的な"恋愛"小説。


辻村深月の最新刊。

結構図書館予約が長くようやく読むことが出来た。

レビューで恋愛小説と書かれていて、それが頭の中にあったが、読み始めるとミステリーっぽくて少し戸惑った。

中盤は婚活での葛藤が描かれていて、経験のない自分にとっては、「何でこんなに真剣なん?」とちょっと違和感を感じた。

また、真実の母親や架の女友達が最悪で嫌悪感をすごく持ってしまい、暗い気持ちになったりした。

写真館とヨシノさんの登場は既読感があると思ったら、「青空と逃げる」で読んでいた。

後半はかなり前向きになれる内容で気持ちよく読了することが出来た。

はじめドキドキ、中ドロドロ、最後ニッコリという色んな感情を起こしてくれる作品である。



★★★★☆

闇の底

2019-08-03 13:48:27 | 読書
(内容)
子どもへの性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。卑劣な犯行を、殺人で抑止しようとする処刑人・サンソン。犯人を追う埼玉県警の刑事・長瀬。そして、過去のある事件が二人を結びつけ、前代未聞の劇場型犯罪は新たなる局面を迎える。『天使のナイフ』著者が描く、欲望の闇の果て。


久しぶりの薬丸岳作品。

読書メーターに登録してから知った作家で少し前にかなりハマってたが、最近はあんまり読んでいなかった。

デビュー2作目ということだが拙い感じは全くなく、人物描写もよく描かれている。

薬丸岳作品はいつも救いのない重い内容が多いが、本作品も主人公の刑事が被害者家族という設定だった。

死刑人サンソンを追う主人公の心の中の葛藤がもう少し描かれていた方が良かったかなあと思った。

なかなかサンソンの正体がわからず、ハラハラする展開だった。

サンソンの正体は見事に外してしまった…

エピローグが少しフワッとした感じでなんとなくスッキリしなかった。



★★★★☆

銀行狐

2019-08-01 06:40:15 | 読書
(内容)
狐と署名された脅迫状が、帝都銀行頭取宛に届けられた。「あほどもへ てんちゅー くだす」。具体的な要求はないが、顧客情報漏洩、系列生保社員の襲撃と犯行はエスカレートする。狐の真意と正体は?(「銀行狐」)。元銀行マンの江戸川乱歩賞作家ならではの緻密でスリリングな表題作ほか、5編収録の短編集。


先日、新刊の「ノーサイド・ゲーム」を読んだばかりの池井戸潤作品。

新しい作品から遡って読んでいってるが、かなり初期の作品になる。

既に気づいていたが、今と作風は違って、初期の頃は金融ミステリーが多い。

これも嫌いではないが、今の痛快な勧善懲悪ストーリーに比べるとどうしても物足りなさを感じてしまう。

得意の銀行関係のことをくどくない程度にわかりやすく説明を入れる技はデビュー当時から上手いなあと思わされる。

それなりに面白いが心を揺さぶられる程ではない。

やっぱり今の作風の長編が好きやなあ。



★★★☆☆