Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

Iの悲劇

2020-02-27 21:27:00 | 読書
(内容)
一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。日々舞い込んでくる移住者たちのトラブルを、最終的に解決するのはいつもー。徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!そして静かに待ち受ける「衝撃」。これこそ、本当に読みたかった連作短篇集だ。


米澤穂信の最新刊。

タイトルからして「Xの悲劇」や「Wの悲劇」みたいに殺人事件が起きて…みたいな展開だと思っていたが、連作短編集であり、殺人は全く起こらなかった。

この時点でかなり肩透かし感を感じてしまい読み進めるのが辛くなってしまった。

「I」は「Iターン」を意味している。

面白くないわけではないが、個人的に好みではない。

なんとなく個人的には合わない作家の一人だと思っていて、今回も合わなかった。

やはり相性というものは大事だ。



★★★☆☆

プロ野球堕落論

2020-02-26 20:13:00 | 読書
(内容)
今季の巨人は、原辰徳が監督に復帰し、FAで丸佳浩を獲得するなど大補強を行った。その効果もあって、5年ぶりのリーグ優勝が確実視されている。それはひとえに、他の5球団のだらしなさが原因といえる。このように、巨人の独走を許し、緊張感のないシーズンになってしまった要因は何なのか?以前から野村克也が「今のプロ野球はつまらない」「評論する気も起きない」と嘆いているように、現在のプロ野球をつぶさに検証してみると、さまざまな問題が浮き彫りになってくる。そこで、球界一の論客・野村克也が、球界の問題点をあらゆる角度から洗い出し、プロ野球の未来に向けて大胆な再建策を提言する。


先日、亡くなったノムさんの本。

弔いの為に読んだ。

正直、ノムさんの考え方は古くて今の時代には合っていない。

それでも野球の奥深さや面白さを教えてくれた第一人者だと思う。

監督時代の采配しかり、テレビ中継での解説しかり。

今、ノムさんの教えを受けた人たちが監督になっている。

教え子達が必ず一つはノムさんの教えを次世代にも繋いでくれるはず。

プロ野球発展に貢献したノムさんのご冥福をお祈りしたい。



★★★☆☆

破天荒フェニックス

2020-02-20 22:42:00 | 読書
(内容)
人生を大きく変えるため、倒産寸前のメガネチェーン店を買収した田中。しかし、社長就任3か月で銀行から「死刑宣告」が下される。度重なる倒産の危機、裏切りに次ぐ裏切り、決死の資金繰り…。何度も襲いかかる絶体絶命のピンチに破天荒な施策で立ち向かっていく。実在する企業「OWNDAYS」の死闘の日々を描いた、ノンストップ実話ストーリー。


今年の正月にドラマ化された影響で書店に山積みされていたので購入した一冊。

メガネチェーンの「OWNDAYS」の再生ストーリー。

自分自身、老眼鏡以外メガネのお世話になったことがないので「OWNDAYS」というメーカーに聞き覚えが無かった。

まさに「下町ロケット」のノンフィクション版。

何度もピンチに陥りながら紙一重でピンチを脱却する。

社長の破天荒ぶりが凄まじ過ぎる。

それでいて、悲壮感はなく前向きでモチベーションが上がる。

これは是非多くのビジネスマンにオススメしたい。

ドラマの社長役が勝地涼だったみたいだけど、大泉洋が頭の中でイメージされた。



★★★★★

阪神タイガース THE MOVIE 猛虎神話集

2020-02-19 22:02:00 | 映画・ドラマ・DVD
公開初日の14日に観て来た。

結成当時から時系列に出来事を追っていくのかと思っていたが、掛布をナビゲーターとして色んなテーマを順番に進めて行く感じだった。

インタビューが多くて試合シーンやプレイシーンが思ったより少なかったのは残念。

登場する選手も現役選手が多く元虎戦士の扱いが少なかった。

特に他球団に移籍した選手の扱いは酷かった。

2003年の優勝に貢献した井川は全く登場しなかったし、レジェンド解説の小山正明さんも皆無だった。

阪神ファンとしては欠かせないが、構成が残念だった。

それにしても、みんな老けたなあ…





オリンピックの身代金

2020-02-17 21:47:00 | 読書
(内容)
要求金額は8千万円。人質は東京オリンピックだー五輪開催を妨害すると宣言していた連続爆破事件の犯人、東大生・島崎国男が動き出した。国家の名誉と警察の威信をかけ、島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。息詰まる攻防の末、開会式当日の国立競技場を舞台に、最後の闘いが始まった!吉川英治文学賞受賞作。


昨年末、新刊の「罪の轍」を読んだことで、ずっと積読してたのを思い出した。

松山ケンイチが島崎役、竹野内豊が落合刑事役でドラマ化されたのを既に見て、スゴく出来が良かったので印象に残っている。

原作もほぼドラマと同じ感じでハラハラドキドキの展開で進む。

結末を知っていてもドキドキ感があって面白かった。

いつも奥田英朗作品の幅の広さに驚かされるが、この作品を読んで更に思った。

前回の東京オリンピックの時代背景を知ることができ、昭和の歴史を学ぶことが出来た。

今年はオリンピックイヤー。

一応、日本国民として何事もなく開催されることを祈りたい。



★★★★★

世界一ワクワクするリーダーの教科書

2020-02-11 00:10:00 | ベビーのこと
(内容)
矢野燿大氏(プロ野球 阪神タイガース監督)
「リーダーの人も、これからリーダーになる人も、絶対に読まなきゃ損! 読んだらワクワクして行動したくなる本です! 」 ひすいこたろう氏(作家) 「この本をみんなが読めば、あっという間にこの星は銀河イチ面白い星になる! 」 「どうすれば、人が生き生きと輝くチームがつくれるのか」 「どうすれば、最高の結果を出せるチームをつくれるのか」 こんな悩みを抱えてるリーダーは、多いと思います。 いま、多くの学びは「やり方」に焦点が当たっています。 しかし、僕たちの人生において重要なことは「やり方」ではありません。 「あり方」です。 そう、大切なことは「生き様」なのです。 チームづくりにおいて、リーダーが「どんな心で」「どんな姿勢で」「どんなあり方」で仲間と接しているのか。 それこそが、もっとも大切なことです。 リーダーの「あり方」が、チームをつくっています。 リーダーの「あり方」が、人財を育てていきます。リーダーの「あり方」が変化するとき、チームは劇的に変わります。


最近、仕事で思うようにコントロール出来ず悩んでいる。

せめてモチベーションをあげる為だけに自己啓発本を最近は必死になって読んでいる。

ヒントになる部分がいっぱい散りばめられている一冊。

特に予祝日記は今すぐにでも職場で取り組むテーマにしたいぐらいふに落ちる内容だった。

ここ最近のビジネス書読破でだいぶモチベーションが復活して来た。

このいい流れを維持していく使命を与えられている。

生き字引的な人から色んな経験談を引き出して、一冊の本でまとめたいと思う。



★★★★☆

プラージュ

2020-02-07 20:35:00 | 読書
(内容)
仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。気晴らしに出掛けた店で、勧められるままに覚醒剤を使用し、逮捕される。仕事も友達も住む場所も一瞬にして失った貴生が見つけたのは、「家賃5万円、掃除交代制、仕切りはカーテンのみ、ただし美味しい食事付き」のシェアハウスだった。だが、住人達はなんだか訳ありばかりのようで…。


姫川シリーズや武士道シリーズで有名な誉田哲也作品。

バリバリのミステリーと思いきやエンタメ要素も入り込んでいて、読み始めてもなかなか感じを掴むことが出来なかった。

訳ありの男女が住むシェアハウスで起きる出来事が描かれている。

基本は主人公の貴生してんだが、途中にそれぞれの住人視点も入る構成になっていてなかなか面白い。

後半にドタバタした展開があり、最後はスッキリする。

読了後の爽快さも感じられる。

もう少しドロドロした感じがあっても良かったのではと思った。

全体的にややインパクト不足。



★★★★☆

キリンピール高知支店の奇跡

2020-02-05 15:58:00 | 読書
(内容)
アサヒスーパードライから、ビール王者の座を奪回せよ――地方のダメ支店発、キリンビールの「常識はずれの大改革」が始まった!筆者はキリンビール元営業本部長。「売る」ことを真摯に考え続けた男が実践した方法とは?驚異の逆転劇から学ぶ、営業の極意、現状を打破する突破口の見つけ方!大切なのは、「何のために働くのか」「自分の会社の存在意義は何なのか」という理念を自分で考え抜くことだ!


キリンピール高知支店を発端にキリンピールの営業改革を行なった方の成功譚。

営業職ではない私にとってもわかりやすく為になった。

現場力と理念が大切なのは頭の中で理解はしているが、なかなか行動が伴わない。

「何のために働くのか」「自分の会社の存在意義は何なのか」については改めて考えさせられた。

時間を惜しまなくまで働くスタイルは今の時代にはそぐわない部分もあったが、考え方の整理は出来た。

やはりリーダーの「覚悟と本気」が一番大事。


★★★★☆

ハードラック

2020-02-04 21:04:00 | 読書
(内容)
二五歳にもなって日雇い仕事する失い、「大きなことをするため」闇の掲示板で四人の仲間を募った仁は、軽井沢で起きた放火殺人の汚名を着せられてしまう。なぜおれを嵌めた?信じられるのは誰だ?手探りで真犯人を探す仁、闇世界の住人たち、追う刑事。物語は二転三転し、慟哭の真相へと向かっていく。


久しぶりの薬丸岳作品。

好きな作家の一人だが、読みたい本が多すぎてなかなか読めていない。

社会派ミステリーが得意の薬丸岳だが、本作も裏社会のことや日雇い労働者の実態など、社会問題に対してふれているが、今までの作品と比べて少し切り込み方が緩い気がした。

それでも面白くてどんどん引き込まれて、500ページ強を一気読みだった。

序盤は主人公がどんどん堕ちていく姿が割と軽く描かれていて、先の展開が全く読めなかった。

中盤以降、どんどん盛り上がってくる感じは読んでいてワクワクさせられた。

終盤まで犯人が伏せられていて、色々と推理したりして楽しむことが出来た。

やっぱり薬丸岳作品は自分に合うなあと思わされた作品だった。



★★★★☆

14歳、明日の時間割

2020-02-01 19:45:00 | 読書
(内容)
今回の舞台は、中学校。時間割に見立てた7編の短編で、鮮やかに現代人の苦悩、笑い、絆、友情、想いを描写。現役中学生の目を通して「生きる」ことについて大いに考えさせられます。笑って笑って、ホロッと泣かせる、胸に迫る青春群像小説です。

初読みの作家さん。

なんと14歳というのだから驚く。

内容的には中学生にしか書けないような内容。

冒頭は地味な感じで入り込んで来たが、読み進めるうちにどんどん引き込まれていく。

短編集だが、それぞれの短編が繋がっているパターン。

軸となるのがどの短編にも登場する中原君。

とてもいいやつで好感が持てる。

道徳と体育の編はめちゃくちゃ良かった。

蛇足な編があったのでその分はすこしマイナス。

好きな有名人にテンダラーをあげてたのも好感が持てた。

俺も大好きだから。

デビュー作の「さよなら、田中さん」も読んでみたい。



★★★★☆