Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

リメンバー

2020-01-31 19:08:00 | 読書
(内容)
バラバラ死体をビニール袋に詰めて川に捨てていた女が、都内で現行犯逮捕された。フリーの記者で、二十年前の「雨宮リカ事件」を調べていたという。模倣犯か、それともリカの心理が感染した!?精神鑑定を担当した立原教授の周りでは異常かつ凄惨な殺人が続発する。現場付近で目撃された長い黒髪の女は何者なのか?リカの闇が渦巻く、戦慄の第五弾!


かなりヤバくてグロいけど癖になりそうな「リカシリーズ」の最新刊。

どういう展開なのか期待して読んだ。

全く予想外の展開で面白い。

が、ハラハラドキドキ感はそれほどでもなく、淡々と話が進んでいく感じ。

後半にはかなりビックリする展開が待っていたことには驚かされた。

エピローグの後に書かれている「リカ・クロニコルの増殖」を読んで背筋がゾクっとなった。

今晩の夢に出て来そうでかなりやばい…

怖いもの見たさで読み始めたがスッカリハマってしまっている。

続編も匂わせているので、また楽しみにしたい。



★★★★☆

常勝軍団のプリンシプル

2020-01-29 07:02:00 | 読書
(内容)
2018年1月、帝京大学は全国大学ラグビー選手権で9連覇を達成しました。 大学スポーツは選手の入れ替わりのサイクルが短く、連覇が非常に難しいとされている中、帝京大学は前人未到の記録を更新し続けています。 勝ち続ける秘訣は、岩出雅之監督の「メンバーのモチベーションを最高レベルに引き上げ、どんな状況においても実力を最大限発揮させる」心理学的マネジメントにあります。 トップの指示命令がなくても、メンバー自らが学び、成長し続ける自律型組織を創り上げ、練習の苦しさを「楽しさ」に変える組織風土をつくり上げました。 岩出監督も就任当初は、学生ラグビー界の伝統校である早稲田大学、明治大学、慶應義塾大学にまったく勝てませんでした。 試行錯誤の末、自身の成功体験を捨て、「脱・体育会」など従来の常識を覆す数々の組織改革と科学をベースとしたモチベーション・マネジメントを導入して、単にラグビーの能力を上げるのではなく、創造力と人間力にあふれ自律的に動く人材が育つ組織風土・文化をつくりあげました。
その結果、帝京大学ラグビー部は常勝集団へと変貌を遂げました。 岩出監督のマネジメント手法は、ビジネスの現場でも大いに役立ちます。 本書では、ビジネスリーダーの方々に向けて、常勝集団になるための「岩出メソッド」を初めて公開します。


いつもアドバイスをもらったりしてお世話になっている会社の先輩から借りた本。

大学ラグビーで帝京大学を9連覇に導いた監督の著書。

監督自身がスポーツ心理学の教授であることから、単なるスポーツ本ではなくビジネス書の色合いが濃い。

どれもなんとなく聞いたことのある話だが、実際の行動に落とされているので理解しやすく新たに考えさせられることが多かった。

やはり実践している人の言葉はわかりやすく試してみたくなる。

自分自身が体育会系な為、職場でもその色を出してしまうことがあることを反省させられた。

スポーツだけでなく、働き方も今、改革が求められている。

組織をどう導いていくべきかを考えるキッカケを作ってもらえたことに感謝したい一冊。



★★★★☆

エースの品格

2020-01-28 20:30:00 | 読書
(内容)
戦力が大幅に劣った楽天を、監督就任わずか四年で二位に導いた名将・野村克也監督。勝利の鍵は「ピッチングスタッフの充実にあり」と語ってきた知将が、チームの核となるエースの存在意義、さらには一流と二流の違いを綴る。稲尾和久、杉浦忠、江夏豊ら往年のエースたちが見せた“凄さ”とは。ダルビッシュ、岩隈を知将はどう見ていたのか。期待の教え子、田中将大は真のエースになれるのか。エース論、リーダー論に加えて、組織論にも踏み込んだ渾身の一冊が待望の文庫化!エースは誰のために、何のためにマウンドに立つのか。中心なき組織は機能しない。


かなり高齢になり体調が心配されたノムさん。

いささか考えが古い感は否めないが、考える野球を日本プロ野球界に浸透させた貢献度は大きい。

本書は「エースの品格」というタイトルだったが、ノムさんの現役時代や監督時代の苦労話が中心である。

どのエピソードも既に読んだ本に載っていた内容で目新しさがないのが残念。

またもっと投手に対して書かれていると思っていたので、タイトルとの不一致感も残念だった。

最近でも新書が発刊されているらしい。

これからも野球界のご意見番として元気でいて欲しい。

評価は少し辛め…



★★☆☆☆

早朝始発の殺風景

2020-01-27 20:50:00 | 読書
(内容)
青春は気まずさでできた密室だ――。
今、最注目の若手ミステリー作家が贈る珠玉の短編集。
始発の電車で、放課後のファミレスで、観覧車のゴンドラの中で。不器用な高校生たちの関係が、小さな謎と会話を通じて、少しずつ変わってゆく――。
ワンシチュエーション(場面転換なし)&リアルタイム進行でまっすぐあなたにお届けする、五つの“青春密室劇”。書き下ろしエピローグ付き。


初読みの作家。

評判が良かったので楽しみにしていた。

しかし、個人的にあんまり好きじゃない日常ミステリーの短編集だったのが残念だった。

なので、もちろん評価も評判より低め。

悪くはないがインパクトに欠けるし、もう一度読みたいとまでは思わない。

それにしても殺風景が名字だとは…

この一冊で読書メーター登録500冊目になる。

まだまだ通過点。

これからも多くの本を読んでいきたいと思う。



★★★☆☆

聖女の救済

2020-01-24 06:38:00 | 読書
(内容)
資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。


月一東野圭吾。

このところ加賀恭一郎シリーズが続いたので久しぶりのガリレオシリーズ。

犯人が分かった上でトリックをどう明かしていくか?という展開だが、動機に人間味があったりして単なるミステリーではない。

相変わらずの読みやすさは東野圭吾の真骨頂。

それでいて軽さは感じなく面白い。

本作はドラマ化されていないらしいが、是非ドラマでも見てみたいと思った。

湯川教授の偏屈さには相変わらずイライラさせられる。

本作では今まであんまり気にならなかった草薙刑事の必死さがなんとなくカッコ良かった。



★★★★☆

三匹のおっさん ふたたび

2020-01-21 19:42:00 | 読書
(内容)
剣道の達人キヨ、武闘派の柔道家シゲ、危ない頭脳派ノリ。あの三人が帰ってきた!書店での万引き、ゴミの不法投棄、連続する不審火…。ご町内の悪を正すため、ふたたび“三匹”が立ち上がる。清田家の嫁は金銭トラブルに巻き込まれ、シゲの息子はお祭り復活に奔走。ノリにはお見合い話が舞い込み、おまけに“偽三匹”まで登場して大騒動!ますます快調、大人気シリーズ第二弾。

 三匹のおっさんシリーズ続編。

一作目は読書メーター登録したての頃に読んだので久しぶりになる。

でも、登場人物のインパクトがしっかり残っていたので全く混乱することがなく読むことが出来た。

人情味があってとても痛快で面白い。

中でも孫の祐希がカッコいい大人に成長していく姿がなかなか興味深い。

本作ではあまり登場機会の少なかった祐希の母やシゲの息子の話も出て来てバラエティに飛んでいる。

続編が出たら、続編も必ず読んでみたいと思う。



★★★★☆

高校事変

2020-01-16 21:40:00 | 読書
(内容)
優莉結衣は平成最大のテロ事件を起こし死刑となった男の次女。彼女が通う武蔵小杉高校を総理大臣が訪問することになった。だが、突如武装勢力が侵入。総理が人質にとられそうになる。結衣は幼い頃から身につけた化学や銃器の知識を使い、次々と襲ってくる武装勢力に対抗するが…。武装勢力の真の要求は?そして事件の裏に潜む驚愕の真実とは?日本という国家の「闇」を暴き出すバイオレンス文学!


松岡圭祐作品は2作目。

評判がよかったので前から読んでみたかった一冊。

かなり無理のある設定だが、面白いくてかなり引き込まれた。

主人公の少女が格好良すぎて、小説を読んでいるだけで惚れてしまう。

バイオレンスな作品だが、今の総理をモデルにした人物も登場したりして、少しユーモアも交えているあたりも興味深い。

随所に映画の話題も出て来るが、本作は是非とも映像化して欲しい。

続編が4まで刊行されているので、続編も読んでみたいと思う。



★★★★☆

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

2020-01-14 20:24:00 | 読書
(内容)
優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜの イカした「元・底辺中学校」だった。 
ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。
人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。
時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。
世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子と パンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。
連載中から熱狂的な感想が飛び交った、私的で普遍的な「親子の成長物語」。


今、仕事で英国のEU離脱問題に関わっているので、少なからず関心があるし、情報を持っているつもりだったが、英国の置かれている状況がここまでとは思っていなかった。

日本人の母を持つ息子がイジメに遭ってっという展開だと思っていたが、全く違っていて、混血だということにやや悲観的な考えを持ちながらも立派に成長していく少年とその母の話。

当たり前だが、ノンフィクションであるため、現実のリアル感がとても伝わる。

本書にも書かれているようにマクロとミクロで物事を見ることが重要であり、そのスキルを磨いていく必要がある。

色々と考えさせられた一冊だった。



★★★★☆

落日

2020-01-08 21:24:00 | 読書
(内容)
新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。


ようやく令和2年一作目の読了。

湊かなえ作品の最新刊。

有名映画監督と新人脚本家の二人の女性視点で描かれている。

ハッキリ言ってお互いのキャラがしっかりしていないから、二人が入れ違ってしまい混乱する。

途中でもしかしてミスリード?と思ってしまった。

この混乱が全体を台無しにしてしまった。

展開も途中で読めてしまって結末には納得感しか無かった。

唯一救いだったのは最後の「シネマ」でのやり取りのところ。

この展開はサプライズ感じもあって良かった。

何となく好きになれない作家だが、何故か新作が出る度に読んでみたくなるのは何故なんだろうか?



★★★☆☆