Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

劇場

2017-08-29 21:57:46 | 読書
(内容)
演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。
夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会ったー。
『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。
夢と現実のはざまにもがきながら、かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸にせまる恋愛小説。


又吉直樹の2冊目。

以前にも書いたけど、俺は芸術が苦手。

美術や音楽の才能は全くないし、興味もない。

演劇は芸術ではなく演芸かもしれんけど、俺にとっては同じ部類である。

だから、読む前から不安感いっぱいやった。

演劇で頑張ろうとする一人の若者とそれを支える恋人の話。

読んでいて、恋愛小説の感じは受けないけど、後半はなんとなく納得。

全体的に少しインパクト不足。

俺は前作の「火花」の方が好きかな?

又吉は芸人として好きやし、その才能のスゴさに尊敬している。

次回作も楽しみにしてる。



★★★☆☆

花の鎖

2017-08-25 14:45:01 | 読書
(内容)
両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。
職場結婚したが子供ができず悩む美雪。
水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。
花の記憶が3人の女性を繋いだ時、見えてくる衝撃の事実。
そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは。
驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリ。


久しぶりの湊かなえ作品。

雪、花、月と3つの話が絡み合いながら話が進む。

それぞれの話で少しずつ共通項があるが、それがどう繋がるのかが気になり、どんどん読み進む。

終盤に入ると、絡み合ってた話が最終的に一つにまとまる。

湊作品らしいイヤミス感は全くなく、優しさが溢れた作品。

でも、面白いし、こういう作品も書けることに湊かなえの実力を知った気がする。

本文で少し気になったのが、一昨日のことを「おととい」ではなく、「おとつい」と書かれてたこと。

コレは「おととい」が正解なんでは?

多分、「おとつい」は関西弁やと思うけど。



★★★★☆

シンメトリー

2017-08-24 12:13:09 | 読書
(内容)
百人を超える死者を出した列車事故。
原因は、踏切内に進入した飲酒運転の車だった。
危険運転致死傷罪はまだなく、運転していた男の刑期はたったの五年。
目の前で死んでいった顔見知りの女子高生、失った自分の右腕。
元駅員は復讐を心に誓うが…(表題作)。
ほか、警視庁捜査一課刑事・姫川玲子の魅力が横溢する七編を収録。
警察小説No.1ヒットシリーズ第三弾。


姫川玲子シリーズの第3弾。

初めての短編集ということで、どうかと思ったが、やっぱりこのシリーズは長編がいいと思う。

日下や勝俣、井岡などが絡んで来る方が面白いと個人的には思う。

短編の中では一番最初の「東京」が人情味のある内容で一番好きかな?

姫川玲子がメインではないけど…

すでに次作も積読中。

次は長編なのでもっと楽しめそう。



★★★☆☆

シャイロックの子供たち

2017-08-23 20:54:07 | 読書
(内容)
ある町の銀行の支店で起こった、現金紛失事件。
女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪…!?
“たたき上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績…事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。
銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作群像劇。


今、一番好きな作家 池井戸潤。

最近の作品は読んだので、少しずつ遡って読んでいってる。

第1話から読み進めていって、珍しく短編集か?と思ってた。

最初の方は銀行内部の事件が次々と起こり、一話ずつ完結する。

ところが、途中からミステリー色が急に出始めて、ハラハラドキドキするような展開に。

さらに、後半にはどんでん返し的な展開が待っていた。

これほど読んでる途中の感覚が変わるのは初めての経験かも?と思うくらい、びっくりするような作品やった。

いつものことながら銀行の細かいことなどは簡潔明瞭に書かれていて、とても読みやすい。

ただ、池井戸潤作品特有の読了後の爽快感はほとんどなく、むしろモヤモヤした感じが残る。

池井戸作品じゃなければ、満点やったけど。



★★★★☆

夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて

2017-08-22 13:11:10 | 読書
(内容)
弱小野球部の三ツ木高校は、エース月谷と主将笛吹のもとで確実に実力をつけていった。
急成長を遂げるチームの中、捕手の鈴江は月谷の投球に追いつけず苦しむ。
一方、ライバル東明学園の木暮も、思わぬ乱調でエースナンバーを剥奪される危機に。
それぞれが悩みと熱い想いを胸に秘め、最後の甲子園へ向けて走り出す!!
感動の高校野球小説、クライマックス!


高校野球シーズンにぴったりの小説。

3日続けて完読。

前作に続いて三ッ木高校野球部のその後が書かれている。

夏の甲子園では連日熱戦が繰り広げられ、色んなドラマを生み出している。

そのドラマを見てるかのような錯覚に陥るほど、集中して読んでしまう。

本当に面白いし、めちゃくちゃ感動する。

ページを読み進めたいけど、終わって欲しくないような複雑な気持ちになる。

コレは夏の高校野球の日程が進む時と同じ感覚である。

三ッ木高校野球部の夏は終わった。

夏の高校野球も間もなく終わりを迎える。

夏が終わると寂しい気持ちになるなあ…



★★★★★

エースナンバー 雲は湧き、光あふれて

2017-08-21 19:55:29 | 読書
(内容)
県立三ッ木高校に赴任した若杉は、野球部の監督を任せられることに。
初戦敗退常連チームに、野球経験のない素人監督。
だが今年の選手たちは、二年生エース月谷を中心に「勝ちたい」という想いを秘めていた。
やがて迎えた夏の甲子園地区予選。
初戦の相手は名門東明学園。
弱小チームと青年監督の挑戦が始まる…!!
少年たちの熱い夏を描いた涙と感動の高校野球小説集。



今日も熱戦が繰り広げられている夏の高校野球。

昨日の引き続き、今の時期にぴったりの一冊。

シリーズ1作目が様々な時代背景や視点で描かれた短編集やったから、次はどうなるのかが楽しみやった。

シリーズ2作目は三ッ木高校野球部中心に話しが進んでいく。

1作目に比べると感動するような感じは少なく、どちらかというと清々しい青春小説っぽさが増した感がある。

コレはコレで俺は好き。

次は今年発刊された第3弾を読む予定。

夏の高校野球が終わる前には読み切りたいと思う。



★★★★☆

雲は湧き、光あふれて

2017-08-19 21:37:28 | 読書
(内容)
超高校級スラッガーの益岡が最後の甲子園を前に腰を故障した。
監督は益岡を代打で起用し、さらに補欠の俺を益岡専用の代走としてベンチ入りさせると言うのだ。
そんな理由で数少ない選手枠を奪っていいのか?
益岡との関係もギクシャクする中、ついに地方大会が始まって…。
友情、嫉妬、ライバル心、そして一体感。
少年たちの熱い夏を描いた涙と感動の高校野球小説集。


熱戦が続く聖地甲子園。

今日はベスト8の残り4枠をかけた白熱した戦いが行われた。

そんな熱い夏にぴったりの小説がコレ!

3編からなる短編集。

時代や視点も全く違う3編やけど、全ての作品に共通するのは熱いということ。

決してハッピーエンドで終わる訳ではないけど、読了後の清々しさはやっぱり夏の甲子園に通ずるものがある。

3年連続で7月に発刊されてるこのシリーズ。

残り2作を続けて読もうと思う。

続きもめちゃくちゃ楽しみ。



★★★★☆

シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン(2)

2017-08-18 17:59:09 | 読書
(内容)
東京、下町の老舗古本屋「東京バンドワゴン」。
営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。
伝説ロッカー我南人60歳を筆頭にひと癖もふた癖もある堀田家の面々は、ご近所さんとともに、またまた、なぞの事件に巻き込まれる。
赤ちゃん置き去り騒動、自分で売った本を1冊ずつ買い戻すおじさん、幽霊を見る小学生などなど…。
さて、今回も「万事解決」となるか?ホームドラマ小説の決定版、第2弾。


「東京バンドワゴン」シリーズ第2弾。

第1弾が良くて気に入ったので、全て読んでみようと思い、第2弾にチャレンジ。

第1弾を読んでからそれほど日が経ってないから、人物もおおよそ把握出来てて、読みやすかった。

また、第1弾より新たな展開があり、楽しむことが出来た。

昭和生まれの俺にとってはなんか懐かしい感じがするのも、個人的に嬉しい。

ミステリー色も少しあるけど、ミステリーとして読むには物足らない。

やっぱりホームドラマ小説というジャンルが一番合ってると思う。

あんまり時間を空けずに次作も読んでみよう。



★★★★☆

沖縄を変えた男 栽弘義ーー高校野球に捧げた生涯

2017-08-17 13:48:13 | 読書
(内容)
1990、91年と沖縄水産高校を甲子園準優勝へと導いた名将・栽弘義監督。
常識を覆す独自の練習法と、暴力さえ厭わない苛烈な指導で、沖縄野球を全国レベルに押し上げた。
大酒飲みで女好き、公私ともに豪放磊落な栽には敵も多かった。
それでも、沖縄人の誇りとアイデンティティーを失わないために、生涯を野球に捧げた。
成功の裏に隠された命を削るほどの重圧と孤独に迫る傑作ノンフィクション。


1980年代、90年代の高校野球の名物監督と言えば、蔦文也監督(池田高校)・尾藤公(箕島高校)・栽弘義監督(豊見城高校・沖縄水産高校)の二人がダントツで有名である。

その栽監督のことが書かれたノンフィクション。

栽監督のイメージは大人しくて和やかなイメージがあったけど、この本を読んで、それが大間違いやったことを知る。

厳しさと執念とも言える根性で沖縄の高校野球レベルを上げてきた功労者であることが書かれている。

今や沖縄の代表校は強豪のイメージはあるけど、当時はかなり舐められてたらしい。

その後、沖縄の学校が春夏連覇を見届けることも出来ず、この世を去っている。

もしこの時、栽監督が生きてたらどう思ったやろうか?

多分、喜びより悔しさを爆発させたんでは?

栽監督を知っている世代にとっては堪らなく懐かしくて、嬉しい一冊。



★★★☆☆

聖地なう-4

2017-08-16 15:28:02 | 野球
ゴジラを生んだ石川県の日本航空石川と宿敵浦和学院を倒して来た花咲徳栄との第3試合。

花咲徳栄 9-3 日本航空石川



晴れたり曇ったりの甲子園。

晴れると日差しがキツく肌にダメージを受けてしまうほど。

点差はあいたけど、日本航空石川は初回の5失点が悔やまれる。

四死球と守備の乱れでリズムに乗れないうちの大量失点。

その後、落ち着いた展開になっただけに残念。

日本航空石川も終盤の粘りは素晴らしかった。



朝から3試合観戦してお腹いっぱい。

今から聖地を離脱。

明日からの仕事頑張るぞ!