(内容)
狐と署名された脅迫状が、帝都銀行頭取宛に届けられた。「あほどもへ てんちゅー くだす」。具体的な要求はないが、顧客情報漏洩、系列生保社員の襲撃と犯行はエスカレートする。狐の真意と正体は?(「銀行狐」)。元銀行マンの江戸川乱歩賞作家ならではの緻密でスリリングな表題作ほか、5編収録の短編集。
先日、新刊の「ノーサイド・ゲーム」を読んだばかりの池井戸潤作品。
新しい作品から遡って読んでいってるが、かなり初期の作品になる。
既に気づいていたが、今と作風は違って、初期の頃は金融ミステリーが多い。
これも嫌いではないが、今の痛快な勧善懲悪ストーリーに比べるとどうしても物足りなさを感じてしまう。
得意の銀行関係のことをくどくない程度にわかりやすく説明を入れる技はデビュー当時から上手いなあと思わされる。
それなりに面白いが心を揺さぶられる程ではない。
やっぱり今の作風の長編が好きやなあ。
★★★☆☆
狐と署名された脅迫状が、帝都銀行頭取宛に届けられた。「あほどもへ てんちゅー くだす」。具体的な要求はないが、顧客情報漏洩、系列生保社員の襲撃と犯行はエスカレートする。狐の真意と正体は?(「銀行狐」)。元銀行マンの江戸川乱歩賞作家ならではの緻密でスリリングな表題作ほか、5編収録の短編集。
先日、新刊の「ノーサイド・ゲーム」を読んだばかりの池井戸潤作品。
新しい作品から遡って読んでいってるが、かなり初期の作品になる。
既に気づいていたが、今と作風は違って、初期の頃は金融ミステリーが多い。
これも嫌いではないが、今の痛快な勧善懲悪ストーリーに比べるとどうしても物足りなさを感じてしまう。
得意の銀行関係のことをくどくない程度にわかりやすく説明を入れる技はデビュー当時から上手いなあと思わされる。
それなりに面白いが心を揺さぶられる程ではない。
やっぱり今の作風の長編が好きやなあ。
★★★☆☆