Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

借金取りの王子

2018-08-30 07:21:32 | 読書
(内容)
「誰かが辞めなければならないなら、私、辞めます」企業のリストラを代行する会社で働く真介の今回の面接相手はー真面目で仕事もできるのになぜか辞めたがるデパガ、女性恐怖症の生保社員に、秘められた純愛に生きるサラ金勤めのイケメンなどなど、一筋縄ではいかない相手ばかり。
八歳年上の陽子との恋も波瀾の予感!?
勤労者にパワーをくれる、笑って泣ける人気シリーズ、第二弾。


「俺たちに明日はない」のシリーズ第2弾。

1作目でめちゃくちゃ気に入ったので、早めに第2弾も読みたかった。

相変わらず面白いし、読みやすい。

特に面白かったのは表題作になってる「借金取りの王子」

「人にやさしく」では人材派遣という、新たな展開が始まって来た。

「リストラ」と聞くと後向きなイメージが強いけど、前向きな内容でモチベーションも上がる。

まだまだ続編も続くので、これからも楽しみに読んで行きたいと思う。



★★★★☆

バイバイ、ブラックバード

2018-08-27 20:51:45 | 読書
(内容)
星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。
そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」-これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。
特別収録:伊坂幸太郎ロングインタビュー。


久しぶりの伊坂作品。

コンプまでカウントダウンのところまで来てるけど、少し足踏みしてるような状態にある。

設定は相変わらず自由奔放で伊坂作品らしさを感じる。

登場人物の描写もなかなか面白い。

特に好きなキャラは女優のマネージャーの佐野さん。

繭美は読友さんもレビューに書いてたけど、マツコデラックスしか浮かばない。

エピローグについては賛否両論があると思うけど、これはこれで嫌いじゃない。

伊坂作品の中でもかなり読みやすい作品だと思う。



★★★★☆

蜜蜂と遠雷

2018-08-23 08:27:27 | 読書
(内容)
私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。
著者渾身、文句なしの最高傑作!


苦手な音楽を扱った作品であること。

過去2作読んだ恩田陸作品が全く合わなかったこと。

この二つの理由で直木賞・本屋大賞ダブル受賞作を読むことをずっとためらってた。

そして、ようやく手に取った一冊。

でも、やっぱり俺には合わなかった。

過去2作よりはかなり良かったけど、他の人のレビューに書かれているほどよくは感じなかった。

ピアノコンクールに挑むコンテスタントの話。

それぞれの視点での音楽の感じ方や考え方が描かれている。

でも、楽曲すら理解出来ていないので、情景が浮かぶなんてこともない。

500頁で二段組、苦痛には感じなかったけど、再読したいという気持ちにはなれない。

やっぱり、この手の作品は俺には向いてない…



★★★☆☆


天空の蜂

2018-08-18 19:44:40 | 読書
(内容)
奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。
無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。
日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。
そしてヘリの燃料が尽きるとき…。
驚愕のクライシス、圧倒的な緊迫感で魅了する傑作サスペンス。


なんとなく読み始めるのに躊躇してしまい、かなり前から積読してた一冊。

多くの方々がレビューで書かれてるように、この作品が1995年に作られたことに、すごく驚かされる。

そして、地震に対する原発の安全性についてもちゃんと書かれている。

作者である東野圭吾は予言者なんじゃないかと思ってしまう。

そして、内容はハラハラドキドキの連続でめちゃくちゃ面白かった。

たった10時間の出来事が600頁強に描かれているが、間延びしてる感じもなく、あっという間に感じる。

東日本大震災で福島第1原発が爆発事故を起こし、福島県に住む多くの人が避難することになっている。

あらためて原発に対する考え方について考えさせられる一冊やったと思う。



★★★★★

武士道シックスティーン

2018-08-13 12:06:09 | 読書
(内容)
武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けてしまう。
敗北の悔しさを片時も忘れられない香織と、勝利にこだわらず「お気楽不動心」の早苗。
相反する二人が、同じ高校に進学し、剣道部で再会を果たすが…。
青春を剣道にかける女子二人の傑作エンターテインメント。


去年初めて読んでハマった誉田哲也。

そのシリーズは「姫川玲子シリーズ」。

姫川シリーズとは全く異なる感じの作品である武士道シリーズの第1弾。

剣道を通じて心身ともに磨きをかける二人の女子高生の話。

小学生の頃に少しだけ剣道を習ってたことがあるので剣道のことは少しわかる。

剣道の知識が無くても充分に楽しめると思うし、読書を通じて剣道のことを知って欲しいと思う。

スポーツ小説であり、青春小説である。

今、甲子園では高校野球真っ盛り。

野球以外にも若者たちには沢山のドラマがある。

小学生の頃、決して楽しくなく、辛い思いばかりしてた剣道。

でも、今となってはそれもいい思い出。

続編の展開もきになる。



★★★★☆

夏の祈りは

2018-08-11 20:10:49 | 読書
(読書)
文武両道の県立北園高校にとって、甲子園への道は遠かった。
格下の相手に負けた主将香山が立ち尽くした昭和最後の夏。
その十年後は、エース葛巻と豪腕宝迫を擁して戦った。
女子マネの仕事ぶりが光った年もあった。
そして今年、期待されていないハズレ世代がグラウンドに立つ。
果たして長年の悲願は叶うのか。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの夏を鮮やかに切り取る青春小説の傑作。


昨日、甲子園に行って来た。

初めて高校野球を生で観たのは今から40年前の10歳の時、逆転のPLの時代。

その頃から高校野球を愛し続けて、ずっと甲子園に通い続けてる。

名勝負と呼ばれる試合も何試合も観たし、地方予選も数多く観てる。

甲子園を目指す埼玉の公立校の話。

長い時代背景があり、それぞれが繋がっているという展開。

高校野球ファンにはたまらないし、地方予選あるあるも盛り込まれていて、納得のいく構成になってる。

ここ数年毎年夏に高校野球小説を出してくれている。

今年も満足いく内容やった。

来年も楽しみにしたいと思う。



★★★★☆

聖地甲子園わず!

2018-08-10 18:53:02 | 野球
今日からお盆休み。

初日は聖地甲子園へ!



今日は3試合日。

第1試合の途中には雨が降ったりしたけど、まずまず快適に過ごせた。

地元奈良県勢の奈良大付が見事に勝利!







奈良県勢の初勝利っていつ以来やろ?

また明後日行って来ます!

14歳の水平線

2018-08-10 08:49:23 | 読書
(内容)
中二病真っ只中で何かといらついてばかりの加奈太。
だが夏休みに、父親の故郷の島で中二男子限定のキャンプに参加することに。
初対面6人の共同生活が始まったー。
一方、シングルファザーの征人は、思春期の加奈太の気持ちをうまくつかめないでいた。
そんななか共にやって来た島では、たちまち30年前の日々に引き戻されてゆく。
父親を亡くした、あの暑い夏へとー。
14歳の息子と、かつて14歳だった父親。
いつの時代も変わらぬ思春期の揺らぎと迷い、そしてかけがえのない時期のきらめきを、温かな眼差しで掬いとった感動長編。


読書メーターの献本に当選してゲットした一冊。

初読みの作家。

The 青春って感じの小説。

思春期の中でもがき苦しむ14歳の息子。

父の故郷の離島でのキャンプで同年代の仲間たちとの共同生活で何かを掴んで行くという内容。

若い時の楽しかった記憶はいつまでも忘れることがないし、大事な思い出となっている。

歳を重ねて色々経験すると、冒険心は薄れてしまい、なかなかチャレンジ出来ない。

そんなアラフィフでも元気になれる一冊。

夏の海の景色も心を和ませてくれる。

暑い夏の清涼剤的な一冊。

若い人にオススメしたいけど、若い人だけじゃなく、幅広い世代に読んでもらいたい。



★★★★☆

ハサミ男

2018-08-08 07:34:46 | 読書
(内容)
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。
三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。
自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。
「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。


この一冊で読書メーターに登録して300冊目になった。

まだまだ通過点、これからも無理のない程度に読み続けていきたいと思う。

記念すべき300冊目は叙述トリックで有名な一冊。

ずっと読みたかったが、ようやく読んだ。

スゴいトリックやどんでん返しがあると知ってたので、時間をかけて慎重に読んだ。

そのせいか、読んでる中で何となく騙されそうになってることはわかってしまった。

でも、真犯人まではわからなかった。

連続殺人という恐ろしい事件なのに、中盤まで淡々と進んで、恐ろしさやグロさは全く感じない。

この辺りも読者を騙そうとするからくりなのかもしれない。

約20年前に発刊されたミステリー。

未だに色褪せることなく健在。

こういう本格的なミステリー作品をこれから少しずつ読んでいきたいと思う。



★★★★☆