Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

フリーター、家を買う

2018-02-27 07:17:47 | 読書
(内容)
就職先を3カ月で辞めて以来、自堕落気侭に親の臑を齧って暮らす“甘ったれ”25歳が、母親の病を機に一念発起。
バイトに精を出し、職探しに、大切な人を救うために、奔走する。
本当にやりたい仕事って?やり甲斐って?自問しながら主人公が成長する過程と、壊れかけた家族の再生を描く、愛と勇気と希望が結晶となったベストセラー長篇小説。


二宮和也主演でドラマ化されたのは知ってたけど、見てなかった。

タイトルからなんとなく内容がイメージ出来て、だいたいその通りに物語が進行していく。

主人公の誠治が自分ではなく、甥とダブった。

甥も入社してすぐに会社を辞めてフリーターをしてたから。

今は自立して、頑張ってるらしい。

単純なストーリーだけでなく、仕事の基本的なことや考え方が示唆されていて、アラフィフの私にとっても気付かされることがあった。

全般的に読みやすく、どんどん引き込まれる感じも良かった。

有川浩作品もハズレがないから、これからもどんどん読んでいこう。



★★★★☆

鬼の跫音

2018-02-22 20:21:44 | 読書
(内容)
刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。
家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており…(ケモノ)。
同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。
彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。
僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが…(「悪意の顔」)。
心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。
驚愕必至の衝撃作。


道尾秀介の6編からなる短編集。

かなりホラー要素の強いミステリー。

なんとなく乙一を思い起こされる。

各短編にイニシャルがSの男の子と鴉が登場し、不気味さをさらに煽ってる感じがする。

短い短編やけど、ちゃんと落とし所があって、少し思わせ振りな終わり方をしてるのがイヤミスっぽい。

6作品の中では「ケモノ」が個人的には面白かった。

短編集としてはまずまずだと思う。



★★★☆☆

最近の娘

2018-02-21 08:26:44 | ベビーのこと
また、読書ブログになってもうてた・・・

最近の娘の様子。

大阪は少しずつ暖かくなって来たので公園に遊びに行けるようになって来た。

友達も出来てきて一緒に遊べるようになってきたらしい。

また、友達にも優しくしてるらしい。

でも、家では相変わらずのきかん坊・・・

youtubeばっかり見てる。

何とかしないと・・・

早く暖かくならへんかなあ・・・

そしたら、もっと外で遊べるのに。

百貨の魔法

2018-02-20 12:21:30 | 読書
(内容)
時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。
エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてきたデパートを守ろうと、今日も売り場に立ちつづけるー。
百貨店で働く人たちと館内に住むと噂される「白い猫」が織りなす、魔法のような物語!


昨年、本屋大賞にノミネートされた「桜風堂ものがたり」の姉妹作品。

そして、こちらも今年の本屋大賞にノミネートされた。

めちゃくちゃ良かった「桜風堂ものがたり」に比べて、全体的に抑揚が小さくて、なんとなく読み足りない感じかする。

それでも、とてもいい話で心が洗われる。

登場人物もみんないい人ばかりで気持ちがいい。

ほっこりするにはいい小説やと思う。



★★★★☆

教団X

2018-02-15 08:21:33 | 読書
(内容)
突然自分の前から姿を消した女性を探し、楢崎が辿り着いたのは、奇妙な老人を中心とした宗教団体、そして彼らと敵対する、性の解放を謳う謎のカルト教団だった。
二人のカリスマの間で蠢く、悦楽と革命への誘惑。
四人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。
神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。
著者の最長にして最高傑作。


初読みの作家。

アメトーークの読書芸人でも取り上げられてたし、話題やったから以前から気になってた。

読了後の感想は…

俺には合わなかった…

カルト教団の話やけど、性描写が多かったり、話が突然難しい話になったり…

時には誰が話しているのかも分からなくなるくらい混乱した。

エピローグもあれっ?って感じて終わってもうた。

600ページもよく読んだなあーと自分を褒めてあげたい。

俺にはもっと簡単でわかりやすくてドキドキする作品の方が合ってるな。



★★☆☆☆

俺たちの「戦力外通告」

2018-02-09 17:04:15 | 読書
(内容)
プロ野球で戦った経験こそが誇りであり、未来への動機であるー戦力外通告を受けた元・プロ野球選手25人に、自身も同じ経験を持つ著者が、インタビュー。
雑誌「Wedge」の人気連載を書籍化!


著者の高森勇旗と言う人がもとプロ野球選手だったと知る人はよほどの野球ファンだと思う。

以前、戸田にファームの試合を観に行った(わざわざ大阪から笑)時、河川敷に熱烈なファンか旗を掲げていたのを思い出す。

また、仙台で行われたトライアウト(こちらもわざわざ大阪から)でも、一番声援を浴びてたのが高森勇旗やった。

そんな印象しか持たれていない元プロ野球選手が書いた25人のもとプロ野球選手達の話。

元が雑誌の連載なので、簡潔にまとめられてて読みやすくて面白い。



★★★☆☆

マスカレード・ナイト

2018-02-08 21:12:01 | 読書
(内容)
若い女性が殺害された不可解な事件。
警視庁に届いた一通の密告状。犯人は、コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現す!?
あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び。


読書メーターに登録して、ちょうど250冊目。

まだまだ通過点やけど、こういう区切りはこれからの励みになる。

記念すべき区切りは東野圭吾の人気シリーズ、マスカレードシリーズの最新作。

コンシェルジュになった尚美の仕事っぷりは相変わらず素晴らしいし、新田の推理力もスゴい。

でも、今回は二人の絡みが少し少なかったのは残念…

また、能勢がいい味を出してる。

登場人物が何かしら事件に絡んでたけど、少し複雑で無理がある気がした。

それでも面白くて一気読み。

このシリーズも好きなシリーズなので、続編も期待したい。



★★★★☆

マイ・ブルー・ヘブン

2018-02-06 20:21:50 | 読書
(内容)
終戦直後の東京。華族の娘、咲智子は父親からある文書が入った“箱”を託される。
それを狙う敵から彼女の窮地を救ったのは、堀田勘一という青年だった。
古本屋「東京バンドワゴン」を営む堀田家で、咲智子はひと癖もふた癖もある仲間たちと出会い、敵に連れ去られた両親の行方と“箱”の謎を探るため奮闘する。
いつも皆を温かく見守るおばあちゃん・サチの娘時代を描く人気シリーズ感動の番外編。


昨年からハマってる「東京バンドワゴン」シリーズの第4弾。

ハッピーエンドで終わるのはわかってるので安心して読めるが、登場人物がみんな優しくて、気分良くなれるのがこのシリーズのいいところ。

今回は少し趣向を変えて、いつも語っているサチさんが堀田家に嫁ぐことになった事件のことが過去に遡って描かれている。

番外編ということやけど、全てがちゃんと繋がってて、めちゃくちゃ興味深く読むことが出来た。

少し出来過ぎな部分もあるけど、それは小説ということで…

読了後のホッコリ感が堪らなく気持ちいい作品。

まだまだ続くこのシリーズ、これからも楽しみ。



★★★★☆

龍神の雨

2018-02-06 07:38:09 | 読書
(内容)
添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。-そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか?大藪春彦賞受賞作。


最近読んだ道尾秀介の小説はどれも当たりが多い。

本作品も当たりやった。

事故や病気で両親を亡くし、継父、継母と生活を送っている2組の兄弟が少しずつ色々と絡み合って来る感じがぐいぐいと引きつけられる。

後半には少しずつ謎が明らかになり、その中にどんでん返し的な展開も待ってていて、なかなか読み応えがあった。

ミステリー的要素だけでなくヒューマン的な要素も取り入れてあり、めちゃくちゃ面白く読むことが出来た。

小説の中はずっと雨の場面ばかり、雨にうんざりしてる時には読むべきではないと思う。



★★★★★