(内容)
修司と相馬、鑓水の3人は通り魔事件の裏に、巨大企業・タイタスと与党の重鎮政治家の存在を掴む。そこに浮かび上がる乳幼児の奇病。暗殺者の手が迫る中、3人は幾重にも絡んだ謎を解き、ついに事件の核心を握る人物「佐々木邦夫」にたどり着く。乳幼児たちの人生を破壊し、通り魔事件を起こした真の犯罪者は誰なのか。佐々木邦夫が企てた周到な犯罪と、その驚くべき目的を知った時、3人は一発逆転の賭けに打って出る。
今年最後になる一冊。
上下巻合わせて1000頁弱の大作。
それでも飽きることなく次々とページをめくりたくなるくらいに良かった。
密かに期待していたが、期待をいい方に大きく裏切るような作品だった。
解説を読んで元々脚本家だったことを知って、映像化にピッタリ来るような内容だったことに納得した。
初読みの作家だったけど、スゴい衝撃を与えてくれた作品になった。
主人公の修司、鑓水、相馬のキャラもそれぞれいい持ち味を出していたし、悪役の滝川のクールな感じも良かった。
勧善懲悪の感じは何となく池井戸潤作品に通ずる部分もあるように感じた。
続編もあるみたいなのでそちらも読んでみたいと思う。
今年最後の一冊がいい作品で締めくくることが出来て良かった。
★★★★★