以前 『ほかに誰がいる』 があまりハマらなかった朝倉かすみさんなので、しばらく躊躇していたのですが。
いやぁ~、読んで良かった。
なんだかイイですよ、この本。
クラス会の3次会で 『田村』 を待つ5人+マスター。
これがねぇ、ホントに田村なかなか来ないんだよ。
で、待ってる5人のちょっとしたエピソード(?)の連作、って形ですこの本は。
このエピソードがねぇ~、何となくイイのです。
多分10代の若者とかには分からんかもしれません。
でもねぇ、歳が近いとしみじみくるんですな。
でも不思議と、イテテって感じじゃないです。
イタかったら読めないよ、こんな微妙なお年頃。
読み終わった後、言いたくなる。
「田村はまだか」 って。
それはきっと 『田村』 は小学生の時に中村さんに発したあの言葉のまんまの田村で、そんな彼を待っていたい気持ちになるから、かな。
特別な事がは何もないんだけど、なんかちょっとだけ元気もらえるような。
イイ作品でした。
それにつけても、田村はまだか。
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田村はまだか (光文社文庫) |
朝倉 かすみ | |
光文社 |
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