いやぁ~、めっちゃオモロイ!!
読んでる間中ニヤニヤしっ放しで、いつ怪しい人として通報されてもおかしくないほどでしたよ。
岸和田少年愚連隊のシリーズ第4段らしいのですが。
真っ先にコレ読んじゃったけど、全く支障なし!!
バッチリついていけます。
岸和田最強、否、世界最強の男、カオルちゃん。
機動隊からやくざまで、気に入らない奴は問答無用でぶん殴る・・・だけでは収まらない。
商店街の真ん中には 『カオルライン』 なる黄色い線があって、カオルちゃんはいつもそこを 『ァア~~、ペッ』 て、痰吐きながら歩く。
カオルちゃんの前を横切れば、おじいちゃんでも容赦なくぶん殴られる。
とにかく無茶苦茶です。
何から何まで。
でもなんでかなぁ~、読むほどにカオルちゃんがこう愛おしいというか・・・・
いや、愛おしいというのとはちょっと違うかなぁ。
『憎めない』 てのが一番近いか。。。
絶対 『エエヤツ』 ではないし、どっちかつうと酷いのに。
ところで関西近辺に馴染みのない人にとって、岸和田ってどんなイメージなんでしょう。
やっぱだんじりなのかな。
私にとって岸和田は、ガラ悪い、怖い下町、でも何かエネルギッシュでオモロそう、てイメージっす。
で、この本が割と私のイメージのまんまで。
すんごいガラ悪いし、やってる事はえげつないのに、すんごい楽しそう。
それはきっと、岸和田の人が、中場利一さんが、岸和田を愛してるからなんでしょうな。
カオルちゃんもこの本も、バイオレンス満開なのになぜか愛しくてオカシイ。
この上なくやんちゃで暴力的、でも笑いと、多分愛がいっぱい。
素敵な1冊でした。
あ、暴力描写がたんまり出てくるので、そういうの無理な人は止めた方がエエですよ。
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岸和田のカオルちゃん (集英社文庫) |
中場 利一 | |
集英社 |
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