三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

罪と罰 下 <ドストエフスキー>

2008-11-14 11:33:59 | 
 レ・ミゼが途中で止まっている、という前科があるので、海外文学読破できるか心配でしたが、意外にスムーズに読めました。
 祝・読了!です。へへ

 ロシア人の名前が、耳に心地よいのです。
 ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ。
 素敵。

 以下、ネタバレあり!!






 さてさて、やはり後半の方が、ドラマチックでしたな。
 ポルフィーリィとの論戦が、さながら推理小説のようだ、とよく言われているらしいですが。
 もひとつポルフィーリィに好感が持てなくて・・・
 それより私的には、ドゥーニャとスヴィドリガイロフとの最後のやり取りの方が、ハラハラしたわ。
 悪行の限りを尽くしてきた(ってのは大袈裟?)スヴィドリガイロフでも、ドゥーニャに対する愛は、彼なりに本当だったのね。

 お母さんはかわいそうだったね。
 息子の帰りを待たずに、亡くなって。

 いやーしかし、いつになったら自首するのかと思ったわ。
 ひっぱるひっぱる。

 ところでラスコーリニコフは改心したのかしら?
 婆ちゃんを殺したことについては、受刑後もさほど悔恨の情はなかったみたいだけど。
 でもまぁどうやらソーニャによって、生きる歓びを見出したいみたいだし、これからなのかもね、罪の意識が芽生えるのは。
 結局、机上で組み立てた理論では正義や幸福は実現されず、生きる幸せや歓びというのは、労働と信仰と深い愛情による、ということかしらん?





罪と罰 (下巻) (新潮文庫)
ドストエフスキー,工藤 精一郎
新潮社

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