古典部シリーズ第4弾は短編集でした。
予備知識なしで読みだしたので、最初 「ん?」 ってなりました。
この短編集は彼らの1年間が、時系列に沿って書かれているので、 『クドリャフカ~』 で文化祭だったのが、入学(入部)当初に戻ってんですねぇ。
それが1話目。
えるとホータローの距離感がぎこちなく、それゆえにホータローは 「らしくない」 事をしてしまいます。
初々しいぜ、ホータローよ。
省エネ主義を気取っていても、そこはやはり若者。
青春は避けられないのです。むふふ
入部直後に始まり、夏の合宿やらバレンタインやら、季節感も満載。
シリーズを愛でている人には、嬉しい作りじゃないですか。
個人的には、えるがカッコ良かった1冊だと思います。
立場としての役目を勤める時のえるのカッコ良さ、さすが良家の子供。
更に立場を全うするだけじゃなくて、将来も見据えて、自分に何ができるか考えてて。
その芯の強さ。
ステキでございます。
以下、ネタバレあり!!
ちょっとちょっとー、今回えるとホータローの距離がぐぐっっと縮まってませんか?!
いやまぁ1年かけて、なんでしょうけど、1冊で読む読者としてはぐいぐい縮まってるように見えるわけですよ。
初詣の時も 「おや?」 と思ったけど、表題作。
あれってホータロー、えるに惚れたよね?!
どうなんだい?! このこのぅ
この二人の今後の展開も、気になる古典部でございます。
ところで、長編の間を埋める短編集だったって事は、次は2年生になってるのかな?ウキウキ
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遠まわりする雛 (角川文庫) |
米澤 穂信 | |
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