『屋上ミサイル』 がステキだった山下貴光さんの文庫新刊が出てたので、お買い上げ。
今回は小学生がメインキャラです。
『屋上~』 より年齢下がってますな。
さてさて、今回もやっぱり良かったよぅ~。
子供が、若者が、まっすぐに何かを信じて頑張る姿っていうの、やっぱり好き。
そりゃ都合よく行きすぎの部分もあるだろうけど、お話なんだからイーンダヨー。
『屋上~』 の時に感じた、独特のテンポと読みにくさは、今回全く感じられませんでした。
直しちゃったのかなぁ。
あれが味だったような気もするんだけど…まぁでも ”読み辛い” と感じたなら、直った方がエエんかのぅ…でもそれも個人的感覚だし…
キャラは立ってます、相変わらず。
『世界を変える』 為に 『やれることをやる』 少年鉄人。
その鉄人が 『仙人』 とあがめる(?)、髭の人(っていうかホームレス)。
『無理』 といわれるとキレるたこ焼き屋の兄ちゃん。
一人千円(だっけ?)で喧嘩を引き受ける 『喧嘩屋』 さん。
色んな人と色んな事件と鉄人探偵団の4人が絡み合って、全部がラストに向けて繋がっていく展開は、加速度的で読ませます。
鉄人たちのまっすぐで一生懸命な姿(と書くと陳腐で嘘臭くて、とたんに魅力がなくなるな)が、とても微笑ましいお話でしたよ。
私的には序盤の和真が鉄人と友達になるくだりが、もう可愛くてほのぼのでした。
ところでこの表紙、なんで3人なんだ?
そして誰が誰なんだ?
鉄人探偵団 (宝島社文庫) | |
山下 貴光 | |
宝島社 |