三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

鉄人探偵団 <山下 貴光>

2011-09-26 08:47:16 | 

 『屋上ミサイル』 がステキだった山下貴光さんの文庫新刊が出てたので、お買い上げ。

 今回は小学生がメインキャラです。

 『屋上~』 より年齢下がってますな。

 

 さてさて、今回もやっぱり良かったよぅ~。

 子供が、若者が、まっすぐに何かを信じて頑張る姿っていうの、やっぱり好き。

 そりゃ都合よく行きすぎの部分もあるだろうけど、お話なんだからイーンダヨー。

 

 『屋上~』 の時に感じた、独特のテンポと読みにくさは、今回全く感じられませんでした。

 直しちゃったのかなぁ。

 あれが味だったような気もするんだけど…まぁでも ”読み辛い” と感じたなら、直った方がエエんかのぅ…でもそれも個人的感覚だし…

 

 キャラは立ってます、相変わらず。

 『世界を変える』 為に 『やれることをやる』 少年鉄人。

 その鉄人が 『仙人』 とあがめる(?)、髭の人(っていうかホームレス)。

 『無理』 といわれるとキレるたこ焼き屋の兄ちゃん。

 一人千円(だっけ?)で喧嘩を引き受ける 『喧嘩屋』 さん。

 

 色んな人と色んな事件と鉄人探偵団の4人が絡み合って、全部がラストに向けて繋がっていく展開は、加速度的で読ませます。

 

 鉄人たちのまっすぐで一生懸命な姿(と書くと陳腐で嘘臭くて、とたんに魅力がなくなるな)が、とても微笑ましいお話でしたよ。

 私的には序盤の和真が鉄人と友達になるくだりが、もう可愛くてほのぼのでした。

 

 ところでこの表紙、なんで3人なんだ?

 そして誰が誰なんだ?

 

 

 

 

 

鉄人探偵団 (宝島社文庫)
山下 貴光
宝島社


最新の画像もっと見る