goo blog サービス終了のお知らせ 

三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

図書館危機 <有川 浩>

2011-09-10 09:18:30 | 

 王子様、卒業ですよ。

 むひーーーー!!

 そりゃ小牧じゃなくても、吹くでしょ。

 郁じゃなきゃ、言えないよあのセリフ。

 もぅ~~~~、とっととくっついちゃえばイイのに!やきもき

 っていうか、気持ちを伝えあってないだけで、もうくっついてるようなもんか。にやにや

 

 柴崎-手塚ラインはアリだったようで。

 手塚がどんどん柔らかくというかボケ?になっていくので、そうなるとアリなのか。

 柴崎ちゃんも手塚の前だとちょっとだけ、いつも奥底に隠してる自分を出せるみたいで。

 てか女子を自分よりすごいって認められる優秀なオトコなんて、実は手塚器でかい?!

 いやでも最初の頃の郁への嫉妬たるや、だいぶちっちゃかったような…彼も成長したんだね。(偉そうな)

 

 

 さてさて今回は、ラブ度も高いですが、バトル度も上がっております。

 

 特に茨城の県展は壮絶でしたな。

 図書隊と良化委員会(だっけ?)の押し合いが・・・

 人が圧迫される様を間近で見た事はないですが、怖いよねぇ。。。

 そりゃ吐くよねぇ。。。

 そして玄田の仁王立ち。

 ・・・死ぬよ、普通。

 

 

 いよいよ次巻が最終巻。

 こうなったらもう読むのを止められませんが、終わってしまうのは寂しい・・・

 

 

 

 

 

 

図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)

図書館内乱 <有川 浩>

2011-09-08 09:59:54 | 

 図書館シリーズ2作目でございます。

 ガンガン読むよーーー!!!

 

 

 前作に比べると、図書隊としての大きな戦いはないのですね。

 それより、各キャラの家族やら身近な人やらの葛藤と、あとラブ度高し。むふ

 前作よりラブコメの要素が上がってますな。

 堂上-郁だけじゃなくて。

 

 小牧教官の弱点とか。 

 出たよ年の差カップル!(笑)

 有川さんの好きなパターンだよねぇ。むふふ

 

 『レインツリーの国』 は先に読んじゃってたけど、この物語に登場してたんですね。

 劇中劇ならぬ、本の中の本を現実で出版。

 しかも別々の出版社から!

 楽しい時代になったもんです。

 

 柴崎は幸せな恋がいつかできるのか?!てか、してほしい。

 美人で頭がキレ過ぎる女は、しんどいのぅ。

 もしや今後手塚と?

 ・・・って、それはないか。

 お互い頭良すぎて、付き合えないよねぇ。

 

 そして恐らく発刊リアルタイムで読んでたら、絶対続きが待ちきれないであろう、あのラスト!

 とうとう堂上が郁の××だって分かったシーンで、「そこで終わるぅ??!!」 っていう。

 まるで連載漫画のようなあの引き。

 待て、次号!!みたいなね。

 憎いぜこんちくしょう、ですよ。

 無邪気に甘いかけあい、この引っ張り方、こりゃーもうラノベを超えて少女漫画ですな。

 

 

 あ、もちろん図書館としての使命だの理念だの、その辺の葛藤やなんかもしっかり書かれておりますです。

 慧なんつー悪役(でも憎みきれない)も出てきたし。

 ラブも図書館も、まだまだ波乱が続くのでしょう。

 

 読め!!次号!!!です。ムキャー

 

 

 

 

 

図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)

図書館戦争 <有川 浩>

2011-09-06 09:39:50 | 

 待望の図書館戦争シリーズ文庫化です。

 

 の割に、人から借りて読んでますが。。。。

 だって金欠なんですものっ

 

 

 人から借りて読もうが、それが邪道だろうが、オモロイもんはオモロイ!(財布が潤ったら買うから、許して・・・)

 私、図書館戦争はアニメで知った口なんですが。

 キャラがこんなにもイキイキして見えるのは、そのせいばかりではありますまい。

 さすが有川さん!!なのです。

 堂上教官へのドロップキックのくだりでは、読書では久々に声を出して笑いました。

 

 

 テンポがイイのは当たり前なのですが、モチーフもエエですよな。

 公序良俗をうたっての、書物への理不尽な検閲から図書たちを守る図書隊ですよ。

 熱い熱い。

 登場人物達も皆、熱い熱い。

 まぁ、文章が語りすぎてるきらいはありますが、イイのですよ。

 それでこそ大人のためのラノベ的エンターテイメント、若さと純粋さと情熱が溢れていて、何が悪い!

 

 

 そしてもう1つの大きなエンタメ要素、ラ・ブ・コ・メ!!

 相変わらずニヤけるつぼを突いてきますきますよ、有川さんてば。

 『中学生かよ!』 ぐらいのノリもあったりするんですが、有川さんのラブコメの部分が結構ウケてるようなのを見ると、世間のオトナ女子の方々も、そういうの結構嫌いじゃないのねん。うふん

 ドロドロした恋愛がナンボのもんじゃい、純情上等なのですよ。

 

 

 読者としては、堂上と郁が相思相愛なのはもう目に見えてるんですが、当の本人達はまだ認めたがってないようで。

 二人の仲はいったい何巻で進展するのだ?!

 目が離せません。

 

 

 ところで作者の有川さんは、このお話の様な設定があり得ない世界であってほしいと言われてました。

 まったくもってその通りですな。ホントに。

 思想や文化の制限というのは、歴史上何度も繰り返されてきたし、世界では今なお行われている、いわゆる 『よくある事』 なのかもしれません。

 だからもしこの設定を 『あり得ない』 と感じる人がいるなら、それはとても平和で幸せな事なんでしょう。

 日本でもほんの数十年前、戦時中なんかは、教科書まで墨で塗りつぶすような馬鹿げた世界だったんだもんね。

 私はいつでもどこでも、十分にあり得る話だと思うし、改めて自由に読みたい本が読める事の幸せを感じました。

 

 てなわけで、どんどん読むぜ!!

 続きどうなるのーーー???!!!

 

 

 

 

 

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)

 

 


ボトルネック <米澤 穂信>

2011-09-05 13:18:32 | 

 

 うーーーん、これってラスト弱くない?

 と思うのは、好みの問題でしょうか。

 

 死んだ恋人を弔いに訪れた東尋坊、そこでうっかり崖から転落・・・のハズが、気付けば金沢に。

 そこは普段自分が生活する住み慣れた街・・・のはずが、微妙に何かが違う・・・っていうか、全然違う。

 生まれなかったはずの姉がいて、死んだはずの恋人が生きてて、両親の仲は睦まじく、どうやら自分が生きてる世界より、自分が生まれなかった世界の方がみんな上手くいっている。

 ように見える、と。

 

 両親の不仲、母親の自分への憎しみ(?)、上手くいかない事をたいてい甘んじて受け入れてきた。

 それが間違いだったのか、と。

 

 うーん、若いね。

 青春の葛藤(暗め)ってやつ?

 

 実際はもうちょっと軽やかではあるのですが。

 サキが明るいからかな。

 

 

 以下、ネタバレありかも!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局サキのいる世界はパラレルワールドなのか、崖から落ちた一瞬の間に、緑の目の魔物(だっけ?)が見せた 『ありえない世界』 なのか。

 どっちなのよぉー?

 そして最後、結局彼は死を選ぶのか、戻って前に進むのか、戻るけど結局停滞するのか。

 どっちなのぉー?

 

 別世界でノゾミが生きてても、そこに救いがあるわけでもなく。

 彼が別世界から何かを得て歩き出すわけでもなく。

 ハッキリしないなー。

 ま、世界はそう単純ではないのか。

 世界っていうか、若者?か。

 

 特に読後感が悪いとか、つまらんとか、そういうワケではないのですが。

 もうちょっと何かほしかったような。。。。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボトルネック (新潮文庫)
米澤 穂信
新潮社

 

 

 


インシテミル <米澤 穂信>

2011-09-02 16:37:48 | 

 実に、実にオモシロかったヨー。

 

 私ミステリ好きでよく読みますが、あんまり謎解きは得意じゃなくて。

 酷い時は作中で探偵役が謎解きしてくれても、よく理解しないまま読み進めたりするんですがね。

 この話、殺しあいの心理戦がメインの作品かと思いきや、割とガッツリミステリだったんですね。

 しっかり謎解きなのね。

 

 でもでも、だからってつまらなかったとか、そういう事ではなくて。

 テンポよし、キャラよし、ドキドキ感アリなのですよ。

 

 もっとも人が6人も死んでる割に、陰惨さはないというか。

 皆もっと自分が生き残るために、どんどん人を殺すんだと思ってた。 

 バトロワみたいに。

 そういう話じゃなかったのねー。

 なので、必要以上のグロ描写もなし。

 なかなか上品なミステリに仕上がっているのではないでしょうか。(何様だ)

 

 

 以下、ネタバレありかも!

 

 

 

 

 

 うーむ私の貧弱な発想で、ずーーーーーーーーっと須和名が怪しいと思ってたので、彼女の殺人への関係なさっぷりはアレレでした。

  関係ないと言えばそもそも須和名は、この一連のゲームの外側にいる人間だったって事よね。

 だから何人死のうが、夜も余裕の熟睡。

 その傲慢さ、素敵ですわ。

 彼女はただの観察者だっったってワケですねぃ。

 

 で、その須和名に引っ張られて全く注目してなかったアノヒトが本星だったわけですが、あまりに注目してなかったので 『へぇー』 って感じ。

 こりゃ再読必至ですな。

 

 結城クンの成長っぷりは、なかなか素敵でございました。

 ただのヤル気のない適当な学生っぽかったのに。

 実は社交性のあるミステリマニアで、以外に冷静で頭良し。

 

 みんな極限状態の中で、イイ面ダメな面が浮き彫りで、殺生だったねぇ。

 

 

 さて、須和名主催の第2回は、開催されるのでしょうか。ふふ

 

 

 

 

 

 

インシテミル (文春文庫)
米澤 穂信
文藝春秋

 


愚者のエンドロール <米澤 穂信>

2011-08-31 10:55:21 | 

 『儚い羊たちの祝宴』 がステキだった、米澤 穂信さんです。

 『儚い~』 もそうですが、タイトルがステキ。うふ

 

 

 そういえばこれって、古典部シリーズだったのねぇ。

 うっかり 『氷菓』 読む前に、こっち読んじゃった。

 それでもまぁ、十分楽しめます。

 なんか皆、キャラが立っているのですよ。

 名前、変だけどね。ふふ

 

 ほうたろうの、低温?省エネ?な感じが好きかも。

 

 さて、中身。

 

 

 以下、ちょっとネタバレありかも!

 

 

 

 

 

 

 

 なるほどこういうミステリーもありなのか、と。

 至って平和。

 事件は起こらず。

 劇中劇の謎を解くのが、主人公に与えられた課題。

 と思いきや、その課題を与えた女帝の意図自体がミステリーになってたのねん。

 

 女帝、すげーな。

 あんな高校生、いたらヤだよ。

 でもいるんだろうなぁ、世の中には切れ者の高校生も。

 

 ほうたろう、立つ瀬ないよな。

 同じ高校生にあんなふうに扱われて、屈辱的なんだろうか。

 それとも新たな自分の一面を発見できたことは、腹立たしいながらもプラスだったりするんだろうか。

 

 

 順番は逆だけど、『氷菓』 も読むぞー

 

 

 

 

 

愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)
米澤 穂信
角川書店

ゴメンナサイ <日高 由香>

2011-08-28 22:05:26 | 

 うわー、↓このリンク呪われそぉー(笑)

 

 ホラー小説、なのかな。

 普段このテの話は読まないのですが。

 ジャケに呼ばれたのと、まぁ夏だし…みたいな。

 

 しかしまぁ、あんま怖くなかったっす。

 仕掛けも構成も悪くない(偉そうだな)けどねぇ。

 やっぱ力が足りないような。。。

 

 個人的に過去怖かった本TOP3は、鈴木光司 『リング』 、貴志 祐介 『黒い家』、恩田陸 『Q&A』、アガサ・クリスティ 『そして誰もいなくなった』 (TOP3じゃないじゃん)なのですが。

 申し訳ないですが、足元にも及ばないよぅ。

 あ、あと新耳袋は怖かったなぁ~~~。

 でもあれは小説じゃないので。

 

 さてこの 『ゴメンナサイ』 、もとは携帯小説だったんですな。

 携帯で読んだ方が怖いかもね。

 携帯小説を読んだことがないので、感覚が分かりませんが。

 この設定で、あの小さな画面でちまちま読んだら、怖いかも。。。

 

 文章はまぁ読みやすく、活字に慣れた人なら2時間もあれば、読み終わるかな。

 全体は4部構成になってて、1~4が連鎖して増幅していく作り。

 携帯小説から文庫にまでなったこの作品の売れ方が、物語ともリンクしてる感じで、そこら辺が恐ろしいかもしれませんなぁ。

 でもなぁ、怖くないんだよ。

 やっぱ、読んでるときに文字から目を離せなくなるような、身動きできなくなうような、そういう恐怖を感じさせてほしいのですよ。

 いや、怖いのキライだけどさ。

 

 

 

 

 ところで、ネタバレになるので大きな声では言えませんが。

 これって気がつけば、私的TOP3のアレと同じ仕掛けじゃん。

 

 

 

 

 

 

ゴメンナサイ (双葉文庫)
日高 由香
双葉社

ぼくと、ぼくらの夏 <樋口 有介>

2011-08-24 15:44:26 | 

 これ、20年以上前の本なんですね。

 すげー、全然古ぽくない。

 

 ジャイアンツは王監督だし、原は現役だけど。

 高校生が携帯も持ってないけど。

 読んでる間中、ちっとも時代を感じませんでした。

 

 と思うのは、私の年代だからなのか?

 若者が読んだら、やっぱ違和感感じるんでしょうかね。

 

 最後の方で、君江ちゃんが春一クンに10円玉を渡すトコが、すぐにピンとこなくて。

 そこくらいかなぁ。

 

 青春ミステリーって事で。

 人も死んでるんですが、ミステリ部分としてはちょっと弱いような…

 あんまりハラハラしないってうか、安心して読めるっていうか、ドロドロしてないっていうか。

 『青春』 の方が、色濃いと思います。

 でもそっちの側面で読むと、とてもイイのですよ。

 高校生は瑞々しいし、お父ちゃんはちょっとヨレてるけどそこがイイし。

 なかなかのムフフ感です。

 お父ちゃんは、ちょっと最後残念だったけどね。

 しかしそれもまた、悪くない。 

 

 

 会話がテンポよくて、ちょっとユーモアも効いてて、『クスッ』 とか 『ニヤッ』 とかしちゃいます。

 

 瑞々しくてなんかちょっとキラキラしてて、素敵なミステリ風味青春小説、って感じでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)
樋口 有介
文藝春秋

 

 


岸和田少年愚連隊 <中場 利一>

2011-08-22 14:08:12 | 

 カオルちゃん最強伝説を先に読んでしまったのですが・・・

 シリーズ第1作です。

 デビュー作、なのかな。

 

 なので 『カオルちゃん~』 に比べると、ちょっと荒削りな気がする。

 緩急の流れとか、構成とか文章のリズムとか。

 なのでバイオレンスシーンも、『カオルちゃん~』 ほど痛くないし。

 って、あれ?慣れちゃっただけ?もしかして

 

 まーまーでもでも、それらを補って余りあるオモロさ!ですよ。

 

 荒削り感があるとはいえ、あのオモロさのセンスとかテンポは、もうきっちり出来上がってるし。

 そもそも彼らの日常、オモロすぎるもん。

 オモロすぎるめちゃめちゃな日常を、オモロい感覚を持った大阪のオッサンが小説にしたら、そらオモロいやろー、みたいな。

 

 毎日毎日ケンカケンカケンカ。

 盗みパチンコ競艇競輪競馬カツアゲと、ホントに碌でもない奴らなんですが。

 なんでだろなー、愛嬌があるっていうか、可愛くさえあるんだよなー。

 もちろん同じ時代同じ場所で過ごすのは、絶対にご免こうむりたい彼らですが。。。。ね

 

 

 

 

 

 

 

 

岸和田少年愚連隊 (集英社文庫)
中場 利一
集英社

 

 

 


儚い羊たちの祝宴 <米澤 穂信>

2011-08-20 11:20:46 | 

 米澤さんの本は、前々からそそられてはいたんですが、ようやくお買い上げ。

 米澤さん初読みです。

 

 素敵タイトルにやられました。

 あとPOP。

 女の人の横顔のイラストが書いてあって 「私の話を聞いていただけませんか…」 っていう吹き出しがあるやつ。

 ジャケ買いならぬ、POP買いてのもあるんですな。

 

 

 POPでも帯でも、ラスト1行の逆転を推してましたが。

 

 個人的にはそれよりも、この5編を通して流れる、暗くも優雅な空気がお気に入りでした。

 だって・・・ねぇ

 名家、お嬢様、館、別荘、女中、読書倶楽部・・・ですよ。

 そりゃーもう、むふふでしょ。

 

 語り部達の冷静さもまたイイです。

 イっちゃってるわけじゃないのに、ただ淡々と人を殺す。

 その理由は本人だけにはどうしようもなくて、でも一般的にはそんな事で、っていう理由が多くて。

 そこには苦悶や葛藤はなくて。

 それってやっぱり、狂気だよねぇ。

 でも皆さん、品があるのよねぇ。。。。恐ろしい。

 

 

 

 

 

 

 

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
米澤 穂信
新潮社