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あの深沢七郎も「怠惰の美学」で死刑制度に言及

2008-04-17 | 死刑問題
ワコウの好きな異色作家深沢七郎
ギタリストでラブミー農場主、今川焼き「夢屋」の店主、人間滅亡教教祖。
1956年『楢山節考』で中央公論新人賞受賞
深沢七郎の小説『風流夢譚』を『中央公論』1960年12月号に掲載したことで起きた嶋中事件、1961年に起こった右翼テロ事件。
皇族が処刑されるシーンを描いたことから世論の非難を浴びて、1965年まで放浪の旅を余儀なくされる。

「怠惰の美学」でー死刑は時代遅れの復習的行為だの副題で次のように書いている。

「死刑制度を廃止すると、いっそう凶悪犯罪が増えるだろうなんていう人がいるけど、そうじゃないね。廃止した国の統計をいつだったか見たことあるけど、ふえたためしはないですね。刑罰は昔、報復主義的なものだったけど、今のそれは服役囚の更生指導を主な目的としてるわけでしょう。この人はこういう性格だからどうしようとかね。それなのに死刑だけはただひとつの昔どおりの復習だものね」



ちなみに
刑事訴訟法四七五条〔死刑の執行〕
①死刑の執行は法務大臣の命令による。
刑法十一条〔死刑〕
①死刑は監獄内において絞首して執行す。
とある。