若生のり子=誰でもポエットでアーティスト

文字さえ書ければ、ポエット
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日日を豊かに遊び心

「明日への遺言」と主体を問われ続けたこの4日間のやり取り

2008-04-14 | 映画
ザッコ 2008年04月07日 17:13
先日はお疲れ様でした。学会ほかカバーの件の話しをしようと思いつつ、帰ってからしまった、と思いました。

侵略戦争は帰結する方向で容認されないとならないと思います。これは、自覚的にかつ形而上的にです。
死刑を廃止するということ、東京裁判でのA級戦犯の絞首刑。なにか同期しているようで、ここははっきりと区別させなければと思います。わたしはなにかごっちゃになっているような気が世の中します。

アカショウビン 2008年04月07日 21:34  
ワコウさん
>彼の高潔な信念だけを単純に称賛して、「こんな立派な軍人もいたのだ」と言う美談には、何か胡散臭さを感じてしまう。

 ★おっしゃる通りですね。あの作品は小泉監督としても大岡昇平の原作を読み、どうしても撮りたかった作品だ、という強い思いが伝わってきた佳作と思いました。しかしワコウさんのご指摘にも視線が届かないと事の本質を理解することはできないと思われます。
 辺見氏の講演会でザッコさんや皆さんとお会いできなかったのは残念でした。あれこれ難題が押し寄せて前日まで行けるかどうかわからない状態でしたので。

ワコウ 2008年04月08日 13:39
ザッコさん
土曜日は、大変お疲れのご様子でしたので、少し心配しました。
講演が長引き空気が澱んでいましたので、ご気分が悪くなったとか。
二次会の途中から眠ってしまわれたので、大丈夫かな、とてもキツイのかもしれないと思いました。
翌日は、アウトドアーで軽い登山ということでしたので尚更でした。
その後大丈夫でしたか?
(坊やは早く帰ってお休みなさい、大人の世界に入ってはいけませんよ。ママよりー笑)

<死刑を廃止するということ、東京裁判でのA級戦犯の絞首刑。なにか同期しているようで、ここははっきりと区別させなければと思います。わたしはなにかごっちゃになっているような気が世の中します。>


辺見氏は語っていました。
国家が行う殺人装置として二つある。
一つは「死刑」で、もう一つは、「戦争」であると。

“死刑を廃止”と“東京裁判でのA級戦犯の絞首刑”これは明らかにまったく違う問題だと思います。
先ず、東京裁判とはナンだったのかということがあります。
これは調べれば調べるほど奇奇怪怪でした。
アメリカ帝国がその後の世界戦略の一環として判断し、その為のシナリオを作り、そのように行われたものだということが分かった位です。

翻って言えば、裁判で合法的に人を殺すということにおいては、変わりないかもしれませんが、、。

ちなみに、アメリカは、UNや世界の動向とは反対に毎年かなりの死刑を執行している国です。先進国では、日本とアメリカは、その点異常です。

ワコウ 2008年04月08日 17:39
アカショウビンさん
<小泉監督の手堅い演出と主役の藤田まこと、富司純子はじめ日米の出演者たちの熱演・秀演を賛嘆したい。>

と言うことでしたのでかなりの期待をしておりましたし、またブログを見ましても、たいへん感動したという賞賛したものばかりでしたので、イメージが大変膨らんでいた所為でしょうか、実を申しますと少し拍子抜けでした。
淡々として場面が静かに移り変わり何か盛り上がりにかけるように思いました。シナリオの問題かと思います。
それぞれの持ち場持ち場をしっかりこなした善人たちの集まりで総てが心地よく言った所為でしょうか。

ザッコ 2008年04月08日 22:39
ワコウさん>(坊やは早く帰ってお休みなさい、大人の世界に入ってはいけませんよ。ママよりー笑)
参りましたね。正直に言って、辺見氏のいうことは全てといえば不遜ですが、分かる内容のものでした。ただ、それを実践している人の語りという迫力がなかなかいいな、と思い聞いていました。しかし、あれだけ聴衆を刺激しながらしかし、休ませないということがなにか違和感を覚え、これでは異を唱える方がまだ正常ではないかと思ったのです。それが、恐らく顔や気分に現れていたのでしょう。申し訳ありませんでした。

ワコウ 2008年04月09日 10:28
ザッコさん
とんでもない、謝っていただくことは何もありません。
ただ心配しただけです。屈強な方とばかり思っておりましたので、、。
(案外デリケートなんだな~)

<これでは異を唱える方がまだ正常ではないかと思ったのです。>
開口一番それをおっしゃり、実際そのようになさった由、驚くと同時に感心もしたのです。
誰があの雰囲気のあの時にそうい得るかと。
ザッコさんらしいと思いました。まったく予想外の違う切り込みでしたので。

アカショウビン 2008年04月09日 22:59
ワコウさん
 >イメージが大変膨らんでいた所為でしょうか、実を申しますと少し拍子抜けでした。淡々として場面が静かに移り変わり何か盛り上がりにかけるように思いました。
 
 ★う~ん。そうでしたか。だいたい私は大袈裟なヤツだと友人からは呆れられます(笑)。ところが、この作品に関しては小泉監督の脚本も俳優陣も抑制がよく利いていて静かな画調が心地よく観られたので気持ちをそのまま感想にしました。
 「雨あがる」(2000年)で師の黒澤監督の脚本作品を映像化した初監督作品は讃すべきものでしたから、あの抑制された殺陣の作風と透き通る明るさには好感を持っていたのです。
 「阿弥陀堂たより」(2002年)も素晴らしかったですよ。DVDになっていますからお奨めします。でもワコウさんには物足りないかもしれませんが。
 おっしゃられる「盛り上がり」については、ハリウッド調とは異なる調子で、史実を原作を読み貫いて書き上げた足跡が好もしかったのです。

>それぞれの持ち場持ち場をしっかりこなした善人たちの集まりで総てが心地よく言った所為でしょうか。

 ★そういう事だったのだと思います。私はそこに好感を持ちました。

ワコウ 2008年04月14日 15:57
アカショウビンさん
<この作品に関しては小泉監督の脚本も俳優陣も抑制がよく利いていて静かな画調が心地よく観られたので気持ちをそのまま感想にしました。
おっしゃられる「盛り上がり」については、ハリウッド調とは異なる調子で、史実を原作を読み貫いて書き上げた足跡が好もしかったのです。
私はそこに好感を持ちました。>

ということですので、もう一度見るとアカショウビンさんのおっしゃっていることが解るかもしれません。
アカショウビンさんのご指摘と「主体的に映画を見る」ということはどういうことかを考えてみたいと思います。
絶大なる信頼を寄せております(映画においては、総てではありませんが、正直でしょう=笑=)アカショウビンさんのモチベーションにてできるだけ映画を観ようと思っております。5月は何を観ればよろしいでしょうか?行く予定日は5月23日と既に決まっております。
ここにご紹介いただきました二作品のDVD,コンピューターが直り次第観ます。(レンタルビデオやさんが近所でどこにあるか知らないのですが=この10年の日本の変わりは激しくて、以前のようにスムーズに日常がまだ運びません。生活マップが出来ておりません。億劫です。)