Number2 Tokyo

Sportsという文化がある。
人生を楽しむという教訓がある。
Sportsを楽しむ人々がいる。
それが Number 2

映画「僕と妻の1778の物語」

2011-12-17 22:51:38 | Number2 on Saturday
皆さん、今晩は♪
Youです。

http://www.ponycanyon.co.jp/bokutsuma/
↑[映画:僕と妻の1778の物語(公式サイト)]


今回は上記映画のお話。
今年の春近くに劇場公開された作品だったでしょうか?
SF小説家の眉村卓さんと奥さんである節子さんの闘病生活を
基にしたお話で、映画の主演はスマップの草剛くんと
女優の竹内結子さん。

何だか最近疲れてしまって、思い切り「泣きたい!」と思って
上記映画をチョイスしました。
動機が泣きたい!と言う理由で見始めるのもどうなのかな?
とは思いますが、その目的は充分に達せられました。

「余命1ヶ月の花嫁」もそうですが、最初から死期が分かっている
作品はずるいです。

このお話は大腸癌で余命1年を宣告された妻に対し、
小説家である夫が「1日1篇の小説を書き上げること」を
約束して、互いに励まし合い生きてゆく夫婦愛を描いた作品です。

映画は書き上げられていく小説の短篇をいくつか実写化した
ものと、闘病生活を続ける様が交互に流れていきます。
アイドルの草君の演技がなかなか様になっているのを観て
演技に関していちゃもんを付けることなく、普通に見入って
しまいました。

売れっ子作家として谷原章介さん演じる友人が時々登場
するのですが、なかなか空気が読めない男で、イケメン過ぎるが
故に「こいつウゼェ~」と腹の底から思った場面がありました。

谷原さんの演技で思い出すと、映画「ハンサムスーツ」の中で
主人公であるドランクドラゴンの塚地さんに「良いんだ」と
言って握手を求めるシーンがあるのですが、ここは非常に悪意を
秘めた体で演じる必要があります。
で、物の見事それを演じた谷原さんの表情は、イケメン故の
冷徹さ、怖さが見えていてゾクっとしました。

モデル出身で俳優業も兼業できるなんて素晴らしい才能ですが、
最後のシーンくらいしか谷原さん格好良い!と思えない役所
でしたね。
それも格好付けすぎだし。(笑)

さてさて、途中で紹介される眉村さんの短篇はちょっと変わった
設定の物が多く、SF小説家さんならではの?作品に仕上がって
います。
でも、奥さんの死期が本当に目の前に迫ってくる後半では
小説がエッセイに近くなってしまい、小説どころでは無い苦悩が
見えて辛いです。

そして奥さんが亡くなられた最終回の原稿を書き上げる機会が
訪れたとき、「そんな小説があるの?」と驚きと関心で胸が
熱くなり、涙が止まらなくなりました。
自分には全く思いつかないですね。
衝撃的で、素晴らしく愛がこもっていました。

ネットの評判では2時間20分の上映時間が長すぎるとか、
タイトルから死期が判るためそれはどうなの?と言った意見も
ありましたが、一番大事な人の死が間近に迫ったときに自分に
何が出来るのか?
そして決めたことを貫き通す姿勢と、支え合う愛を感じ取る
ことの出来たこの作品は、観て良かったな!と素直に思える
ものだったと自分は思います。

眉村さんは同名のタイトルで小説も出しているそうで、
そちらでは奥さんからの評判が良かったものを何篇か選択し、
当時の状況であるバックストーリーを織り交ぜながら書かれた
作品だそうで、いつか読んでみたいと思います。

皆さんも興味が沸きましたら、映画、小説を手に取り
作品に触れてみて下さいね!

それでは、良い週末を!

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