2015年シーズン4月からNumber2Tokyoを率いて8試合5勝1分2敗という
好成績を収めているマッサ監督。「体力を使うな頭を使え」と指導する
監督にここまでの戦いぶりと、12月13日の2015年最終戦に向けて、
自らのフットボールに対する哲学を語ってもらった。
―― これまでマッサ監督が再び就任されNumber2Tokyoは2度の大会に出場し、
どちらも2位という好成績をおさめています。
そのことに関して監督はどのようにお考えですか。
「もちろん、今の状況には満足してません。
我々はまだまだ上位に行けるポテンシャルを持っていると考えているからです。
私がいつも言っているのは、スポーツの面白さはただガムシャラに体を動かす
というところにとどまらないというところにあります。
そこが単なる運動とは違うところです。
駆け引きがあり、戦略があり、テクニックがあり、そして哲学があります。
もちろんチームが違えば考え方も違います。
Number2Tokyoは自分たちの考えを構築し、実現させる過程にあります。
その意思を持っている、すなわち可能性を持っているのです。」
―― そのプロセスで監督はよく「体力を使うな頭を使え」という言葉を
使われます。その意図を教えて下さい。
「人間はチーターのように速く走れません。
鳥のように空高く飛び上がることもできない。
筋肉や体の構造からくる人間の能力には限界があるのです。
これはプロのスポーツでも素人でも同じです。
我々が大会で対戦する相手は素人です。どんなにテクニックや運動能力を
持った素人にも素人なりの限界があります。だから素人なのです。
しかし、素人ではスポーツは楽しめないのか?
運動能力、テクニック、体格などが備わっていなければ、フットボールは楽しくないのか?
答えはノーです。
我々は人間です。私は頭を使えばある程度の能力の差や体格は補えると思います。
この仮説を棄却したならば、我々はマイアミでの伊東輝悦のゴールを証明する必要があるのです。」
―― 監督は実際の試合では守備重視の戦略を好んで採用しています。
「この戦略は説明した私の哲学から派生したものです。この作戦を
良く思っていない人もいるでしょう。もっと攻撃的にという人もいます。
しかし、私はこの戦術を単なる守備重視とは考えていません。
私の目指すフットボールはしっかり守り、そして縦に速いというところが
ポイントです。
イタリアのカテナチオと呼ばれる閂をかけた守備と
イギリスのプレミアリーグの一気にゴール前に迫る攻撃の両方を併せ持つ、
これこそが私の目指すフットボールです。」
―― さて次は2015年最終節です。どのように戦うつもりでしょう。
「現時点では細かいことは言えません。しかし、優勝をつかみ取るのは我々だと。
私は毎試合前に選手や集まってくれたサポーターにNumber2が次の試合をどのように戦うかを
伝えるミーティングを行っています。
この話し合いを通じてNumber2のフットボールはもっと奥深く、味わい深いものになると考えています。
この考え方は単にNumber2に限ったことではなく、Jリーグをはじめとする様々なサッカーの
入口になればという思いで行っています。
なので、プレーヤーだけでなく、多くのサポーターの人にも応援に来てほしいのです。」
そのNumber2Tokyoが出場する「蹴り納め2015」は2015年12月13日14:00-、新木場Bumbにて。
集合は13:00に新木場駅改札前。
さて、フットサルの後はお待ちかね忘年会だ!!