沼野の教職、BYU関連の人脈記

私がブリガムヤング大学留学を終えて大阪の語学学校に勤め
ていた頃、神戸の別の語学学校に芝田征二という同じくBYU
の同窓がいることを知った。そして一足先に大学の教職につ
いた彼に大学で教職を得るための助言を求めたことがあった。

芝田氏はBYU言語学修士の先輩で他に西海岸の複数の大学で
学びPhDを獲得し、ブラジルで伝道した人物である。

芝田氏は名古屋の小さな大学を皮切りに、次々と南山大、立
命館大、鳴門教育大、関大、関学、香川医科大など有名な大
学に移り、日本語より英語が自由に扱える氏は院生指導やカ
リキュラム関連などで画期的な仕事をしていった。流儀が異
なったせいであろうか、ある大学の元同僚は氏のことを「い
い人なのか、悪い人なのかわからない」と評したことがあっ
た。現在アメリカに在住。

芝田氏に数年遅れて、山口県の私学に教職を得た私は英語教
育関連の学会で氏としばしば会い、励まされ、立命館大学で
学会に招かれて発表し同大の紀要に論文を掲載するよう取り
計らってもらったことがあった。

もう一人、大阪大学研究科国際金融論のTS教授も確かBYUで
学んでいる。氏との出会いはモルモンフォーラム誌を刊行し
ていた小生に関心を持ち、積極的に投稿して支援してくれた
時期に遡る。その後間もなくＴ氏はビーハイブ出版という有
限会社設立に力を尽くし、10年間にわたって主としてアメリ
カで出された教会関連の書籍の翻訳出版を多数、教会員対象
に刊行している。私も翻訳校訂の一部、頒布、小額の資本提
供の面で協力したのであった。

北海道教育大学教授であった潟沼誠二氏もBYUに教員留学し
BYU紀要に投稿するなど、BYUとゆかりの深い人物である。モ
ルモン書の平成訳に際して、上のＴＳ氏、潟沼氏と小生の３
人が管理本部の翻訳課に協力して奉仕したのは貴重な経験で
あった。

それから教会各地でコンサートを開いたり、ＣＤを出してい
る入江伸光（のぶあき）氏もBYU英語教育法修士を得ている
同窓で甲南大学で英語講師（非）をしている。

（以上、日刊A紙の記事に倣って小生を中心に人物記を記して
みた。）