ハルピン郊外で学生の小グループのキリスト教集会に出席して

3月25日（金）夕方、学生二人に案内されて、大学の近くの街「志華」で開かれている学生対象の小さなキリスト教集会に出席した。ハルピン市の郊外に大学が集中している地域があって、市内の教会（中央大通り、科学宮の近く）がこの分会に牧師を派遣している。

この日出席は男性4人を含めて20人であった。アパートの一室を使って集会が行われていた。大会衆の礼拝と違って牧師は個人個人に話しかけ、学生信徒たちもじっと聞き入っている。個人的な接触が出席者同士にもあった。lds教会で言えばインスティチュートまたは独身成人の会といったところか、出席者の学生が証をする場面もあった、5人が証をし、牧師がそれぞれに奨励のコメントをしていた。（彼らはとにかく元気で明るい。）

基本的に大きな教会の礼拝と変わりなく、会衆が牧師の話しの切れ目毎にアーメンと唱和し、個々人も声を出して祈るような所は日本の福音派（エバンジェリカル、原理主義的教会の雰囲気）を想起させる。しかし、気がつくと牧師の真剣で熱烈な説教が佳境に入ると聞き手はじっと聞き入ってアーメンと声を出すこともない。両面を持っているようである。

私の印象は、牧師を初めとしてこのグループの学生たちは、信仰の姿の点から言えば神に全幅の信仰を持っているように私の目に映り、大変新鮮な雰囲気を感じる。それは他の礼拝に出たときも同じである。世俗化の影響があまり及んでいないのではと思われる。

この日、初めて献金の封筒が回されるのを見た。

若者の間にとけ込んで元気あふれる牧師王娜（おうな40代女性）さんは、若者のために全力投球している様子が窺われた。この日恋愛と結婚について知り合いの例を引いて、きちんと自己を律して臨むように諭していた。集会の始まる前に隣同士で紹介し合うようにし、親しくなるように尻取りのゲームをしたり、集会後果物やお菓子などを用意したりしていた。シンガポールの神学院を出たという王牧師は学生たちに慕われていて王姐（ワンジエ）と呼ばれていた。

このような小さなグループでは、訪問者はもちろん目立つ。私を案内してくれた教え子が事前に牧師に伝えていて、牧師と出席者たちから暖かく歓迎された。今晩、若い世代の間に、また私の身辺にもキリスト教徒がいることと（私の受講生に4人）、伝道（自伝）の姿の一端を見ることができた。

写真　http://photozou.jp/photo/show/666645/72756050