別冊 よもやまツレヅレ・・・

おもに名古屋と東京の食べ歩き日記。

『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』(六本木)

2007年04月30日 | フレンチ(東京)
http://www.nact.jp/restaurant/01.html
(国立新美術館内)

美術館上階のフレンチレストラン、
『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』にてランチ

国立新美術館を入ると、広大な吹き抜けの中央に、
巨大な、コマにも似た柱のかたまりがふたつ、
ひとつは2階、もうひとつは3階へとのびていて、
それぞれの頂上は、カフェとレストランのフロアになっています。

SF映画のセットを思わせるような、未来調の斬新さ。
そして、かの黒川紀章氏の強い情熱もひしと感じられる賜物。

土曜日の、11:30頃より並びはじめ、
入店できたのは13:30頃

およそ2時間のおあずけも、
せっかくの行列参加でいただくお料理には、
やはり喜びもひとしお

定番のランチコースをいただきました。

前菜には、グリーンピースの冷製スープ。

グリーンピースの爽やかさとクリーミーな味わいが、
とても春らしくて、親しみやすい一品。

別皿のクルトンはあえて加えずにいただくのが、
私なりの野菜ソムリエ式…。

メインはガンバス海老のポワレ、リゾットとともに。

焼き色が香ばしい海老の白身は、歯ごたえもよく、
海老の出汁とミルク風味の効いたソースも、
リゾットに好くあいます。

デザートは、イチゴのカルディナル風。

お皿にたっぷりのイチゴに、
バニラアイスとイチゴソースの組みあわせが嬉しい。

パンはおかわりも可能。
別注のエシレバターも添えて、さらに美味しく…。
(基本は2500円ですが、
 メニュー選択により、上記コースは3500円也)

お料理は、素材の食味も活かしつつ、
どちらかといえばしっかりとしたお味。

あくまでもフレンチへの親しみやすさを重視して、
敷居を高すぎないよう配慮した、お店側の思いやりが感じられます。

スペースを最大限に活用し、多数の座席を配置しているので、
広々とくつろぐ、とはけしていかないものの、
一面の窓際からみえる六本木の景観もまた、都会の新芸術。

フロアマネージャーの男性が、店内を巡回しつつ、
都度、お客様へ優しく声をかけている姿も印象的です

レストランは、フランスの大都市リヨンで、
自店の三ツ星を、40年以上も守り続けているポール・ボキューズ氏が、
日本のために海外初進出してくださったお店。

正統派フレンチを、カジュアルテイストで楽しめて、
しかもお手頃価格も、長蛇の衰えない魅力でしょうか。

仏料理初心者にも、そして上級者にも受容される、
そんな難しい課題を見事にクリアした姿かも知れません。

なんでも、6月頃にはまたメニューが替わるそう…、
カジュアルフレンチの新デザインがまた楽しみです。

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