克VS和
今日は石田克のフェイスブックから転載しました。
克VS和=太陽VS月
私のイメージとほぼ同じ意識で、太陽のごとく二人展の前触れです。
以下、石田克氏の言葉です。
<KATSU vs WAA>
海外でも、この展示の何処がいいのか、、と、聞かれるときもある。海外は、画歴主義ではなく、、コンセプト主義が多い。ましてや、会派などない。
キュレーターとして、意見を述べるなら、、
1 エログロ、、犬猫少女に頼っていないこと。つまりは、対象の持つ魅力に依存していないこと。パリで、プロのカメラマンに、犬猫少女は撮るな、、とはよく言われた。誰がとっても、、かわいいに違いがない。別に腕がいいわけでもない。逆に、エログロも、同じく興味はそそるが、、別に絵がいいからでもない。
2 西洋遠近を無視した遠近、、ズ~~と向こうまでの奥を持っていること。日本的、濃度の強弱による遠近があること。北藪言葉で言えば<宇宙>が、あること。カツ的には、、陰陽反転の奥があること。
3 素材に頼っていないこと。カツの素材はすべて100円ショップ、、北藪の素材はただのシャープペンシル。もっとも、三菱ユニだと自慢されるが。料理で言えば、ただのそのあたりに落ちている大根、、高級素材など一切使用していない。成金のように、、金箔使いまくっているわけでもない。いってみれば、わびさびの世界。
4 素材に頼らないで、、強烈なインパクトがあること。30号で、成金の200号ぐらいは、ぶっ飛ばせること。隣に展示するのを嫌がられる存在感、重量があること。
5 アメリカのポチでもないし、、ヨーロッパの奴隷でもないこと。ラストサムライであること。よく、首相をアメぽちという作家の作品を見れば、、、あんたが、よく言えるよな、、とは、いつも思う。
6 動と静が、、バランスがいいこと。カツの押し出しと、北藪の引きがうまく、マッチすること。
おおよそ、このあたりを、わけのわからない美術言葉で書き上げれば、展示コンセプト、ということになる。まあ、なかなか、バランスの取れた二人展は難しいが、、これは、いつも、並べて感心するバランスがある。殺しあわないで、生かしあっている。
このあたりを、美術言葉の専門家に翻訳してもらって、、英語にしたものを作っておかないとはと、、、最近思う。
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