のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

北大 12

2009-09-02 | 小説 忍路(おしょろ)
やっとのことで道にたどり着いた。私はその硬い土の上がなんだかまだ揺れているように感じられた。歩めば応えてくれる黒い土が何より有り難いと思うのだった。  そしていま自分がやってきた雪原を振り返ってみた。整然と静まり返った雪肌の上に一条の乱れた体の跡が続いているのを見たとき、私は満足に似た気持ちと照れくさいような気持の混ざり合った、奇妙な感情を覚えた。  キャンバスにひいた一条の線のように、 . . . 本文を読む
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