2回にわたる『NHKスペシャル列島誕生ジオジャパン』を見た。
プレートテクトニクスに基づき、アニメーションも駆使した日本列島誕生史は、
「地向斜」や「アルプス造山運動」などの用語があった50年前の地学を習った身にすれば、
まさに“目から鱗が落ちる”番組であった。
ここでは二千万年から千五百万年ぐらい前の4つの大事件を解説している。それは・・・・
①大陸の縁が、プレートの沈み込みの力関係から割れ目ができて、海水が浸入し、日本海が拡大した。
(ハバロフスクと美濃地域の岩石・化石の一致、乙藤洋一郎らの観音開きモデル。割れ目地域の巨大海底火山。仏ヶ浦の映像も多数)
②観音開きが閉じる地域に、伊豆列島の火山島が次々に衝突して、その間隙をうずめた。丹沢山地ほかの山地にはサンゴなどの化石がある。
③西日本地域(紀伊~九州)に高温のフィリピン海プレートが沈み込むことによって、巨大カルデラが連なって生じ、その後地下の巨大花崗岩の浮力によって険しい山々が形成されてきた。その頃の東北日本は、北上・阿武隈・日高などが陸地で、そのほかはほとんどか海底だった。
④フィリピン海プレート、大陸プレート、太平洋プレートの三重点地域の力関係で、フィリピン海プレートの沈み込みが偶然西にずれたことにより、太平洋プレートの沈み込み位置が前進し、東西圧縮が働きはじめ、海底だった東北日本が二千メートル級の山地に押し上げられた。八海山の山頂尾根には平地の川原にあるような丸い石がある。日本アルプスなど東日本の山地は現在も圧縮隆起が続いていると・・・・・
これらの動きは、第四紀火山の活動以前のことである。
八甲田、十和田、岩木、恐山などの第四紀火山は景観としては目立つが、それ以前一千万年という時間をかけた堆積や海陸火山活動や海面変動や隆起や風化や・・・・
を秘めた岩肌が広く陸奥の地域にちらばっているのだ。
NHK番組でも仏ヶ浦がしばしば登場したので
まずは下北の地区から岩肌を覗いてみよう
仏ヶ浦
同上
同上
同上
同上
同上 緑色凝灰岩 グリーンタフ
仏ヶ浦
仏ヶ浦
福浦
福浦
縫道石山
同上
縫道石山 頂上
奥薬研渓谷 グリーンタフ
同上
同上
同上
鯛島 脇野沢の磯から
鯛島 フェリーより
焼山埼付近の遠望
泊
泊
吹越烏帽子から泊の採石場を望む
数百万年をかけて、今現れている岩肌・・・
途方もないことであろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます