陸奥のパワースポット

みちのく青森の、自然や神様など、こころ洗われ元気がでる場所を巡る。

雪景色  Ⅵ  ・・・・・・重機で挑む・・・・・・

2015-01-05 19:47:21 | 旅行

新田次郎原作、橋本忍脚本の映画『八甲田山』

冒頭部で、青森・弘前の連隊に第八師団参謀長(大滝秀治)が提案する。

「・・・・・・・・寒地装備の訓練、同時に万一の場合の交通路確保・・

・・以上の二つを作戦目的とし、中隊もしくは小隊編成で、この八甲田山を踏破し・・・・

寒さとはなにか、雪とは一体なになのか・・・・その真実の姿を提示してほしい」

 

 

その結果、青森第五連隊は総勢210名中199名が亡くなった。

ところで、

10年間(2000年~2009年)の自然災害による死者・行方不明者

の数は1,174名でその4割の438名が雪害によるものとされる(消防庁)。

雪のこわさは今も変わらない。

 

 

重機で八甲田の国道を除雪することとなって久しい。

 

笠松峠付近。3月末に開通する。

 

硫黄岳を望む回廊。

 

八甲田除雪隊の歌

檄 寺阪 勝

「仰ぎ見る八甲田の霊峰。皚々たる白雪!」
「時、将に啓蟄を出んとする日、吾ら集いて今より春雪に挑まんとす。
風吹かば吹け。雪降らば降れ。吾らは栄えある八甲田除雪隊の名の下、
渾身の力を揮いて、十和田湖への道を拓かん。友よ、友よ、胸を張れ。
友よ、友よ、肩を組め。いざ、歌わん哉、吾らが歌を。いざ、讃えん哉。
八甲田除雪隊の歌を!――ソレーッ!」

 

作詞  竹内 博

作曲  鶴谷 ミツ

 

 1 春の息吹に萌えろよ緑 別れ惜しむな妙見に
   横内の里あとにして 今ぞ挑まん八甲田


  2 雲谷より眺むる青森湾に 汽笛もかすむ連絡船
   岩木に無事を祈りつつ  雪降りやまぬ展望台

 

 3 萱野の空に月影寒く 明日は難所の七曲り
   丈余の雪も何のその 今こそ腕の見せどころ


 4 春の吹雪に行く手阻まれ 凍てつく機械いたわりつ
   寒水沢から城ヶ倉 悪戦苦闘の除雪隊

 

 5 仙人ゆかりの女中坂だよ 友よあれが酸ヶ湯沢
   明日への英気を湯煙に 星空高き 地獄沼

 

 6 大岳 石倉朝日に映えて 睡蓮沼のその先は
   雪、雪、雪の魔の峠  負けてなるかと雪男

 


 7 南部平野を眼下におろし 猿倉見えれば一息と
    油にまみれた顔と顔 雪焼け面の吾が友よ

 


  8 百戦錬磨のつわものどもが 熱と意気と誇り持ち
    十和田の春を呼び起こす ああ、八甲田除雪隊
    ああ、八甲田除雪隊


 

 

東八甲田ルート。谷地付近。南八甲田乗鞍岳を望む。

この田代平を通るルートはいまや周年通行できる。

 

明治の雪中行軍の企ては、現代、重機の力で実現している・・・・・・・

反面・・・・

 

 

雪に対して、重機が挑んでいる。

が・・

エネルギーは泡と化し、時に人力が機械の奴隷となって喘ぐ場面が・・・・・・

 

 

 


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