“風の岬”と言われる龍飛崎は 海抜115.4m、
対岸 北海道との間に
滔々と流れる津軽海峡 (東西130km、最大水深450m)を
見渡すことができる
岬は年間を通して、風が強烈で
草木も風衝地植物のみだ
龍飛崎西海岸から権現崎を望む
同上
龍飛崎自然観察遊歩道から権現崎方向を望む
同上
同遊歩道から 沖ゆく船の向こうに日本海の無人島 大島、小島を望む
龍飛崎灯台
龍飛崎の電波施設 対岸は北海道
潮の急流を眼下に望む
龍飛崎の東側 帯島と龍飛漁港
同上
龍飛漁港から帯島を望む
龍飛漁港から 今別と下北半島の山並みを望む
Wikipediaによる津軽海峡の地形は次の通り
『 動植物の分布境界線の一つであるブラキストン線が津軽海峡に設定されている。最終氷期(約7万年~1万年前)の海面低下は最大で約130mであり、最大水深でも70mほどである宗谷海峡は完全に陸続きになった。これに対し、最も浅い所で140mの水深がある津軽海峡は、中央に大河のような水路部が残ったために両岸の生物相が異なる結果となった。津軽海峡中央部の海底には峡谷のような地形が東西に伸びているが、これはこの時期に水路部を流れた潮流が海底を削ったためと考えられている。
また海峡の日本海側は暖流である対馬海流の分岐点であり、津軽海峡内には西から東へ流れる津軽暖流が存在する。この津軽暖流は海峡の太平洋側にて親潮と合流する。』
龍飛は 風神が鎮座するところか・・・・・・・・
琳派 俵屋宗達の風神雷神図より
龍飛崎には似合わないかも・・・・・・
また 太宰 治は「津軽」の中で語る
『 もう少しだ。私たちは腰を曲げて烈風に抗し、小走りに走るやうにして竜飛に向つて突進した。路がいよいよ狭くなつたと思つてゐるうちに、不意に、鶏小舎に頭を突込んだ。一瞬、私は何が何やら、わけがわからなかつた。
「竜飛だ。」とN君が、変つた調子で言つた。
「ここが?」落ちついて見廻すと、鶏小舎と感じたのが、すなはち竜飛のなのである。兇暴の風雨に対して、小さい家々が、ひしとひとかたまりになつて互ひに庇護し合つて立つてゐるのである。ここは、本州の極地である。このを過ぎて路は無い。あとは海にころげ落ちるばかりだ。路が全く絶えてゐるのである。ここは、本州の袋小路だ。読者も銘肌せよ。諸君が北に向つて歩いてゐる時、その路をどこまでも、さかのぼり、さかのぼり行けば、必ずこの外ヶ浜街道に到り、路がいよいよ狭くなり、さらにさかのぼれば、すぽりとこの鶏小舎に似た不思議な世界に落ち込み、そこに於いて諸君の路は全く尽きるのである。』
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