7/10 ヤマセ気味の天気の中、ベンセ湿原自然観察会に参加した。
ニッコウキスゲは過ぎた時期なので、ノハナショウブに期待をかけたが、
それもほぼ終盤だった。
でも、派手ではないが可憐な湿原の花々に出会えた。
はじめに砂丘地の西端にある「天皇山(56.7m)」を探訪した。
屏風山砂丘地が長年にわたり開発されてきたなかで、縦砂丘(海岸線に直角に伸びる砂丘)として辛うじて残っているのが天皇山一帯で、国定公園の中でも第一種特別地区になっている。
鳥居のある登山口から階段状の道を数分で稲荷神社拝殿に着く。
砂丘だけに下から上まで皆砂地だ。
拝殿
周囲はぐるりとクロマツ等の大径木が育ち、見晴らしはきかない。
ここだけの「天皇山」の名前の由来は謎らしい。
天王山はあちこちにあるが・・・・・・
ついで ベンセ湿原へ向かう
“ ベンセ ”とは蝦夷語で “上の方にある”の意味らしい。
ベンセ沼と大滝沼の間に形成され 23haの広がりをもつ
ベンセ沼
近年開発された「ウィンドファームつがる」の風車が見えている
砂丘地の風車は50基ほどか・・・・
湿原の北東にある展望台からのながめ
この中を木道が通っている
樹木の主体はクロマツとカシワ
カキラン 等々
オニユリ など
カワラナデシコ
名残りのノハナショウブ
東屋が見えている
ミソハギ
クサレダマ
ミズチドリ
アキアカネ
シオカラトンボも多数とびまわっていたが止まらない・・・・
カキラン
ウツボグサ
大滝沼
左手の山は岩木山
大滝沼
水深による植物のすみ分けか・・・・
カシワの稚樹
オカトラノオ
砂丘地の北東部にある高山稲荷神社へ参拝に向かう
神社境内
左上に拝殿の屋根が見えている
茅の輪をくぐり、数十段の石段を登って拝殿へ
手水場と拝殿
【参考資料】
水野裕「青森県の地質と地下資源ー地形ー」昭42年 より
【参考資料】
角田清美「津軽屏風山砂丘地帯の地形について」より
【参考資料】
2012.7.9 出来島海岸
砂丘地の海岸には埋没林がある
【参考資料】
ノハナショウブ 2012.7.9のベンセ湿原
【参考資料】
福田友之「青森県の考古学史ノート」より
亀ヶ岡は屏風山砂丘地の一角にある
これをつくった人は “ベンセ”と言ったろうか・・・・・・