起業会計

公認会計士による仙台TEOの起業支援活動、会計トピック、監査トピックの解説

パチンコ店の売上

2005-08-03 23:58:50 | 会計
ちょっと変わったところで、今回はパチンコ店の売上を見てみたいと思います。


パチンコ店の売上の把握は難しいといわれることがあります。
昔マルサの女という映画で脱税をするパチンコ店のエピソードが出てきていることからそのようなイメージがありますが、実際のところはそうでもありません。



パチンコの売上は、お客さんが玉を借りて「使用した時点」で計上されます。

なお、パチンコの玉を借りる方法は通常二つあります。
①プリペードカードを購入し、そのカードを使って玉を借りる方法
②現金を玉貸機に入れて玉を借りる方法

①で使うパチンコ台のことをCR機といいます。
②で使うパチンコ台のことをCashMachineといいます。


①の場合は、プリペイドカードを購入するだけでは売上になりません。
玉を借りて使用した時点で売上が計上されるのです。
したがって、未使用のプリペイドカードの分は「預り金」勘定で処理されることになります。
ただし、未使用のプリペイドカードは店が買取ることが多いので、通常は「預り金」の金額はさほど多額にはなりません。


なお、現在は、プリペイドカードを発行している日本レジャーカードシステムは、通信回線を使って
プリペイドカードの「購入」、「使用」度数をリアルタイムで把握しているので、
異常な使われ方(購入よりも使用の方が異常に多いなど)をするとすぐに分かってしまいます。

②の場合は、このように厳格に使用度数が分かってしまうので、売上を操作することは難しいのです。

①の場合は、管理用のPCを通常は使用していて、購入・使用の状況をリアルタイムに把握していて、
通常はシステムをいじることは難しいので、PCのシステムレビューをすれば、売上の信憑性を比較的容易に検証することができるのです。
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