起業会計

公認会計士による仙台TEOの起業支援活動、会計トピック、監査トピックの解説

懲罰賠償の意味

2007-02-13 00:12:11 | ビジネス本
アメリカでは、裁判で時々巨額の損害賠償判決が下りることがあります。
いわゆる懲罰賠償というやつです。
有名なマクドナルド・コーヒー事件では、マクドナルドでコーヒーをこぼして64万ドル(約6400万円)もの損害賠償が認められました。

何でそんなことになるのか常々不思議に思っていましたが、この間買った本を読んで、何となくその考え方が分かってきた気がしました。

アメリカでは、法(裁判所)の下では、被告と原告は全く平等に扱われるという考え方があるようです。
そんなの当たり前と思うかもしれませんが、日本では果たしてそういえるのでしょうか?
日本では被害者が泣き寝入りするケースが多くないでしょうか?

懲罰賠償の考え方は、相手に悪いところがあって、それによって損害を被れば、それを罰するというもののようです。
つまり、やけどを負って(損害を被って)、その原因がどこかにあったら(通常より熱いコーヒーを提供している)、罰を与える(痛いと思わせることをする)。ということです。

日本では現状回復(治療費)を過失割合で保障してもらうのがせいぜいです。
多分、日本人は懲罰賠償なんて考える人はほとんどいないと思いますが、アメリカでは当然のようです。

社会の仕組みがアメリカ化してきている気がしますが、日本も近い将来懲罰賠償が当たり前の世の中になるのでしょうか?



この国は誰のものか―会社の向こうで日本が震えている

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成功するためのレッスン9章

2006-08-16 02:11:16 | ビジネス本
最近、「成功するための・・・」という本をやたら目にする気がします。
中には中身の無いただの自慢話みたいな本もありますが、この本は共感する生き方が随所に書いてあってなかなか良かったです。

そもそも成功は人それぞれですから、何をもって成功と言うかは人それぞれです。
したがって、この本に書いてあることを真似すれば成功するかどうかは分かりません。
豪邸や自家用ヘリを手に入れるのが成功ともいえますが、もっと心の中の本質的な満足を得ることが本当の成功なのでしょう。
つまり、成功とは何か明確に自覚しなければ、成功することはできません。豪邸や自家用ヘリを手に入れることが成功だと思うなら、なぜ豪邸や自家用ヘリを手に入れたいか考えておく必要があるのでしょう。

なるほどと思うことはいくつもあったんですが、「自分の月給より高い時計やかばんは身につけない」というタイトルでこんなことを書いています。
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日本では、「ハリウッドのセレブが持ってるから」ってブランド物を買ったりするよね。でも、ハリウッドのセレブっていうのは年収も何10億でしょ。それだけ収入があれば、数10万円のバッグも、数百万円の時計も、そりゃあ安いものだよ。だけど、日本で真似してブランド買っている人って、大半が公共交通機関を使ってる人だよね。しかも、ブランド物を買うために、食費を節約したり、光熱費を切り詰めたり。そこまでしてブランド物のバッグや時計を買うって、なんて無意味なお金の使い方だろう、って思うね。
(略)ハリウッドのセレブを真似するなら、セレブの持ち物じゃなくて、セレブがセレブになるために経験した努力とか、本質とか、プロセスを真似すべきじゃないかな。
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確かに、外見だけ真似をしてもあこがれている人にはなれないでしょう。その人が経験してきたことや考え方を真似しなければ。
外見を真似すると、あこがれている人になれると勘違いしたりもしますが、それより経験や生方を真似する方がワクワクしますよね。


SADAKATA!BIBLE―成功するためのレッスン9章
貞方 邦介
ゴマブックス

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ライブドア監査人の告白~感想

2006-07-26 01:20:03 | ビジネス本
だいぶ前に読み終わっていましたが、諸事情でエントリーが遅くなってしまいました・・・。

非常に臨場感が溢れていてリアリティのある内容でした。
前半は、ライブドア事件の概要をわかりやすくまとめているので、ライブドア事件って何だったの?と思っている方にはちょうど良いかと思われます。
事件の当事者が書いているわけですから、誰よりも事件の本質が分かって当然でしょうけど。

新聞やブログなどに載っていたこの本の感想を読むと、「著者が弁解をしている」などと批判をしているものもありましたが、読み終わって、それはちょっと酷ではないかと思いました。今回の事件にあたって監査人は、監査契約を解除すべきだったかもしれませんが、決定的な証拠をつかめないまま一方的に監査契約を解除することは不可能に近かったのではないでしょうか。特にライブドアは上場会社だったわけですから、なおさらです。
ライブドアの監査契約を破棄しなかったのは、後から見るとまずかったのかもしれませんが、もし自分がライブドアの監査人だったとして、監査契約を破棄できる自身のある人は何人いるでしょうか?多分ほとんどの人はそこまでの決断はできないと思います。


ところで、日本のほとんどの上場会社は、いわゆる四大監査法人が行っています。
人によっては、四大監査法人は海外のBig4と呼ばれる会計事務所と提携していて質は高いけれど、それ以外の100以上ある中小の監査法人は監査の質が低いから、中小の監査法人の監査報告書は信用できないと言う人がいます。
ライブドアは中小監査法人が監査を行っていたため、そのような論調で中小監査法人の批判をする人もいました。
本書にもそのようなことが書かれていましたが、中小監査法人は大手とは異なるリスク管理があるとのことです。まあ、下手をすると逮捕されてしまうわけですから、当然といえば当然ですが、なるほどなと思いました。

この本は、現役の会計士はぜひ読んでおくべきだとおもいます。
カネボウ事件、ライブドア事件などが続き、監査を取り巻く環境は、数年前から大きく変わりつつあります。
そんなことを実感させる内容でした。
コメント (2)
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ライブドア監査人の告白

2006-06-15 22:36:06 | ビジネス本
本屋でパラパラ立ち読みをしてみて思わず買ってしまった本です。
まだ読んでないので、読んだら感想を書くかもしれません。

ライブドア監査人の告白
田中 慎一


ダイヤモンド社

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今月のビジネス本 

2006-04-02 21:44:45 | ビジネス本
最近書店で平積みになっていたて気になった本を買ってみました。
まだ全然読んでいないので、読んだら感想を書くかもしれません。
これまでに買った本も気が向いたらエントリーしてみます。



不道徳教育

講談社




超図解ビジネスSuper mini 緊急解明!ライブドアの経営手法

エクスメディア




ライブドアとの闘いの日々―こいつら初めからインチキだった!!

スポーツサポートシステム




ダメな自分を救う本―人生を劇的に変えるアファメーション・テクニック

祥伝社




相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング

日本実業出版社



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