起業会計

公認会計士による仙台TEOの起業支援活動、会計トピック、監査トピックの解説

半期報告書の消費税等の注記

2006-11-15 01:16:33 | Weblog
会計上、期中において消費税は、仮払消費税等、仮受消費税等と処理し、期末に両者を相殺して、その差額を未払消費税等と表示します。
期末の差額が税務署に納める税金と(基本的には)なるので、確定を意味する「未払」を使います。
一方、期中は仮決算をしない限り税務署に納める税金は確定しないので、「仮払」とか「仮受」としておきます。

ところで、半期報告書の消費税の注記を見ると、多くの会社は「仮払消費税等および仮受消費税等は相殺して未払金として表示しております」などと記載しています。
これは、ホントは確定してないんだけど、分りやすく(見やすく)するために未払金にしてるよ。という解説です。

ところが、ときどき前期末のところにもこの注記を入れている会社があります。
まあ、事実を書いているだけなので間違えではありませんが、なんで書いているのか不思議です。単に私の勉強不足なだけかもしれませんが…。
もう一つ不思議なのは、連結でこの注記を書いている会社がほとんどないことです。
異なる法人間で相殺しないのは当然ですが、連結でも各法人は同じ処理をしているはずなんですけどね。

ちなみに、さっきから書いている消費税等の「等」は、地方消費税のことです。消費税と地方消費税って別の税金なんですよね。細かい話ですが…。

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