起業会計

公認会計士による仙台TEOの起業支援活動、会計トピック、監査トピックの解説

過年度の有報等の訂正で管理ポスト

2006-01-06 23:21:58 | 会計
サンライズTという会社が、過年度の短信の訂正を行い、12/27に管理ポストへ割当てられることになりました。
当初は、「関東財務局の指導を頂きながら・・・」とのコメントを出していましたが、後に、このコメントは訂正しています。

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訂正前コメント(PDFです)
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訂正後コメント(PDFです)
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訂正内容は、平成15年9月期の売上取消処理(888百万円:約7%)です。利益に対するインパクトは6百万円(△2,874百万円→△2,880百万円)
そのほか、営業キャッシュ・フローと財務キャッシュ・フローが456~1,954百万円訂正されています。

これに伴い、短信の様々な箇所に影響が出ていて(経営成績及び財政状態の項目など)、訂正報告の資料が242ページ(!)にもわたっています。(詳細PDF


P/L項目の訂正を行うと決算短信の様々なところに影響が及ぶので膨大な量の訂正を行わなければいけません。
したがって、数箇所の訂正が、様々なところに影響を与えて200ページ以上にわたって訂正の資料を作成しなければならなくなってもおかしくないのかもしれません。

この件に関して、訂正の内容が金額的に重要であるかどうかは、簡単には判断できませんし、訂正内容の質(虚偽記載に当たるかどうか)についても簡単に判断できるものではありません。

しかし、西武の有価証券報告書の虚偽記載事件以来、有価証券報告書等の開示に関して、厳しい目で見られていることは間違いないようです。
これまで以上に会社内部で会計処理を慎重に検討し、適切な開示体制を構築していく時代になってきているようです。


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