今回は、製造業とか商業とは異なるちょっと変わった業界の会計処理を考えてみたいと思います。
今回は、ショッピングセンターです。
ショッピングセンターやショッピングモールは、テナントに売り場を貸し、テナント料を受取るという営業を行っています。
テナント料は、テナントの側から言えば、家賃ということになります。
ショッピングセンターが設定するテナント料は、固定の賃料ではなく、変動賃料であることが多いです。
通常テナント料は、売上高に応じて決められます。
例えば、売上高の1%というようにです。
ショッピングセンターは、テナント料を決定するためにテナントの売上高を把握する必要があります。
そのため、テナントは、ショッピングセンターが用意するPOSレジを使用し、売上金をショッピングセンターに一時的に預けます。
また、G-CATと呼ばれるクレジットカードの端末もショッピングセンターが用意したものを使用させます。
このようにして、ショッピングセンターは、テナントの売上金を把握します。
なお、預った売上金は半月ごとのサイクルで、テナント料と相殺して返還されることが多いようです。
また、ショッピングセンターが受取るカード会社からの入金は、末締翌15日払い、15日締末払というケース(月2回)が多いようです。
この一連の会計処理を考えて見ます。
①テナントが現金売上を行った場合
ショッピングセンターは、現金を預かっているだけですから、仕訳は以下のようになります。
現預金 XXX / 預り金 XXX
売上はあくまでテナントが計上することに注意が必要です。
②テナントがカード売上を行った場合
現金売上と同様です。
未収入金 XXX / 預り金 XXX
③カード会社から入金があった場合
現預金 XXX / 未収入金 XXX
④売上金をテナント料相殺後に変換する場合
預り金 XXX / 売上テナント料 XXX
/ 現預金 XXX
売上テナント料は、受取テナント料とか売上高などで表示されることもあります。
⑤期末決算時(月次決算時)
決算時には、未収のテナント料を計上する必要があります。
未収入金 XXX / 売上テナント料 XXX
④で計上される売上高は、
末日返還分は、1~15日の売上に対応し、
15日返還分は、16~末日の売上に対応する分になるからです。
つまり、半月分未収計上する必要があるのです。
以上です。
今回は、ショッピングセンターです。
ショッピングセンターやショッピングモールは、テナントに売り場を貸し、テナント料を受取るという営業を行っています。
テナント料は、テナントの側から言えば、家賃ということになります。
ショッピングセンターが設定するテナント料は、固定の賃料ではなく、変動賃料であることが多いです。
通常テナント料は、売上高に応じて決められます。
例えば、売上高の1%というようにです。
ショッピングセンターは、テナント料を決定するためにテナントの売上高を把握する必要があります。
そのため、テナントは、ショッピングセンターが用意するPOSレジを使用し、売上金をショッピングセンターに一時的に預けます。
また、G-CATと呼ばれるクレジットカードの端末もショッピングセンターが用意したものを使用させます。
このようにして、ショッピングセンターは、テナントの売上金を把握します。
なお、預った売上金は半月ごとのサイクルで、テナント料と相殺して返還されることが多いようです。
また、ショッピングセンターが受取るカード会社からの入金は、末締翌15日払い、15日締末払というケース(月2回)が多いようです。
この一連の会計処理を考えて見ます。
①テナントが現金売上を行った場合
ショッピングセンターは、現金を預かっているだけですから、仕訳は以下のようになります。
現預金 XXX / 預り金 XXX
売上はあくまでテナントが計上することに注意が必要です。
②テナントがカード売上を行った場合
現金売上と同様です。
未収入金 XXX / 預り金 XXX
③カード会社から入金があった場合
現預金 XXX / 未収入金 XXX
④売上金をテナント料相殺後に変換する場合
預り金 XXX / 売上テナント料 XXX
/ 現預金 XXX
売上テナント料は、受取テナント料とか売上高などで表示されることもあります。
⑤期末決算時(月次決算時)
決算時には、未収のテナント料を計上する必要があります。
未収入金 XXX / 売上テナント料 XXX
④で計上される売上高は、
末日返還分は、1~15日の売上に対応し、
15日返還分は、16~末日の売上に対応する分になるからです。
つまり、半月分未収計上する必要があるのです。
以上です。