起業会計

公認会計士による仙台TEOの起業支援活動、会計トピック、監査トピックの解説

棚卸立会

2005-02-28 23:19:16 | 監査
会計士にとって期末は、棚卸の立会の季節です。

棚卸立会は、監査手続の中でも重要な監査手続のひとつです。
なぜなら、棚卸立会によって、現物の存在が確かめられる強力な監査手続であり、証拠力の高い監査証拠を入手することが可能だからです。

棚卸に行くと、会社のいろいろな面が見えてきます。
会社の倉庫・工場に往査するわけですから、会議室で書類とにらめっこするのと違い、現場の生の情報が見えてきます(一昔の台詞では、「事件は現場で起きている」というまさにそれです)。

何を作っている会社なのか?
どうやって作っているのか?
製品を作るのにどれだけの設備が必要なのか?
倉庫・工場は整理整頓されているか?
ゴミ箱に捨てられている仕損品はどれぐらいあるか?
工場の機械はどれぐらい稼動しているのか?
棚卸の方法は、どれぐらい厳密か?


棚卸立会は、ただ在庫をテストカウントするだけではなく、会社のいろいろな面を見ることができます。
また、棚卸の立会に往査すると、たいてい工場見学をさせてもらえます。

監査の仕事をするようになって、数多くの工場見学をさせてもらいました。
小学校の頃を思い出します。
工場見学をさせてもらうと、ターミネーターの溶鉱炉を思い出すことがあります。
工場って大体そんな感じです(そんなことないか?)。

小売業(量販店とかデパートとか)の棚卸はちょっと大変です。
大体夜遅くなるし、在庫の数も多いからです。
冷凍庫では、凍えてペンがもてなくなります。
また、日頃立ちっぱなしということはあまりないので、かなり足にきます。
会社の人(店員さん)は大変だなと思います。

今日は、2月決算の会社の棚卸の立会に行きましたが、3月にもまた行きます。
そういえば、1月末にも行ってきました。
そのたびに、工場見学をさせてもらっています(結構好きなんです)。
もちろん、工場見学をしてもお土産は付いていません。

赤倉温泉

2005-02-27 22:10:35 | 温泉
今日は赤倉温泉の三之丞旅館に泊っています。
明日棚卸の立会があるので前泊なのです。

仙台から古川まで行って鳴子方面に車を走らせてしばらくいったところにあります。仙台からは2時間ぐらいで行くことができます。
この時期ですと鳴子を過ぎると段々行き深くなってきます。

温泉は源泉掛流しで気持良かったです。
循環も塩素を入れたりもしていないようです。
湯あたりがすごくやわらかい温泉です。

岩風呂はなんだか恐竜でも出そうな感じの広い内風呂です。
その他に露天風呂があります。



100プロ

2005-02-26 23:32:12 | 起業家支援
100プロというイベントの交流会に参加してきました。


その趣旨は、以下のとおりです。
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100プロとは、何かやりたいという「想い」を持つ参加者同士が、3~5人で1つのチームを組み、グループワークを通して、新しいプロジェクトアイディアを産み出すイベントです。2週間の短い期間ですが、チーム内で考えをぶつけ合い、第一線で活躍中の専門家にアドバイスを受ける事によって、自分自身が成長する事を目的としています。
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今回は、アドバイザーということで、このイベントに参加させていただいています。
まだあまり出番はありませんが、あと1週間あるので、最後の方で出番があるかもしれません。

学生ばかりの会に参加して、若返った気がしました。



泉スケートクラブ

2005-02-26 23:13:26 | 起業家支援
泉FSA 泉スケートクラブの事業化計画の会合に参加しました。
仙台泉のダイエーに併設されていたスケートリンク(2004年12月25日に閉鎖)を再生するための事業計画の会合です。

先日、仙台TEOに「泉スケートクラブ設立準備委員会」の梅谷さんから、会合に参加してもらえないかお問い合わせがあり、まずは参加してみようと思い、仙台TEO副幹事の石川さんと参加してみました。

泉のスケートリンクが閉鎖になったのは、収益面と運営の問題が主な原因のようですが、両者とも解決可能な問題のようでしたので、感じたことを話しておきました。
(お役に立てたかどうかは不明ですが。)
民主党の鎌田さゆりさんも来ていました。
交渉にご協力していただけそうでした。

短い時間でしたが、起業(事業化)支援として、こういうかかわり方もあるのかな、と思いました。

目覚まし時計

2005-02-26 00:57:12 | Weblog
最近、朝起きる時、携帯電話の目覚まし時計を使っています。
朝、時間になると、「6時30分です」と言って起こしてくれます。
止めると、また5分後に「6時35分です」と。
それでもおきないと、また5分後に「6時40分です」。。。。


最近の携帯はTVがついてます。
目覚ましで起こされると、そのままベッドでTVが見れます。


今日もベッドで携帯がしゃべってます。

「6時45分です」。。。


「6時50分です」。。。



「6時55分です」。。。



そうだ、めざましテレビ見なきゃ。。。

仙台TEOミーティング

2005-02-25 08:50:38 | 起業家支援
昨日は仙台TEOのミーティングがありました。
このところ、毎週ミーティングをやっています。

最近は、分科会に来ていただいた熊谷さんにもミーティングに参加してもらっています。
昨日は、熊谷さんのビジネスプランをみんなで話し合いました。

いろんな人のビジネスプランを検討する場がこれからも増えていきます。
ミーティングで何をやっているか、これからは仙台TEOのブログを作って公表していこうと思います。
現在その準備中です。

販売・営業・セールスの話 2 -営業マンの心得-

2005-02-24 00:23:48 | Weblog
前回は販売員のことを書きましたが、今回は営業マンのことを書いてみようと思います。


営業マンとお客の関係も、普通常識的に考えられているものとは、本当は違うようです。
お客さんから好かれる営業マンは、どんな営業マンなのでしょうか?
キーワードは、営業マンとお客さんの立場(位置、ポテンシャル)です。
当然、営業マンが低く、お客さんは高い、ということになります。
多くは、このことが基本になって問題解決ができます。

たとえば、お客さんとアポイントがあるとき、時間厳守というのが当然と考えられてきたと思います。
このことについて、考えて見ましょう。

本当に時間厳守が正しいのでしょうか?

お客・営業マンともに時間を厳守しているときには問題は余りありません。
しかし、お客さんは忙しく時間に遅れ、営業マンが時間を厳守すると、どうなるでしょうか?
普通この場合、お客さんは待たせて悪いなと感じ、営業マンは貸しができたかなと考えます。
営業マンが有利な立場になり、商談がうまく進むかなと思いますが、そうとも限りません。

先ほどのキーワードを思い出してみましょう。
お客さんと営業マンの立場はどうなったでしょうか?
お客さんの立場が下がり、営業マンの立場が上がることになります。
したがって、お客さんの居心地は悪くなってしまうのです。

そこで、あえて営業マンが遅刻をするとどうなるでしょう?
当然、お客さんは不快に思うでしょうが、一生懸命営業マンが謝ることによって、許してもらえれば、先ほどのキーワードの関係が維持されるわけです。

「たまには本気で怒られない程度に遅刻して、一生懸命謝って、自分の立場を下げる」というのがお客との関係を考えたときには一番いい関係なのです。



もうひとつ
お客さんがモノを買うのはどんなときか?
それは、ニーズがあるときです。(当たり前ですが)
それでは、売れる営業マンと売れない営業マンはどこが違うのでしょうか?
ほとんどの場合、売れる営業マンは、説得できたからモノが売れたわけではありません。
ニーズがあるところに営業に行ったからです。

それでは、お客さんから断られたら、どうすればいいでしょうか?
よく、「断られてからが営業だ」といわれますが、それは、しつこく粘れということではありません。
断られた客も、そのあと資料を見直して考え直すかもしれないし、何かのきっかけでニーズが出てくるかもしれません。
その機会を逃すなということなのです。

「断られた客のところにもたまには顔を出すとニーズがあるかもしれない」ということなのです。
断られた客のところに顔を出して一生懸命セールスして契約できるのは、うまく説得できるようになったからではありません。
時間が経ってニーズが出てきたからという場合がほとんどなのです。

今回は、この本を参考にしました。
営業、人間の心理がよくわかる本です。

営業マンこれだけ心得帖

日本経済新聞社

詳細




そこで、今回も問題です。


①客は意外に営業マンの「X」を許す。  (されたら困ること)
②営業マンはきちんとした姿勢ではなく、「X」姿勢であるべきである。 (高、低)
③よく知っている客から断られたとは、できるだけ「X」するべきである。 (がっかり、平気な顔を)
④接待をする場合、「X」で「X」のがよい。 (高額、低額 自腹を切る、経費で落とす)
⑤一般に人は、自分が悪くないときは「X」が、自分が悪いときは「X」。 (謝れる、謝れない)

「会社法制の現代化に関する要綱」について

2005-02-22 01:00:50 | 起業家支援
2/9の法制審議会の総会で「会社法制の現代化に関する要綱」が決定されました。
これを受けて、3/15に改正法案を国会に提出する予定です。

簡単に改正点をまとめてみました。
ご参考までに。


1. 有限会社を廃止し株式会社に統合
2. 最低資本金制度を廃止
3. 検査役の調査を省略できる少額出資を金額要件に一本化
4. 会計参与を導入
5. 株式会社の機関設計が大幅に柔軟化
6. 取締役の員数と任期を改正 (原則 1名以上、選任後2年以内)
7. 内部統制システムの構築の基本方針の決定を義務化
8. 監査役の任期と権限を改正 (選任後4年以内)
9. 株主代表訴訟 (提起できない場合の新設、会計監査人を対象に含む等)
10. 重要財産委員会制度の適用要件の見直し
11. 第三者割当増資と有利発行を一体化
12. 親会社株式取得規制の緩和
13. 社債発行規定の改定
14. 剰余金の分配規制の整理、財源規制の統一
15. 剰余金の分配時期の規制の緩和
16. 剰余金の分配金額の規制の改定
17. 資本の部の係数の変動規制の緩和 (いつでも株主総会決議で可能)
18. 資本準備金・利益準備金は「準備金」に一本化
19. 株主持分変動計算書を新設
20. 企業再編の対価の規制の緩和
21. 合同会社を創設

公認会計士の監査は、誰がチェックするのか?

2005-02-20 18:47:32 | 監査
「公認会計士・監査審査会が、日本公認会計士協会に対し、協会による会計士の不正チェックが甘いとして改善を求めた。」
という旨の記事が2/10の日経新聞にありました。

ちょっと誤解している記事かな?(読んだ関係者は、ん?と思われたのではないでしょうか)と思ったのですが、Webでは、無難な記事にまとまっていました。


公認会計士の監査がきちんと行われたかどうかは、「公認会計士協会の品質管理レビュー」でチェックします。
そのレビューが適切に行われたかどうかは「公認会計士・監査審査会」がチェックするという体制になっています。

今回の記事は、「公認会計士協会の品質管理レビュー」が甘いんじゃないですか?という趣旨でしたが(Webではそこまで行っていませんが)、レビューを受ける側からすれば、協会のレビューは非常に厳しいという認識を持っています。
このレビューがあるので(なくても当然ですが)、いい加減な監査はできないなというプレッシャーが常にあります。

そういう意味では、「公認会計士協会の品質管理レビュー」はかなりの成果を上げているといえます。
一定の成果が上がっているということは、「公認会計士・監査審査会」の提言にも書かれています。


ただ、いくつか問題点が指摘されています。主には、次のとおりです。
 ・レビュアーの数が少ない
 ・レビュー結果を外部公表していない
 ・リスクの高い会社の監査に対するレビューが少ない
 ・監査人が入手した監査証拠が妥当かどうかの判断を行っていない

これに対して、公認会計士協会もこのように対応策を明示しています。

協会のレビューもこれからは、監査法人だけではなく、クライアントまで行く時代になって来るんでしょうか?
監査をする方は重い責任をどんどん負わされて監査をする人がいなくなってしまわないか、ちょっと心配です。

・・・公認会計士も大変です。
監査の世界も今はどんどん変わっていっています。古きよき時代は二度とやってこないでしょう。
変化を楽しめる人でないと、この世界で生きていくのは大変です。








ちなみに、上記に記載した一番最後の問題点は、審査会の意見を意訳したものです。
原文は、以下のとおりです。
よく読まないと、言っている意味がわからないですね。

「監査人による監査会計慣行の適用の判断及びその判断の拠り所となった監査証拠の合理性について、品質管理レビューにおいて、監査証拠の収集状況、収集された監査証拠と監査人が当該証拠からどのようなプロセスを経て意見、判断、評価等を導き出したかを確認し、監査会計規範に対する準拠性に係る判断を行うこと等が必要である。」

「監査人による監査会計慣行の適用の判断(会計事象の実質判断を含む)及びその判断の拠り所となった監査証拠の合理性について、レビューアーが監査証拠の収集状況、収集された監査証拠と監査人が当該証拠からどのようなプロセスを経て意見、判断、評価等を導き出したかを確認すること。そしてこれら監査証拠と結論が論理的に合理的な範囲内にあるか否か、いいかえれば、当該証拠から論理的に結論が導き出される高い蓋然性があるか否かを検討し、監査会計規範に対する準拠性に係る判
断を行うことが必要である。」

販売・営業・セールスの話

2005-02-20 00:23:35 | 起業家支援
お店でものを売るのはとても難しいものです。

例えば、洋服を買いに行くと、店員さんから「いらっしゃいませ」と声をかけられます。
特に買うものを決めていない時にフラっと行くと、店員さんの視線がなんとなく気になります。
最近はユニクロという買い物をしやすい店もできましたが、この違いは何なのかこの本を読んで、なるほどなと思いました。

「いらっしゃいませ」という言葉がお客を遠ざけている場合があるのです。
買う気がない客は、店員に構ってほしくないが、買う気のある客は、店員に構ってほしいという心理。
洋服を見ているときは、「あんまり店員に見てほしくないな」と感じますが、これを買おうと思った瞬間、周りに店員がいないと、「この店は売る気がないのか?」と思ってしまいますよね。

接客の難しいところは、お客さんを見ているだけでは、お客さんの「買う気がまだない」のか「買う気になった」のか分からないところです。
買う気がまだないのに、「お決まりでしたらお声をかけてください」といわれると、「しつこい店員だな」と思いますが、
買う気になったときに、「お決まりでしたらお声をかけてください」といわれると、「気が利く店員だな」と思ってしまったりします。

お客ってわがままですね。
営業マンは、お客の「その気」を逃してはいけないのです。

そのほかにも、面白いことが色々書かれています。




ここで、問題です。「X」に入る言葉は何でしょう?
(この本に書かれていることです。興味があったら読んでみてください。)

1.店員は、「X」ったときに、「いらっしゃいませ」を言う。 (どんなとき?)
2.たくさん売れると店員は「X」になる。 (機嫌が良く?、悪く?)
3.さぼっていては客は来ないが、「X」を出すともっと来ない。
4.店員の定着率が「X」店ほど客に好まれる。 (高い?、低い?)
5.清潔を気にする客でも「X」販売が気にならない。 (デパチカ、市場とかでよくやってます)
6.客は商品よりも「X」の姿に引きつけられる。 (平日よりも日曜日に客が多いのはなぜ?)

答えはまた後日(残念ながら賞品はありません。)

マンガでわかる良い店悪い店の法則

日本経済新聞社

詳細

少子化の影響 (続)

2005-02-19 00:52:22 | Weblog
前回に引き続きまして、少子化の影響です。

少子化の影響(少子化の問題点)には、次の3点があると考えられますが、どうでしょうか?

①社会保障制度の破綻
②経済活動の衰退
③子供の社会性の低下


いろいろ考えましたが、今回はこのぐらいで。。。

少子化の影響

2005-02-17 08:51:10 | Weblog
少子化の影響って本質的には何でしょうか?

ある人とお話していてうまく説明できなかったんで、ちょっと調べてみようかと思います。
消費者が減って景気が悪くなると思っていたんですが、GNPが減っても人口が減少すれば、一人当たりのGNPは変わらないのでは?といわれてしまいました。

どなたかうまく説明できる方、いますか?

「物流コストを半減せよ!」 -コンサルは教育だ-

2005-02-16 08:35:59 | 会計
物流コストを半減せよ!―Mission

かんき出版

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 物流管理のコンサルタントが、実際にコンサルを行っていく過程を小説仕立てにしている読みやすい本です。
 思わず一気に読んでしまいました。

 ちょっと怪しげなコンサルタントが、クライアントを巻き込みながら今までの考え方を変えていくという過程は、小説とはいえなかなか興味深いと思います。
 最初の方は小説の方に力点があって、気軽に読み進めていけますが、後半は原価計算・管理会計の話が多くなっていくので、ちょっと気合が必要かもしれません。
 ABC(活動基準原価計算)の話がメインになっていますので、ABCの考え方を簡単に理解したいという方にはお勧めです。


 主人公の、「コンサルは教育だ」という考え方にはなるほどと思わせるところがあります。
 我々会計士も監査やアドバイザリー業務の過程でクライアントにアドバイスをすることはまま当然ありますが、クライアントに結果とその考え方のみを伝えてもなかなか理解していただけません。我々が考えてしまうのではなく、クライアントが自ら考えてもらうような仕組みを考えないといけないなと改めて思いました。

弘前

2005-02-14 11:24:23 | Weblog
今日から弘前に3日間出張です。
仙台から盛岡に行き、盛岡から高速バスのヨーデル号に乗って弘前に行きます。
ちなみに、ヨーデル号の名前の由来は、バスが通る山あいの景色がアルプスに似ているからだそうです。
今バスに乗っていますが、すごい雪です。