起業会計

公認会計士による仙台TEOの起業支援活動、会計トピック、監査トピックの解説

有価証券の実査 封印とは!?

2005-10-14 01:12:03 | 監査
有価証券の実査で会社の担当者の方と銀行の貸し金庫に行ってきました。
銀行の地下を降りて行って、分厚い巨大な金庫の中に貸し金庫がありました。
会社によっては株券やゴルフ会員権を山ほど持っているので、期末の残高を確かめるために現物を数える必要があるのです。

大量の株券を半期に一度毎回数えるのは大変ですから、通常は「封印」ということをしています。

長期で保有していて出し入れを当面行わない株券は、数えた後に封筒に入れて、糊付けし、会社と会計士のはんこをペタペタ押して、封印をします。
封筒の表には、封印した株券の内容(種類や数、株券番号など)を記載しておきます。
こうしておけば、次回の実査の時には株券の数を数えなくても、封筒の記載内容を確かめれば、それですみます。

しかし、「封印」をしてある封筒は要注意です。
セロハンテープで閉じてあると、実際には封印を解いていても、あたかも封印が解けていないように見えることがあります。
実際、よく見ると封印の解けた封筒があって、セロハンテープできれいに貼ってあったものがありました。多分何年も気づかずにいたような形跡でした。
現物を数えてみてちゃんと封筒に記載のとおり数があったから良かったのですが、無かったら大騒ぎだったかもしれません・・・。


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