英国王のスピーチ'King's speech'
(2011.3.30.百条シネマにて)
第83回アカデミー作品賞に輝いた作品
また、コリン・ファースが主演男優賞をデヴィッド・サイドラーが脚本賞を受賞
それだけのことはある作品でした。
今のエリザベス女王の父ジョージ6世の実際のお話。
ユーモアーたっぷりに着色していることは言うまでもない。
演劇的な感じのするの作品だった。
(脚本賞をもらっただけのことはあります)
当時のイギリス王室の様子もわかったし、俳優もよかった。
楽しめる作品でした
ジョージ6世(コリン・ファース)は、吃音(きつおん)がコンプレックス
それで、人前で話すことは大の苦手。
それにもかかわらず、彼のお父様のジョージ5世は、彼にスピーチをさせようとする。
と言うのは・・・・・本当は、長男であるかれの兄が王となるはずなのですが、
兄は離婚歴のあるアメリカ人と結婚しようとしているので、
「王になるのはおまえなのだから、すばらしいスピーチをして、立派な王になってくれ。」
というのが、ジョージ5世のお望みだったわけ~
なんとかジョージ6世の吃音を治そうと、何人かの名の通った言語聴覚士に相談してみますが、どれも上手く行かず・・・・
王妃(ヘレナ・ボナム・カーター)が捜してきた資格など持たない無名のライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のところに行ってみることになる。
最初の日、ジョージは朗読出来ないと言ってるのに大音響の中で朗読させて、それを録音してみると上手く読めている
でも結局その時はジョージは怒って帰ってしまったので録音したレコードはお土産ということになる
後で聞いてジョージも王妃もびっくりする。完璧に読めてるじゃない
ライオネルは、ジョージと対等の立場でないと治療はできない!また、自分のクリニックに来てくれないと治療出来ない!と言うし、ジョージは、自分の父は王だった!兄は王!その私も向かって!と、怒り出すし・・・・
しかし、ライオネルは、ジョージを心から理解して、励まし勇気を奮い立たせた。ジョージもライオネルを心から信頼していた。
ジョージがとうとう王となった時、もうそのプレッシャーは最高潮。そして、彼はライオネルのところにやって来る。そこでライオネルに小さい頃に左利きだったのを無理矢理矯正させられたこと。O脚も痛いのに寝てる間も器具を付けて矯正させられたということ・・・を話し始める。これでは、心の歪みはどこかに出てきても不思議はない。
生まれつき吃音(吃音)の人はいないと、ライオネルは言っている。
第2次世界大戦が始まると言う時、国民は王のスピーチを待っている。このクライマックスのスピーチ。まぁ、上手く行くんだろうと思いながらも、こちらの方もハラハラドキドキ! ライオネルを前にジョージは一言一言・・・・だんだんと力強く・・・・はっきりと語り出す
私には、まるでライオネルが指揮者で、指揮の通りになんとかがんばって演奏してるのがジョージのように思えた
古い王室の中にいながらも、お兄さんは自由奔放。離婚歴のあるアメリカ人と結婚!
生真面目なジョージ6世のおかかえ言語聴覚士ライオネルはちゃんとした免許もなくて、オーストラリ訛りの俳優を志してた男。彼は、ジョージ6世と友情で結ばれている。
イギリス王室は開けてます。こういう映画ができること自体がひらけてると思う
ジョージが、peopleと上手く発音できないというと、a people と言えば良い~とか、
mの発音ができないというと、まず nnnnn・・といってからmの発音をすればいい
とアドバイスしてるところなどは、実際的で興味深かった。
ライオネルは、なんの免許や資格も持ってないけど、誰にも勝る言語聴覚士というだけでなく、優れた精神科医かも
ジョージが、ライオネルと身分を超えた友情を持ったことは、彼の王として国民を見る目を大きく変えたことは間違いない。
俳優では、ヘレナ・ボナム・カーターの王妃は、とてもよかった。さすが!!
それから、注目が ティモシー・スポール。ウィストン・チャーチルの役で、最後のスピーチの前にジョージを激励する。彼の一度見たら忘れられないような風貌、強烈!
点数を付けるとしたら 84点
(2011.3.30.百条シネマにて)
第83回アカデミー作品賞に輝いた作品
また、コリン・ファースが主演男優賞をデヴィッド・サイドラーが脚本賞を受賞
それだけのことはある作品でした。
今のエリザベス女王の父ジョージ6世の実際のお話。
ユーモアーたっぷりに着色していることは言うまでもない。
演劇的な感じのするの作品だった。
(脚本賞をもらっただけのことはあります)
当時のイギリス王室の様子もわかったし、俳優もよかった。
楽しめる作品でした
ジョージ6世(コリン・ファース)は、吃音(きつおん)がコンプレックス
それで、人前で話すことは大の苦手。
それにもかかわらず、彼のお父様のジョージ5世は、彼にスピーチをさせようとする。
と言うのは・・・・・本当は、長男であるかれの兄が王となるはずなのですが、
兄は離婚歴のあるアメリカ人と結婚しようとしているので、
「王になるのはおまえなのだから、すばらしいスピーチをして、立派な王になってくれ。」
というのが、ジョージ5世のお望みだったわけ~
なんとかジョージ6世の吃音を治そうと、何人かの名の通った言語聴覚士に相談してみますが、どれも上手く行かず・・・・
王妃(ヘレナ・ボナム・カーター)が捜してきた資格など持たない無名のライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のところに行ってみることになる。
最初の日、ジョージは朗読出来ないと言ってるのに大音響の中で朗読させて、それを録音してみると上手く読めている
でも結局その時はジョージは怒って帰ってしまったので録音したレコードはお土産ということになる
後で聞いてジョージも王妃もびっくりする。完璧に読めてるじゃない
ライオネルは、ジョージと対等の立場でないと治療はできない!また、自分のクリニックに来てくれないと治療出来ない!と言うし、ジョージは、自分の父は王だった!兄は王!その私も向かって!と、怒り出すし・・・・
しかし、ライオネルは、ジョージを心から理解して、励まし勇気を奮い立たせた。ジョージもライオネルを心から信頼していた。
ジョージがとうとう王となった時、もうそのプレッシャーは最高潮。そして、彼はライオネルのところにやって来る。そこでライオネルに小さい頃に左利きだったのを無理矢理矯正させられたこと。O脚も痛いのに寝てる間も器具を付けて矯正させられたということ・・・を話し始める。これでは、心の歪みはどこかに出てきても不思議はない。
生まれつき吃音(吃音)の人はいないと、ライオネルは言っている。
第2次世界大戦が始まると言う時、国民は王のスピーチを待っている。このクライマックスのスピーチ。まぁ、上手く行くんだろうと思いながらも、こちらの方もハラハラドキドキ! ライオネルを前にジョージは一言一言・・・・だんだんと力強く・・・・はっきりと語り出す
私には、まるでライオネルが指揮者で、指揮の通りになんとかがんばって演奏してるのがジョージのように思えた
古い王室の中にいながらも、お兄さんは自由奔放。離婚歴のあるアメリカ人と結婚!
生真面目なジョージ6世のおかかえ言語聴覚士ライオネルはちゃんとした免許もなくて、オーストラリ訛りの俳優を志してた男。彼は、ジョージ6世と友情で結ばれている。
イギリス王室は開けてます。こういう映画ができること自体がひらけてると思う
ジョージが、peopleと上手く発音できないというと、a people と言えば良い~とか、
mの発音ができないというと、まず nnnnn・・といってからmの発音をすればいい
とアドバイスしてるところなどは、実際的で興味深かった。
ライオネルは、なんの免許や資格も持ってないけど、誰にも勝る言語聴覚士というだけでなく、優れた精神科医かも
ジョージが、ライオネルと身分を超えた友情を持ったことは、彼の王として国民を見る目を大きく変えたことは間違いない。
俳優では、ヘレナ・ボナム・カーターの王妃は、とてもよかった。さすが!!
それから、注目が ティモシー・スポール。ウィストン・チャーチルの役で、最後のスピーチの前にジョージを激励する。彼の一度見たら忘れられないような風貌、強烈!
点数を付けるとしたら 84点
ぶっちゃけ、現代版「市民ケーン」みたいな、付いて行けないほど早口英語の「ソーシャル・ネットワーク」に、オスカーがいかなくて、私はほっとしました。
でも、個人的には、ジェフリー・ラッシュの方がコリン・ファースより上手かった!
もう「シャイン」で受賞済みですが。
私の英語の実力では、あの吃音が上手なのか、ようわかりませんでしたが、ああいう役を演じるのは難しいのでしょうね。
「クイーン」にせよ、こういう映画の公開を認める英国王室の太っ腹に感心します。
宮内庁とはだいぶちゃうなあ。
ヘレナ・ボナム・カーター演じたエリザベス女王の母は、「悲しい思い出だから、自分が死んだ後にして欲しい」と言ってたそうな。
クイーンマザーのあのおばあさん、たしか100歳くらいまで生きたから、今になったのね。
この映画ではユーモラスに脚本化・演出されていますが、妃にとってそんなに悲しい思い出だったのですねぇ。
ジョージ6世は、「妃と共に第二次世界大戦中のイギリス国民を大いに勇気づけ、国民からは「善良王」とまで呼ばれるようになった。」
と、ウィキペディアにもありました。ライオネルとの出会いがあったからこそ、このように国民と王家が仲良くなれたのでしょう!
でも、実際は晩年に肺の手術をきっかけにして又吃音が目立つようになったそうです。
王妃には、この映画には語られていない苦労や悲しみがあったのでしょう。