Noriko-McLane Movie Blog

自分の見た映画の感想を気ままに綴っています。
ネタバレの可能性もあるので、まだ見てない方はご注意下さい。

スラム・ドッグ$ミリオネア

2009-05-24 | Weblog
"Slumdog Millionaire"
(2009. 5. 6. MOVIXにて)

第81回アカデミー作品賞を受賞した映画なので是非見ておきたいと思っていました。

これは、一言で言うなら”純愛恋愛物語”です
舞台はインド。~それもストリート育ちの若者達・・・
でも、英語はわかりやすいし、ひどいなまりも感じないのが、(私にとっては)よかったです

ストーリーは・・・
ムンバイのストリート育ちのジャマールが 「クイズ・ミリオネア」に勝ち進んでいく。そして、正解したら10億ルピーを獲得できる最後の1問は、翌日に!!
司会者が嫌な奴で、
”ジャマールがここまで正解できたのはイカサマをやってるからにちがいない。ストリート育ちで教育も受けてない彼にこのような問題に答えられるわけがない。”
と決め込んで、収録後にジャマールを警察に突き出す

警察の取り調べは 厳しい。
しかし、ジャマールはくいさがって、自分が決してイカサマをしてないことを話す。
クイズ1問1問の答えが偶然にもジャマールの生い立ちの中にあるのだ。だから、ジャマールは答えることができたのだ。そのことを ジャマールは、1問1問について話し始める。 
結局、話をすべて聞いた警察は、ジャマールが無罪だとわかるのだ。
クイズ1問1問とその答えが、彼の今まで生きてきた境遇・社会を語っているようで、面白い構成だと思った

たとえば、”イズラム教徒は右手に何を持っている?”というクイズ。 
ジャマールの母は、彼が幼い頃にイスラム教徒によって殺される。その母が殺される瞬間にイスラム教徒が持っていた者は、”弓と矢”! だから、彼は答えられた。

又、”アメリカの$100札には、誰の顔がのってるか?”という問題でも・・・・
ジャマールは、兄と仲良くなった女の子のラティカと3人でいるときに ストリートの子供達を集めて働かせてる奴らに拾われる。ここで、3人はしばらく暮らすのだが、そのうち歌の練習をさせられる。
(これが、まだ”軌跡のシンファニー”のロビン・ウィリアムのようにストリートで歌わせるだけならいいんだけど・・・・)

一人の歌の上手い子が、両目を薬品でつぶされる(このシーン恐かったです。)目の見えない子がストリートで歌うと 町の人がよりたくさんのお金を恵んでくれるからだ。
そして、次はジャマールの番というときに、兄が合図をしてくれて~ラティカも一緒に3人で逃げることが出来る。
しかし、汽車に飛び乗った時にラティカだけがうまく汽車に乗ることが出来ずに・・・
ジャマールは、ずっとラティカのことが好きだったにだが・・・

ジャマールと兄は、タジマ・ハルに着き そこで何もわからないまま観光客を案内して結構お金を稼ぐ
(このへんのところは 見ていて楽しい。 残虐なシーンの後にユーモアーのある楽しいシーンもあり、なかな飽きさせない構成です。)

そして、後にラティカを捜していて 偶然 前に目を見えなくさせられた少年が歌を歌ってるところに通りかかる。ジャマールは、彼に持っていた$100札を上げる。そのときに彼は、ジャマールだとわかって「$100札だとベンジャミン・フランクリンの顔だね。すごい。ありがとう。・・・僕は、運が悪かっただけだ。」と、言うようなことを言います。
(この場面、すごく印象的です

それから、ラティカを捜しに行って、見つけても結局つれもどせなかったり・・・・・いろんなことがあって・・・・・・

ジャマールは、ラティカが”クイズ・ミリオネア”をいつも見てることを知って 彼女に見て欲しいと思って番組に出たのです。
最後の「三銃士は、アトスとポルトスともう一人は、誰?」という最後の問題の答えを聞こうと兄の携帯に電話したところ兄の携帯をラィカが持っていて彼女が電話に出るのです 
もう、このときは、クイズに答えられるよりまずラティカと又連絡がとれてよかったよね!って思います~

最後の問題は答えはわからなかったけど、(いつも兄と三銃士だと言って遊んでいたけど、二人だから3人目は知らなかったのですね・・・)カンで正解してしまうんです~ここのところで、この”クイズ・ミリオネア”は、もう国中の注目になってすごい視聴率になっている

最後、二人が会えた場所は、前にジャマールが「毎日5時に待ってる!」と言ったその駅でした。でも、インドの駅って、イギリスの駅とは大違い!!おしゃれじゃないし~絵にならない。でも、ここがインドらしくていいところなのかな??
思わず、”ハリポタ”や”ナルニア物語”の駅と比べてしまうのは、私だけでしょうか? 

ラブ・ストーリーとして、純愛すぎて感動なし
ストリート育ちのジャマールが、頼りにしてた兄にも途中裏切られたりしながら生きていく姿、その力強い生き方は興味深かったです
構成や音楽は、なかなかよかったです

点数を付けるとしたら80点
(アカデミー作品賞もらったという先入観でだいぶおまけもあり
  このインドを舞台とした映画、力あります~インド株が上がってくるかも?)

象の背中

2009-05-21 | Weblog
”像の背中 ”
(2009.5.3.TV 日曜洋画劇場にて)

2007.10.27にロード・ショウとなった映画。
ガンになった主人公が、家族の愛にささえられて~という教育番組のような映画だと思ってたけど、主人公の藤山幸弘(役所広司)が、浮気をしてるところが気に入りました。浮気の相手の青木悦子(井川遙)がなかなかいい

不動産会社の部長である藤山(役所)は、突然 肺ガンで余命半年という宣告を!
藤山は、治療を受けずに できるだけこのままの生活を続けようとする。
このことを最初に打ち明けるのは、大学生の長男!これも いいなぁと思った。父親って、小さい頃は子供を可愛がっても もう高校生くらいになると何を考えているのか?~とお互いに知らんぷり・・・が普通じゃない? でも、息子にだけ、まずガンを告知されたこと、延命治療を受けないこと話すの立派です~
・・・・・それから、奥さんには 心配かけると思って言わないけど、浮気の相手の悦子には、すぐに打ち明けるところも面白いと思った。

初恋の人や昔の友達に会いに行って~やがて、会社で企画していたプロジェクトの成功も見ないままに倒れてしまう。・・・うちでの療養・・・そして、ホスピスへ~

お兄ちゃん(岸辺一徳)が会いに来てくれるところ、なんかすごく人間味が出てました。理想的に見える4人家族だけど、いろいろあるんですね。 藤山は、妻(今井美樹)のためにはお金を残しておいてやらなくては~と考えるが・・・悦子に骨を上げたいと言う気持ち、・・よくわからないです。悦子は不倫相手が死んで彼の骨をもらって、迷惑しないのかなぁ?? ホスピスで”悦子の顔を見たい!”と悦子に電話するけど、妻のミワコに”思い出の手紙をかいてほしい!”と頼まれたのも一生懸命書く藤山(?)

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この映画は、出来すぎのような気がしてました。
いっさい、治療は受けないで家族だけの手を借りて、最後亡くなっていく~
でも・・・去年の秋に 友達のお父様が亡くなられて~
偶然、この映画を見た次の日にお参りに行くことが出来ました。お話を聞くと、治療を一切断り、ずっと自宅で療養していて、痛み止めを飲むだけで ほとんど普通の生活をなさっていたようです。 
最後、ホスピスに3日だけいて亡くなられたそうです。高齢だったこともあり この映画とは又違っていますが、治療を受けない!で 家族に見守られながら出来るだけ普通の生活をして一生を終えたというこの友達のお父様の最期、スゴイと思いました。立派な死だと思いました。

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映画のお話にもどりますが、最後のホスピスで海岸で家族で遊んでるシーンは、理想を描きすぎのようで嫌でした。
でも、悦子は、なかなかカッコよかったし、このように斜めから見るといい映画かも?

点数を付けるとしたら、68点
 (悦子が出てこなかったら、34点です。)

グラン・トリノ

2009-05-05 | Weblog
(2009. 5. 1. 10:25 am~ MOVIXにて)

  ”GRAN TORINO”

とってもよかった

私より年上の映画ファンは 男女かかわらず みんなクリント・イーストウッドが好き 
でも、私は今までその良さが全くわからなかった。若いときのことは知らないけど、まずもう`マディソン郡の橋´のときから、おじいさんだし~

だから、この映画もバカにしてた。オジンの映画だと思ってた。でも、違うんです すごくいい作品です クリントイーストウッド最後の作品かも?と言われるに値するすばらしい、人間味あふれる作品 老若男女楽しめる作品です 誰にでも お勧めできる映画です
(最後のほうのシーンとか、今思い出しても涙が止まらない!!・・・・
 それが、主人公が生きてきた人生を振り返って、最高に前向きに人生を締めくくったこと・・・・そして、人間愛・・・
 久々にノックアウトさせられた作品でした。)

では、感想を交えながらのストーリー!!
ウォルト・コラルスキー(クリント・イーストウッド)は、年老いて奥さんを亡くし、愛犬と 愛車のグラン・トリノだけを心の支えに~ 寂しく でも堂々と生きている
彼は、お隣にモン族(アジア系)の一家が住んでいるのが気に入らない

ある日、このお隣のタオ(内気な男の子)(ビー・ヴァン・・まだ17才、将来有望の新人男優)が、アジア系のチンピラにそそのかされて ウォルトのグラン・トリノを盗もうとやってくる もちろん、ウォルトに気づかれて 盗みは失敗に終わるのだが・・・

タオの姉のスーが黒人たちにからまれそうになったのを ウォルトが助けたり、お隣のモン族達のパーティーに呼ばれたりで、お隣とウォルトとの交流が始まる
ここで、モン族のおばさん達がウォルトの家に次々とご馳走をはこんでくるところ傑作です ウォルトも初めは迷惑がってるけど、結構お料理がおいしいので中へ運んでもらいます。

タオは、車を盗もうとしたことを告白 一家で謝りに来て、タオの母(父はいない。)と姉は、ウォルトの家でタオを働かせると言う。ここのところも、ウォルトが、反対に迷惑がっても無理矢理です!!(すごい!!というか、強引というか。)結局タオは、ウォルトの家でしばらくの間 毎日働くことに~

ウォルトは、向かいの家の屋根がいたんでることが、ずっと気にかかっていて、それをタオになおさせることにした。タオは、向かいの家にはしごをかけてウォルトの指図通りになおしていく。

ウォルトは、次第にタオのことが気にかかるようになって、毎日家で草むしりとかしてるタオに仕事を紹介して上げる。
ここで、まず、タオの髪の毛をなんとかしなくちゃ!と散髪やへ連れて行くところ爆笑です もともと、この散髪屋の親父さんとは古いつきあいで、表面では悪い言葉でののしりあいながら、心では通じ合ってる仲なんでしょう。ここにタオを連れてきて、大人と口のの聞き方を学ばせようとするウォルト。タオの茶目っ気の効いた受け答え!!(たまりません

タオは、建設現場で働くことに!!工具を入れる腰がらぶらさげる袋をウォルトに買ってもらい、工具は すべてウォルトに借ります。ウォルトの家の作業場には、すべての工具がそろってる。何年もかけてそろえたものだとウォルトは言ってる。(この工具一式すごいで。)

しかし、又タオの仕事帰りにチンピラ達がやってきて、ウォルトにもらった工具入れの袋や工具がめちゃくちゃにされてしまうここで、怒ったウォルト!!!チンピラの一人の家に行って、もう殺す寸前!!”このようなことが、もう一度でもあったら全員殺すぞ。みんなに言っておけ!!”(すごい迫力!!さすがクリント・イーストウッド

でも、その後 タオの家は、チンピラ達にマシンガンで撃ちまくられて、タオの姉のスーは、彼らに暴行されレイプされてボロボロになって帰ってくる

このとき、今までずっと教会に来るようにとウォルトに言ってたまじめ一本!という感じの若い神父がウォルトの家にやってきて、
”タオは、あなたと敵討ちをしようとしている。”
と、興奮して言ったのが印象的です。神父は、これだけひどいことをされてタオが敵討ちをしようとするのも当たり前だ!!と言いたかったのでしょう。
このとき、”ウォルトにビールを飲むか?”と、言われて神父が冷蔵庫からビールを出す時、缶ビール2本づつ(!)だすところ注目です

このへんのところで、ウォルトは、これからのこと決心してたのでしょう

彼は、教会に亡き妻の願いということもあって、懺悔に行く。ここで、いくつかの懺悔をするのですが・・・・・細かいことのようですが・・・どうして、奥さん以外の人と一度だけキスしたことをここで懺悔するのかが、わからなかった。これまでの彼のイメージをつぶしてしまうと思った。(ここだけが、この映画で惜しいところ。キスしたことをステキな思い出として心に残してるのなら懺悔する必要もないし、自分にとって大したことでないのなら、キスしたこと自身忘れてるだろうし・・・)

いよいよ、敵討ち 
ウォルトが、自慢のライフルを用意してるところに タオがやってくる。タオは、もちろん今すぐにでもチンピラたちを殺しに行きたいと言う気持ちでいっぱい
そんなタオを地下室に閉じこめて自分だけでチンピラ達のたまり場へと向かうウォルト!!
(ウォルトが、地下室に閉じこめたタオに向かって”朝鮮戦争では、おまえのような子供のような兵士を沢山殺してきた~何も死ぬのを急ぐことはない~”というようなことを言います。ここのところ心に残る場面です。ウォルトが、自分自身朝鮮戦争でしたことへの後悔してることが感じられます。)

ここから、映画を見る人は読まないで下さい

ウォルトは、チンピラ達の前でタバコを吸おうとして、ライターを取り出そうとした瞬間、彼らのマシンガンや銃をいやというほど浴びせられて・・・・

ウォルトは、丸腰だったのです。初めから死を覚悟してチンピラ達の前に臨んだのです。
チンピラ達は、すぐに捕まり、もう長期懲役はか確実!このことまで、すべて読んでの行動だったのだろう。(もう、言葉になりません すごい!)

最後のシーン、グラン・トリノは、タオに譲ることが遺言にあって~ タオが、グラン・トリノで海岸線をドライブしているシーン

この映画で感じたことは、心の奥のもう一つ深い部分までしみわたってくるような~そんな感じの映画。とても、書ききれないです~

この映画の脚本を書いたのは、ニック・シェンクです。
”クリント・イーストウッドが、この脚本を使うことを決定した社会的背景は、2つ。
①朝鮮戦争
②ヴェトナム戦争後アメリカに移住したモン族
        だと、ニック・シェンクは言っています。
 
この作品のなかで、クリント・イーストウッドは、正義を貫くストリートでの兵士だったのかもしれません

点数をつけるとしたら、92点

まぼろしの邪馬台国

2009-05-05 | Weblog
(2009. 4. 29 御銀シアターにて)

この映画は、去年の11月にロード・ショウとなった映画。 そのころにやってたTVのCMでは、吉永小百合、竹中直人が夫婦で邪馬台国を捜して旅をしているのか?なんとなくみすぼらしそうな夫婦(?)しょーもない映画だろうと思ってた でも、実際見てみると、CMのイメージよりはいい

島原鉄道の元社長で、邪馬台国の研究者でもあり、文学者でもある盲目の宮崎康平と彼の妻和子の物語です

昭和31年和子は、福岡のラジオ局に勤めている時に康平の 番組を一度だけ受け持つ。このことがきっかけで、和子は島原へ行って、康平が島原の観光バス事業を始めようとしている中でバスガイドの教育を任せられる
観光バス事業はしばらくは うまくいくが・・・・・
大洪水が島原を襲い 道路はすべて寸断されて、もうバス事業はめちゃくちゃ。そして、道路をなおすために工事が始まったが、社長の康平は至る所で発掘調査を始めてしまう。それで、工事は進まないし~発掘の費用は会社持ち出し~
とうとう、社長は会社クビってことになります 
(かわいそう!だけど、いくら研究熱心でも 社長としたら・・・ちょっと困るしね

実は康平は、妻に出て行かれて二人の小さな子供を育てていた。
社長クビ! 子供2人かかえて~
この最悪の条件で、和子にプロポーズ!!
(この涙ながらのプロポーズは、なかなかのものです
和子は、この康平の古代の世界にかける執念のようなものに負けたのでしょう。それから、和子の父親の読んでたのと同じ本が康平の書庫にあったことも どこか康平に付いていって上げようと思った大きな理由だと思います

和子の生活は、子供の世話から”魏志倭人伝”を読んで録音することまで・・・・大変だった。でも、この宮崎康平のワンマンだけど、どこか憎めない人柄が彼女を動かしたのだと思う。だから、二人で邪馬台国を捜しての旅も続けられたのだろう。でも、旅の途中で、康平が ”もう、研究のことよりも こうして二人で旅を続けることが、何より嬉しい。”というようなことをホロッと言う場面! がっかりです。”これだけ、ワンマンにがんばってきたのなら、最後までそんな口を聞くな!”と、私が和子なら言いたいよ。

康平の書いた”まぼろしの邪馬台国”は、ベスト・セラーとなり、吉川英治文学賞をもらう。この授賞式の日に長男が、前の母親を訪ねていって離婚届に印を押してもらってくる。この時、康平は嬉しいのに”どうして、そんなことをした?”と言って長男を殴る。こういう訳の分からない行動にでる男の人、大嫌いですが、でもなぜかこの映画の中の宮崎康平だったら許せる気がします。

でも、邪馬台国は、島原にはなかったんじゃないかなぁ

点数を付けるとしたら、70点

ラスト・ゲーム 最後の早慶戦

2009-05-05 | Weblog
(2009.3 御銀シアターにて)去年夏ロード・ショウの映画

ちょうど、この映画を見た頃、世間はWBCで日本が優勝してことに沸いていた。
それから、東京6大学野球では、斉藤祐樹選手の活躍が話題になったり~

  

この映画のこと思い出そうとすると、モノクロで見たような記憶!!~それくらい地味な映画。でも、なかなかの映画です

戦争が激しくなって、もう大学野球部の試合は行われなくなってしまっても、早稲田の野球部は 監督(柄本 明)の方針もあり ずっと練習を続けている。
そのうち学生にまで召集令状が来るようになる。
もう戦争も末期。日本は、負けてることは、 みんな感づいてる

”戦争に行って死んでしまう前に これだけ好きでがんばってやり続けてきた野球なんだから、最後になんとか試合をさせて上げたい
・・・・・・・慶応の学長(石坂浩二ピッタリの役でした)がそんな思いで、早稲田の野球部に試合を申し込んでくる。
もちろん、監督はOKしようとするが、早稲田の学長(藤田まこと)が首を縦には振らない。
”このような時に多くの人が集まって来るということが、どんなに危険なことか!”
と言うのだ。しかし、監督は、なんとしてでも部員たちに試合をさせてやりたい。

そのような中、早稲田の野球部員の戸田(渡辺大)に 兄が戦死した知らせ来て 戸田は故郷の家へともどる。戸田は、兄が亡くなったすぐ後でも、野球を続けるために すぐに早稲田に戻ると言う。父は、一度は怒鳴るが・・・・後で”実は、長男(戸田の兄)の遺骨の箱の中には、石ころが一つ入ってただけだった。何のための戦争なのか?やりたいことをやればいい!!”と、言う。
戸田のように 初めから、何がおこっても決して自分の意志は曲げない!!やりたいことはやり通す!!と言う姿勢は立派です。 でも、このような状態では、まわりの雰囲気にのまれて自分のしてることは大丈夫なんだろうか?って考えてしまうと思う。
そう考えると、学生達に最後まで練習をさせた早稲田の野球部の監督の信念はスゴイと思う。敬服します 戸田の意志もこの監督あってこそのものだったと思う。

試合ができるかどうかはっきりしないまま、早稲田のほうは、練習を続けている。
しかし、慶応の野球部は、召集令状が来てからでは 家族にもゆっくり会えないから、一端部員たちを家に帰らせて練習はスットプする。

とうとう、早稲田の監督は、独断で(学長に許しを得ることなく)試合をすることを決まる。
試合は、早稲田が最後まで練習してたので、彼らの勝利!!もちろん、勝敗ではなくて最後に試合ができたことに大きな意味があるし、試合の後、お互いに相手の大学の校歌を歌うところは感動

この試合に出た学生達のほとんどは、この後すぐに 戦争に行って、亡くなった者がほとんどだということです

点数は、70点