ブラックスワン
('Black Swan' May 14th 2011 マーさんと)
ナタリー・ポートマンが第83回アカデミー主演女優賞を受賞した作品~
ということで、早く見たいと思ってました。
一言で言って、CMのイメージとは全然違う作品です。
これは、いい意味でも、悪い(と言うか邪悪的)意味でも。
純粋バレエ映画だと思って見に行かないで!
(逆に言えば、純粋にバレエのことだけを考えてるからこうなったのかも?)
映画の半分はニナの妄想、幻覚の世界のような気がしました。
バレイで主役を射止めたい、主役に選ばれたら今度は立派に踊らなくては!!
というプレッシャーがあまりにも大きくて・・・・
ニナはもうストレスに耐えられなくなっているのです
ここまでして、バレイをしたいものなんだろうかって考えてしまうほどです。
映画を見ていて、どこまでがニナ(ナタリー・ポートマン)の幻覚なのか真実のことなのかわからなくなってきます。
なんか、ヘンリー・ジェイムズの’ねじの回転’を思い出してしまいました。
(これも、どれが本当に起こってることなのか、どれが幻覚と妄想なのかわからなくなる物語。)
バレエ’白鳥の湖’の主演になるためには、
純粋な白鳥と官能的なブラックスワンの両方を演じることができなくてはならない。
模範的なニナの白鳥はすばらしい
しかし、ニナにとってブラックスワンを演じるということはできるのか
振付師であり監督のトマス (ヴァンサン・カッセル )は、ニナにブラックスワンの官能的な踊りをを求めてくる。
ニナはどうしてもこの役がほしくて、リリィ(ミラ・キュウニス)に取られまいとして、
トマスのところにお化粧をして頼みに行くところ~
・・・なんかこのお化粧いかにも優等生のお化粧でしたねぇ。
トマスにキスされて舌を噛んでしまうところ!すごくピュアーに感じました。
この後の発表でニナが主役に抜擢される。
トマスは、自分の舌を噛んだニナを気に入ったんでしょうか?
それとも最初からニナを主役にしようと思ってたのかな?
主演に選ばれたら、又そのプレッシャーからいろんな幻覚が始まる。
自分が官能的にならなくてはならない!というプレッシャーに
ニナの母エリカ(バーバラ・ハーシー)は、元バレリーナで、ニナを妊娠したためにその夢を諦めて、
すべてをニナだけに託している。
ニナのことを構いまくって迷惑なママ。
~ちょっと、異常じゃないとまで思うほど~
「でも、本当はあんなにまで厳しい母親でもなかったのかもしれないよ。
ニナの妄想でふくらんでいってたのかも?」
と一緒に映画見たマーさんが言ってましたが、確かにそうも考えられます。
ニナと対照的で、ブラックスワンを官能的に踊るリリィ
主役の座を得てからも彼女にこの役を取られるのではないかとニナはいつもビクビク。
ある時、リリィがニナの家に来て飲みに行こうと誘う。
ニナの母は、リリィを帰らそうとするが、
ニナは母の態度がいい加減嫌になっててリリィと飲みに出かける。
このとき、リリィがドラッグを持ってて、
ニナもグラスの中にもドラッグを入れられて飲んでしまう。
この後のことは、すべてがニナの妄想なのでしょう。
・・・・・・帰ってきたらニナの母親は怖い顔をしているが、ニナは平気で
「二人とやってきた!」とか言って、
それからニナの部屋でリリィとニナのとレズビアンのセックスシーン。
妄想、結構過激です!
でも、このシーンは見ていてしばらくは本当のことかと思ってました。
次の日にニナの母親がバレイの練習の時間なのにニナを起こさなかったので
ニナは遅れてしまう。そして、ニナが遅れて練習に行くと、
なんと主役をリィイが踊っている。
でも、「代わりに踊れといわれただけ。」と、リィイはニナに囁いて交代する。
「昨日泊まった?」と尋ねると、リリィに笑われてしまうニナ。
ニナの被害妄想なんだと思います。
リリィは、ニナの役を横取りしようとしたわけでも意地悪しようとしたわけでもなく、
結構いい奴だったのかも。
しかし、ニナは、トマスとリリィがセックスしてる幻覚を見たり・・・・・
(これは、リリィがこっち向いて異常に笑ってるし、
トマスの顔が恐ろしいお面をかぶった顔になるから、
幻覚だって見てる側はすぐにわかりますが・・・・・)
初めから、ニナとそっくりでニナがホワイトならこの人はブラックみたいな人が時々現れて
ニナも気にしてるんだけど、道ですれ違ったり、何でもない時にあらわれたりして、
ス~ッと消えてしまう。
これも、ニナの幻覚でなりたいと思ってる自分だったのでしょう。
ニナが爪でかくからできる背中の傷。ここから、黒い小さな羽ねのようなものが出てきてたけど、
これは、ブラックスワンの羽だったのか??
とうとう、本番舞台発表のとき。
1幕で、白鳥のニナは男性の王子役のダンサーに受け止めてもらうのが上手くいかず、
トマスにも怒鳴られてしまう。
このことで、ショックを受けて・・・・・
楽屋でリリィに「2幕めのブラックスワンは私に踊らせて!」と言われて、
とうとう鏡の破片でリリィを殺してしまう・・・・・これは、もちろん幻覚。
(しかし、このとき、ニナは、鏡の破片で自分を刺してしまっていたんですね。)
ニナは、リリィを殺してしまったと思いながらブラックスワンを踊ったのでしょうか?
すごい!だから、迫力ある踊りができたのかも。
もう、ニナのからだにはブラックスワンの毛がはえてきて、腕は真っ黒な羽に・・・!
もう、ニナはブラック・スワンになりきっていたんですね。
・・・・・・と、言うか~これって、ニナの幻覚ですね。
だって、本当にこんなことおこらないものね。
(ニナが主役になったパーティーの後、トマスを待ってる時に
ニナがそこにおいてある銅像に見入ってるシーンを思い出しました。)
この2幕目の後、舞台の袖でニナがトマスにキスをするシーン。
これが、もうちょっと官能的にキスならよかったのになぁと思った。
このキス、なんかすごく純粋なキスで、キスをしてもらったトマスの笑顔も
「かわいいキスをありがとう!」
みたいな笑顔に感じられた。
最後、ニナの白鳥が自殺する前に観客を見渡すシーンの顔、
ニナの母親エリカにそっくりでした。
なぜ?
今まで映画の中で一度も似てると思ったこと無かったのに。
確かにナタリー・ポートマンに主演女優賞を上げるだけの作品です。
それから、この幻覚、妄想は、そりゃぁ15R。
最後、みんなの拍手の中で死んじゃうのかなぁ?
点数を付けるとしたら、81点
(’ナタリー・ポートマンのブラックスワンへの変身!よりも
どこまでが幻覚?と思って見るのが面白かったです。)
('Black Swan' May 14th 2011 マーさんと)
ナタリー・ポートマンが第83回アカデミー主演女優賞を受賞した作品~
ということで、早く見たいと思ってました。
一言で言って、CMのイメージとは全然違う作品です。
これは、いい意味でも、悪い(と言うか邪悪的)意味でも。
純粋バレエ映画だと思って見に行かないで!
(逆に言えば、純粋にバレエのことだけを考えてるからこうなったのかも?)
映画の半分はニナの妄想、幻覚の世界のような気がしました。
バレイで主役を射止めたい、主役に選ばれたら今度は立派に踊らなくては!!
というプレッシャーがあまりにも大きくて・・・・
ニナはもうストレスに耐えられなくなっているのです
ここまでして、バレイをしたいものなんだろうかって考えてしまうほどです。
映画を見ていて、どこまでがニナ(ナタリー・ポートマン)の幻覚なのか真実のことなのかわからなくなってきます。
なんか、ヘンリー・ジェイムズの’ねじの回転’を思い出してしまいました。
(これも、どれが本当に起こってることなのか、どれが幻覚と妄想なのかわからなくなる物語。)
バレエ’白鳥の湖’の主演になるためには、
純粋な白鳥と官能的なブラックスワンの両方を演じることができなくてはならない。
模範的なニナの白鳥はすばらしい
しかし、ニナにとってブラックスワンを演じるということはできるのか
振付師であり監督のトマス (ヴァンサン・カッセル )は、ニナにブラックスワンの官能的な踊りをを求めてくる。
ニナはどうしてもこの役がほしくて、リリィ(ミラ・キュウニス)に取られまいとして、
トマスのところにお化粧をして頼みに行くところ~
・・・なんかこのお化粧いかにも優等生のお化粧でしたねぇ。
トマスにキスされて舌を噛んでしまうところ!すごくピュアーに感じました。
この後の発表でニナが主役に抜擢される。
トマスは、自分の舌を噛んだニナを気に入ったんでしょうか?
それとも最初からニナを主役にしようと思ってたのかな?
主演に選ばれたら、又そのプレッシャーからいろんな幻覚が始まる。
自分が官能的にならなくてはならない!というプレッシャーに
ニナの母エリカ(バーバラ・ハーシー)は、元バレリーナで、ニナを妊娠したためにその夢を諦めて、
すべてをニナだけに託している。
ニナのことを構いまくって迷惑なママ。
~ちょっと、異常じゃないとまで思うほど~
「でも、本当はあんなにまで厳しい母親でもなかったのかもしれないよ。
ニナの妄想でふくらんでいってたのかも?」
と一緒に映画見たマーさんが言ってましたが、確かにそうも考えられます。
ニナと対照的で、ブラックスワンを官能的に踊るリリィ
主役の座を得てからも彼女にこの役を取られるのではないかとニナはいつもビクビク。
ある時、リリィがニナの家に来て飲みに行こうと誘う。
ニナの母は、リリィを帰らそうとするが、
ニナは母の態度がいい加減嫌になっててリリィと飲みに出かける。
このとき、リリィがドラッグを持ってて、
ニナもグラスの中にもドラッグを入れられて飲んでしまう。
この後のことは、すべてがニナの妄想なのでしょう。
・・・・・・帰ってきたらニナの母親は怖い顔をしているが、ニナは平気で
「二人とやってきた!」とか言って、
それからニナの部屋でリリィとニナのとレズビアンのセックスシーン。
妄想、結構過激です!
でも、このシーンは見ていてしばらくは本当のことかと思ってました。
次の日にニナの母親がバレイの練習の時間なのにニナを起こさなかったので
ニナは遅れてしまう。そして、ニナが遅れて練習に行くと、
なんと主役をリィイが踊っている。
でも、「代わりに踊れといわれただけ。」と、リィイはニナに囁いて交代する。
「昨日泊まった?」と尋ねると、リリィに笑われてしまうニナ。
ニナの被害妄想なんだと思います。
リリィは、ニナの役を横取りしようとしたわけでも意地悪しようとしたわけでもなく、
結構いい奴だったのかも。
しかし、ニナは、トマスとリリィがセックスしてる幻覚を見たり・・・・・
(これは、リリィがこっち向いて異常に笑ってるし、
トマスの顔が恐ろしいお面をかぶった顔になるから、
幻覚だって見てる側はすぐにわかりますが・・・・・)
初めから、ニナとそっくりでニナがホワイトならこの人はブラックみたいな人が時々現れて
ニナも気にしてるんだけど、道ですれ違ったり、何でもない時にあらわれたりして、
ス~ッと消えてしまう。
これも、ニナの幻覚でなりたいと思ってる自分だったのでしょう。
ニナが爪でかくからできる背中の傷。ここから、黒い小さな羽ねのようなものが出てきてたけど、
これは、ブラックスワンの羽だったのか??
とうとう、本番舞台発表のとき。
1幕で、白鳥のニナは男性の王子役のダンサーに受け止めてもらうのが上手くいかず、
トマスにも怒鳴られてしまう。
このことで、ショックを受けて・・・・・
楽屋でリリィに「2幕めのブラックスワンは私に踊らせて!」と言われて、
とうとう鏡の破片でリリィを殺してしまう・・・・・これは、もちろん幻覚。
(しかし、このとき、ニナは、鏡の破片で自分を刺してしまっていたんですね。)
ニナは、リリィを殺してしまったと思いながらブラックスワンを踊ったのでしょうか?
すごい!だから、迫力ある踊りができたのかも。
もう、ニナのからだにはブラックスワンの毛がはえてきて、腕は真っ黒な羽に・・・!
もう、ニナはブラック・スワンになりきっていたんですね。
・・・・・・と、言うか~これって、ニナの幻覚ですね。
だって、本当にこんなことおこらないものね。
(ニナが主役になったパーティーの後、トマスを待ってる時に
ニナがそこにおいてある銅像に見入ってるシーンを思い出しました。)
この2幕目の後、舞台の袖でニナがトマスにキスをするシーン。
これが、もうちょっと官能的にキスならよかったのになぁと思った。
このキス、なんかすごく純粋なキスで、キスをしてもらったトマスの笑顔も
「かわいいキスをありがとう!」
みたいな笑顔に感じられた。
最後、ニナの白鳥が自殺する前に観客を見渡すシーンの顔、
ニナの母親エリカにそっくりでした。
なぜ?
今まで映画の中で一度も似てると思ったこと無かったのに。
確かにナタリー・ポートマンに主演女優賞を上げるだけの作品です。
それから、この幻覚、妄想は、そりゃぁ15R。
最後、みんなの拍手の中で死んじゃうのかなぁ?
点数を付けるとしたら、81点
(’ナタリー・ポートマンのブラックスワンへの変身!よりも
どこまでが幻覚?と思って見るのが面白かったです。)